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一緒にいて楽しい人になるなら!10...(続き5)

少なくとも、本章でいう「会話上手」はここまで紹介してきたような「褒め上手」であり「気配り上手」、そして「ポジティブ思考」から生まれる会話ができる人でなくてはなりません。

「会話上手」というより、「そういう人格者を目指す」という意識でトレーニングしましょう。

では、話上手になるために気を付けることを以下にいくつか紹介します。

話す内容

最近のお笑いブーム(最近でもないか?)で、自虐ネタや相手をイジることで場の笑いを誘おうという風潮が、テレビの中だけでなく、一般の若者達の間でも流行しているように思います。

しかし、ここではそういう内容のトークはお勧めしません。

というのは、自虐的なことを言って笑いを取る人の中には、「自分は人から笑われても全然気にしないから、他の人だって何かをイジられても気にしないだろう」と考える人もいます。

少し、これは危ない考え方だと思います。

また、人をイジって笑いをとろうとする人の中には、人が気にして悩んでいる部分などをイジり、相手の反応が悪いと「なんやおもんないやっちゃな」とさらに相手を無理やり「楽しくない人」としてしまう人がいます。

さらに、こういった人たちは「悩むより、笑いに変えた方がええやんけ」と自分達の話術というか、考え方を正当化しがちですが、これは単なる「価値観の押し売り」です。

「楽しい人」になりたい。

「会話上手」になりたいと思っている人は、「自分意外の誰かが一人でも悲しむような内容は楽しい会話とは言えない」ということを覚えておきましょう。

内容の配分

上記のように考えると話の内容は相手の好きな事とか、相手と自分に共通する事が無難ですね。

相手の事を聞いて、自分と共通するところがないか探したり、共感できるところや称賛できるところを探しましょう。

となると、内容の配分としては、自分の事と相手の事で2:8ぐらいの割合で話す内容を分けるといいんじゃないかと思います。

でも、人と話していてストップウォッチ片手にお互いの話す時間を測るなんてできませんよね。

もちろんです。

これは何が言いたいかというと、人と話すときは「相手の事を聞くことに徹する」と言うことが言いたいのです。

「徹する」なら0:10では?と思うかもしれませんが、「会話」ですから、相手に喋らしといて、自分の意見は何にも言わないとなると、それはそれで問題です。

だから、ちょっとした合図地や自分の意見も絡ませながら、相手の話を聞くことに徹すると、だいたい2:8ではないかと思います。

後で「聞き上手になるために気を付けること」もご紹介しますね。

テンポ

話のテンポは、やはり相手のテンポに合わせましょう。

会話の8割は相手に話してもらうのですから、相手が気持ちよく話せるテンポ、つまり相手のテンポで会話全体を進めるのがベストです。

ただ、相手のテンポで話を進めることに重点をおいてしまい、「うんうん」頷きはするものの話の内容を理解できていなかったりすると、これまた相手に失礼です。

時々、相手の話を復唱するような合図地をいれると、早口で話好きな相手だったとしても、話を遮られた・テンポを崩されたとは感じないはずですし、相手の話を復唱することで、自分も話の内容を記憶することができます。

人に話を振るタイミング

これは、1対1で話しているときではなく、3人以上でトークしているときに気にかけておきたいポイントです。

2人だけのトークなら問題ありません。

自分が聞き手に徹すればよいのです。

しかし、3人いると、話をさせてあげたい人が複数になるのですが、結果として、誰か一人がドドドーっとしゃべって、周りは皆「うんうん、そっかそっか、へえー」だけになっていることよくありませんか?

こういう飲み会とか、なんかの集まりって聞き手に徹する覚悟で望んだ人じゃなければ、あまり面白くないものです。

そこで、その「聞き手に徹っしよう、みんなの話が聞きたい」と思っているあなたの出番です。

誰かの独壇場になりつつある空気を切り裂いて、押し黙っているもう一人のトーク参加者に意見を求めてみましょう。

その時注意することは、その先頭切って話している人の話がいくら長くなりそうだからといって、話の途中でズバッと話者を交替させるのはダメです。

あくまで、そこにいる人たちに気持ちよくトークをしてもらうのが、「会話上手」「聞き上手」の役目です。

だから「はい、あんた喋りすぎ!」ってな感じで、話を遮るのはいけません。

どんなに長くても、その人の話が終わるのを待ちましょう。

そして、終わったと思った刹那にあなたがまずコメントし、その流れで「あなたはどう思う?」ともう一人に話を振りましょう。