人に好かれる性格になりたいって思ったことあると思います。
今も思ってることでしょう。
「どーでもいい」と言う人も、心の底では「そりゃ、好かれた方がいいよ」と思っているはず。
言わなくてもわかりますよ~。
でも、どんな性格が人に好かれるんでしょうか?
ま、そこは色々なんでしょうし、人によっても好き嫌いはあるでしょうから、コレだと断定はできませんが、100人いたら90人は好意を持ってくれる性格はあるのかなと思って、ちょっと考えてみました。
それで、「楽しい(性格の)人」って、ちょっと張り切りすぎると「ウザいな~」って思われちゃうかもしれませんが、あまり人から嫌われなさそうな性格じゃないかと思うんです。
ということで、今回は「楽しい人」について、そんな人になるにはどうしたら良いか考えてみたいと思います。
楽しい人になる10個の方法
ではでは、“人から好かれたければ「楽しい人」になりましょう”とゴリ押し気味で話を進めていきます。
その「楽しい人」になるにはどうすれば良いのか、色々考えて10個にまとめてみましたので、ご紹介します。
1.笑顔を絶やさない
悲しくて泣きながら楽しいことをする人、辛い顔をして楽しいことをしている人っていませんよね。
楽しいことをするときは、やはり笑顔になります。
つまり、「楽しい人」になるには、笑顔でいることが大事です。
いつも笑顔を絶やさずいれば、周りの人は「なんだか楽しそうな人だな」と思ってくれるようになります。
無理して楽しそうに振る舞ったり、笑顔を絶やさずにいることに抵抗がある人もいるかもしれませんし、もしかすると身近なところにそういう仲間がいて、本当は辛いのに無理して作り笑いをするその人に対して嫌悪感みたいなものを抱いてしまう人もいるかもしれません。
だから、今の現状を心から楽しめないのに笑顔を作るなんて…と思われるかもしれませんね。
もちろん、無理に笑顔でいましょうとは言いません。
笑顔を作ろうとする前に、ポジティブに物事を考えられるようになる努力をしてみましょう。
心の向きがポジティブになれば、自然と笑顔でいる時間も長くなるでしょう。
また、作り笑顔が全くダメだと言うことはありません。
見る側の人によっては、「いつも楽しいことばかりじゃないだろうに、元気そうに、楽しそうに振る舞っていて、偉いな。」と思ってくれたり、「辛いことも前向きに考えられる人なんだな」と捉えてくれたりします。
楽しい人になるために、ただ「笑顔を絶やすな」と言われることに違和感を感じる人は、上記の事を意識してみてはいかがでしょうか。
2.同じ趣味を見つける
これは、つまり好意を持たれたい相手がいる場合ですね。
好きな人に自分を「楽しい人」って思ってもらいたいなら、相手がハマってる事や趣味に関して知識をつけたり、体験したり、最終的には自分もハマったり、趣味にしたりすることです。
誰かに「楽しい人」と思われたいというよりは、意中の相手を射止めるための、恋愛戦術という色が濃いのは否めません。
しかし、好きな人と趣味が一緒になる、共通点ができるというのは、自分にとって喜ばしいことですし、それを成すために努力するのもまた楽しいものです。
また、相手と同じ趣味を持つことは、相手の気持ちや考え方を理解する手掛かりにもなります。
ちょっとしたトークでも、どこか他の人とは違った、相手にとってしっくりくるようなコメントができたりします。
でしゃばりは禁物
相手と同じ趣味をもった、もしくは趣味が同じだったとしても、その分野に関する知識のひけらかしは禁物です。
自分としては、相手の気を引こうと、共通する趣味について自分の知っている限りを話したくなる、聞いてもらいたくなる気持ちはわからなくもないです。
しかし、相手の趣味は相手が大切にしているライフワークの一部でもありますから、それに対して、「そのへん結構詳しいんだぜ」としゃしゃり出ると、相手は共通の趣味なはずなのに、何か自分の方だけ否定された感じを受け、引かれてジ・エンドです。
趣味についてのトークになったら、自分の持てるだけの知識を話すのではなく、相手の話をよく理解し、共感をする。
ということが大事です。
そういう姿勢でいると、「この人と話していて楽しい!」「この人には何でも話してしまう」という気持ちになってもらえるはずです。
興味を持つことも大事
趣味の分野も大きく違ったりしますから、「楽しい人に思われたいけど、相手と趣味を合わせるのは難しいかも」ということもあると思います。
例えばランニングが趣味の人がいて、その人に振り向いてもらいたいんだけど、どうも自分は運動がニガテ。
日曜の朝に肩を並べて公園をランニングするなんて、夢のまた夢。
というシチュエーションであったとしても、その人の趣味、つまりその人が好きでやっていることに「興味をもつ」ことは不可能ではありません。
思いきって「ランニングって楽しそうだね?」と話しかけてみましょう。
相手は自分の好きなことに興味を持ってくれた人には、色々教えてくれるでしょう。
そこで、大切なのが先にも述べた「理解し、共感する」姿勢です。
相手と趣味を同じにはできない、身体能力的に同じことはできなくても、興味さえ持てば、楽しくトークはできるはずです。
3.清潔感のある見た目を心がける
そういう服装をしていないと「楽しい人」になれないのかというと、もちろんそうではありません。
ただ、ボロとまではいかなくても、ダラっとした格好で、ボサボサヘアーの人が、いつもニコニコ笑顔で道を歩いていたら、ちょっと「変な人」に見られてもおかしくないですよね。
せっかくの笑顔も、服装のせいで不気味に思われたらとても残念です。
逆にピシッとした髪型にパリッとしたシャツ、スラッとしたパンツorスカートでピカッと艶のある革靴でいる人のスマイルって、いつもフレッシュだと思いませんか?
家でいる時と、人に会うとき、外出するときとはメリハリをつける習慣を身に付けることは、意外と楽しいものです。
女性なら「意外と」ではないはず。
そうやって、オシャレや内外でのメリハリを楽しんでいる人を見ると、何だか見てる側も「いいな」と思います。
「なんか楽しく生活してそうだな」と。
4.人と一緒にいることを好きになる
自分が「楽しい人」かそうでないかは、他人が決めることです。
「楽しい人」になるためにこの記事を読んでもらって、努力してもらいますが、「楽しい人」はあくまで他人が自分にもつ印象なので、自分では「楽しいな~」と思っていても、他人はどうだかわかりません。
だからこそ、人がどう感じようが、まずは自分が自分のマイライフを楽しんでいるべきなのです。
さて、話はここからです。
毎日独りで部屋に引きこもり、パソコンのモニターとにらめっこしているのがとても楽しいと思う人にはこれ以上お勧めしませんが、「人から“楽しい人”と思われたいんだよ」と思っている人は、「自分の私生活を楽しむ」中で、「人と一緒にいることが好き」という楽しみをつくっておかなくてはなりません。
なぜかって、説明するのも無駄なくらい分かりやすい話です。
自分が「楽しい人」かどうかは周りの人が判断することであるなら、その周りの人達と一緒にいることが楽しみであったり、好きなことでなければ、人が側にいると楽しくなくなります。
すると、そこで楽しめないオーラが自分を包み込み、表情や態度に現れてしまい、周りから見ても「楽しそうじゃない(人)」と思われてしまいます。
だから、考え方としては「いつも人と付き合いのある自分の生活は楽しい」と思えるようになれるといいですね。
ま、しかし、このアドバイスは楽しい人になりたいと思っている人には老婆心かとは思います。
おそらく、大丈夫。
ただ、「内気な性格を直したい」「新しい自分に生まれ変わりたい」と思ってこの記事にたどり着いた人もいるでしょう。
そんな人には「どうしたら、人と一緒にいることが好きになれるのよ?それを聞きたいのよ!」と思っておられることでしょう。
もちろん、方法はあります。
それは、ここまで紹介した、そしてこれから紹介する「楽しい人になる方法」を実践してみてください。
必ず、人と一緒にいることが好きになれます。
5.ポジティブ思考になる
「楽しい人」になるために精神面で一番大事なことです。
いつも笑顔でいる為にも、オシャレを楽しんだり、人と付き合う上で、まずは、自分の私生活を楽しむ為にも、物事をポジティブに捉える精神力が必要です。
でも、これ、お気づきかと思いますが、一番大事なことであるがゆえに一番難しいことです。
それができる人は「ポジティブ思考になる為の10個の方法」と題して、本が書けそうです。
しかし、ここではあまり長々と解説もできませんので、楽にできるポジティブ思考をご紹介します。
万事これ塞翁が馬
聞いたことがあると思いますし、知ってると思いますが、簡単に説明すると「良い事が起きるのは悪い事が起こる前兆、また逆に悪い事でつまずいたのは、良い方向へ向き直すためのきっかけだった」という事です。
もっと詳しくこの中国の諺の意味が知りたい人はネットで調べてみて下さいね。
さて、良い事が悪い事の前兆だなんてちょっと嫌ですけど、たとえ悪い事が起きたとしても、逆にそれは良い事が起こる前兆だと考えることができれば、悪いこともそれほど悪いことじゃない気がしてきます。
もし、全く逆に「良い事は悪い事の前兆だ、じゃあ良い事が起きても素直に喜べないよ」と考えてしまう「超」がつくネガティブ思考さんは、今すぐ無理矢理にでも、「悪い事は良い事の前兆、つまり悪い事は良い事、すなわち良い事は良い事」と考えを改めましょう。
人生で良い事と悪い事が5:5で平等に起こるのなら、「悪い事=良い事&良い事=良い事」と考えていた方が、絶対得です。
大難は小難、小難は無難に
ちょっと嫌なこと(小難)があったとしても、ホントだったらもっと大変なこと(大難)に巻き込まれていたかもしれないと考えると、「これだけで済んでよかった」とポジティブに考えられます。
例えば、道路を渡ろうとしていたら、猛スピードで車が目の前を通り過ぎ、たまたまそこにあった水溜まりの泥を跳ねていったもんだから、自分の服はびちょびちょになってしまった。
しかし、自分が道路を横断するために、あと一秒早く道路に進入していたら、あのスピードの車は止まることはできなかっただろうし、となると、自分の服はびちょびちょどころか、真っ赤に染まっていただろう。
という感じで考えてみようって事です。
だから、何にもない状況(無難)も、1ミリ狂えば、1秒違えば、ちょっとマズいこと(小難)になってたかもしれないと考えれば、毎日自分は幸運に恵まれて生きているんだなとポジティブに思考が回っていくと思います。
6.褒め上手になる
誰でもほめられると嬉しいですよね。
あの気分の高揚って、誉められることによって脳内にドーパミンとかいう快楽ホルモンが分泌されて起こるそうです。
だから、パブロフの犬みたいにベルが鳴るとご飯だと思ってヨダレを垂らすように、誉められると良い気持ちになり、それが何度か続くと、誉めてくれる人を見ただけで、反射的に脳に快楽ホルモンが分泌され、テンションが上がるようになります。
もしかすると、その気持ちの高揚を「恋」と勘違いしてしまう人もいることでしょう。
いや、勘違いではなく、おそらく、それは本物の恋ではないかと思います。
だから、褒め上手はモテると言われています。
でも、たまに「この人に褒められても全然嬉しくない」って人いませんか?
気を付けなくてはならないのは、ただ褒めれば良いというわけではないということです。
下心なく、相手が純粋に喜ぶ顔が見たくて褒めるには、そこそこテクニックが必要です。
でも、どうやったらそんなテクニックを持った褒め上手になれるのか、教えてほしいですよね。
褒められて嬉しいポイントは人によって違いますから、自分の価値観で相手の長所を見つけて「それ、イイね!」って親指を突き立てても、「ああ、どうも…」で終わっちゃう可能性は高いですわな。
そこで、褒め上手になるために、先ずはここまでに紹介してきた「笑顔を絶やさない」だとか「ポジティブ思考になる」といった、自分を成長させる努力を続けてみてください。
辛いときも笑顔でいようと努力をしてきたことや、悪いことも良いことが起こるきっかけだと考えられるようになれば、きっと、人がどんなところを褒めて欲しいのかがなんとなくわかるようになり、また、欠点や短所に思えるところも、見方によっては長所ととれ、褒めてあげることができるようになるでしょう。
先程の「褒めてくれても嬉しくない人」というのは、そういった自分自身の努力を怠っている人です。
そんな人の褒め言葉ほもちろん、価値観などスッカラカンでしょうね。
7.気配り上手になる
「気配り上手」な人は「褒め上手」と同じように、相手を喜ばせることができる人です。
「かゆいところに手が届く人」と呼ばれるように、人が「あーしてほしい。
こーしてほしい」と思っていることを、言われなくてもやる人であったり、もう一歩進むと、人が「あれが欲しい」と思う前に、「今のこの人にはあれが必要だ」と気づくことができ、先回りできるような人です。
この気配り上手もまた、褒め上手さん同様に、ある程度の努力や経験を重ねることによって、人の「かゆいところ」が見えてくるようになります。
また、気を配る範囲や所作が嫌らしくなく、嫌みたらしくなく、自然にスマートにできるようになるのも、やはり、自分自身を成長させる努力をする必要があるでしょう。
8.優しい心を持つ
物事をポジティブにとらえ、いつも笑顔でいられるようになり、そういった経験から、他人の良いところを見つけることができ、周りに気を配れる人になると、周りからはいったいどんな人に見られるのでしょう?
一番当てはまるのが、「優しい人」ではないでしょうか?
実は「楽しい人」になるためには「優しい心」がないとダメです。
だって、楽しい人は「人を楽しませる人」なのであって、「悲しませる・怖がらせる・怒らせる人」であってはいけないはずです。
「楽しい人」には、「人に喜んでもらおう、楽しんでもらおう」という「優しい心」がないとなれません。
では、その「優しい心」はどうすれば手に入れられるのかというと、もうお分かりですね。
ここまで紹介したことを実践していくことです。
まあ、でも、人間は元々優しくなれるようにできています。
人は人と助け合っていかなくては生きていけないことはわかっているし、社会も人に優しくできないシステムや団体、そして個人は、排除されるようになっています。
だから、人に優しくしようと思い立ったら、本能に任せて人に優しくしていってみてください。
「俺はまだ自分にも自信がもてないし」とか、心配することはありません。
9.人の名前や話した内容をできるだけ覚える
初めて会った人の名前や、その人と交わした話の内容をできるだけ覚えておくことが、人から「楽しい人」と思われる為のはじめの一歩となります。
もちろん、これは別に「楽しい人」に成るためでなくても、人と上手に付き合っていく上で非常に大事なことであり、商売を生業として生きるビジネスマンにも求められる能力といえます。
そう言うと、少し堅苦しく、また営業・営利目的の色が濃く感じるかもしれませんが、純粋に他人を尊重する姿勢、「腰の低い」というか、「頭を垂れる稲穂」というか、ま、そんな気持ちでいれば自然と身に付く能力です。
いち早く身に付けようと思うのなら、相手に興味を持ち、どんな人なのか、何をやっている人なのか、学ぶべきところがあるか、褒めてあげられるポイントがあるか、といったことを意識しながら、「初めまして」と挨拶を交わしましょう。
次に会ったとき、相手が自分の名前を覚えていなかったとしたら、相手はどうすると思いますか?
おそらく、「あなたとは、会ったことないよ~」みたいな態度で通り過ぎたり、名前を忘れたもんだから話しかけにくく、運命の再開かもしれない2回目の邂逅を会釈だけで終わらそうとするでしょう。
そして、自分がその相手の立場だったとしても、やはり同じ態度でいるのではないでしょうか。
さて、そんな気まずい雰囲気の2度目のグリーティングをカラッと清々しいものに変えるのが、あなたのその記憶力と相手を尊重する心です。
戸惑うことなく、こちらから、「こんにちは、お久しぶりです!(自分の名前)です!」と声をかければ、相手はあなたの名前を思いだし、恥をかくこともありません。
それだけで、「いい人だ」「誠実な人だ」と思ってくれます。
そして、あなたがあなたの名前を忘れてしまった相手の気まずさを汲み取り、あなたの方から名乗り出る態度などから、「ああ、この人は他人を尊重する人だ」と感じてくれるはずです。
それに気づかない相手であっても、どこかであなたのことを「楽しそうな(楽しませてくれそうな)人だな」と思ってくれるのではないでしょうか。
10.一番大事?会話上手
「いい人」「誠実な人」「優しい人」というベースがあって、更に一歩進んだキャラの姿として「楽しい人」があるのではないかと考えます。
では、「いい人」や「誠実な人」、そして「優しい人」に何をプラスすれば「楽しい人」になるのでしょうか。
ま、それがこの項の表題にもある通り、「会話上手」なんではないかと思います。
確かに、全然人と話さないけどいい人はたくさんいますし、ボケたり、ボケに対して気の利いたツッコミもできないけど、できないほどの真面目な誠実な人っていますもんね。
だから、そこから一歩進むというか、ちょっと他人より目立ちたいという欲を出せば、会話上手になる必要があります。
もちろん、上記は逆にいうと、会話力を身につけて楽しい人になるためには、人間としてのベースが「いい人」や「誠実な人」でなければならないということです。
会話上手な犯罪者、例えば詐欺師とかっていますし。
とにかく本記事で言うところの「楽しい人」というのは心が人として精神的に成長している人を言います。
自分を「いい人」だとか「誠実な人」だとか、そして「楽しい人」だと感じる、決めるのは他人です。
その他人に自分というものを強く訴える道具が「言葉」です。
その言葉で構成する話の内容いかんで、他人の評価が決まります。
ですから、楽しい話ができる人は必然的に「楽しい人」と思われるわけです。
さて、みなさんお分かりのように、この会話上手になる、会話力を身に付けるには、やはり努力が必要ですよね。
持って生まれた素質というのもあるようですが、誰でも努力すれば身に付くものですから、「楽しい人」になりたいと思っている人はぜひこのテクニックを習得されることをお勧めします。
というのも、ここでオススメする「会話力」とは、先程述べた「いい人」や「誠実な人」が学ぶテクニックですから、「相手を尊重する会話力」と言い換えられます。
そんな会話のテクニックを学ぶなかで、相手を思いやる気持ちを学べるわけですから、あなたの人としてベースになる部分の成長も相乗効果として期待できると思います。
会話上手になるにはどうすればいいの?
ここで、ちょっと特別編。
「楽しい人」の必須習得スキル「会話力」を身につけて、会話上手になるための方法をご紹介します。
先にも述べたように、全員が全員、「楽しい人」になる必要はありませんし、会話上手になる必要もありません。
しかし、自分を人として成長させるためのよすがとして、会話力を身に付けるのは、非常に有効な手段だと思います。
軽い気持ちで読んでみてください。
話上手になるために気をつけること
話上手になるために気を付けることとして、大前提は、「相手を思いやる会話」を心がけることです。
少なくとも、本章でいう「会話上手」はここまで紹介してきたような「褒め上手」であり「気配り上手」、そして「ポジティブ思考」から生まれる会話ができる人でなくてはなりません。
「会話上手」というより、「そういう人格者を目指す」という意識でトレーニングしましょう。
では、話上手になるために気を付けることを以下にいくつか紹介します。
話す内容
最近のお笑いブーム(最近でもないか?)で、自虐ネタや相手をイジることで場の笑いを誘おうという風潮が、テレビの中だけでなく、一般の若者達の間でも流行しているように思います。
しかし、ここではそういう内容のトークはお勧めしません。
というのは、自虐的なことを言って笑いを取る人の中には、「自分は人から笑われても全然気にしないから、他の人だって何かをイジられても気にしないだろう」と考える人もいます。
少し、これは危ない考え方だと思います。
また、人をイジって笑いをとろうとする人の中には、人が気にして悩んでいる部分などをイジり、相手の反応が悪いと「なんやおもんないやっちゃな」とさらに相手を無理やり「楽しくない人」としてしまう人がいます。
さらに、こういった人たちは「悩むより、笑いに変えた方がええやんけ」と自分達の話術というか、考え方を正当化しがちですが、これは単なる「価値観の押し売り」です。
「楽しい人」になりたい。
「会話上手」になりたいと思っている人は、「自分意外の誰かが一人でも悲しむような内容は楽しい会話とは言えない」ということを覚えておきましょう。
内容の配分
上記のように考えると話の内容は相手の好きな事とか、相手と自分に共通する事が無難ですね。
相手の事を聞いて、自分と共通するところがないか探したり、共感できるところや称賛できるところを探しましょう。
となると、内容の配分としては、自分の事と相手の事で2:8ぐらいの割合で話す内容を分けるといいんじゃないかと思います。
でも、人と話していてストップウォッチ片手にお互いの話す時間を測るなんてできませんよね。
もちろんです。
これは何が言いたいかというと、人と話すときは「相手の事を聞くことに徹する」と言うことが言いたいのです。
「徹する」なら0:10では?と思うかもしれませんが、「会話」ですから、相手に喋らしといて、自分の意見は何にも言わないとなると、それはそれで問題です。
だから、ちょっとした合図地や自分の意見も絡ませながら、相手の話を聞くことに徹すると、だいたい2:8ではないかと思います。
後で「聞き上手になるために気を付けること」もご紹介しますね。
テンポ
話のテンポは、やはり相手のテンポに合わせましょう。
会話の8割は相手に話してもらうのですから、相手が気持ちよく話せるテンポ、つまり相手のテンポで会話全体を進めるのがベストです。
ただ、相手のテンポで話を進めることに重点をおいてしまい、「うんうん」頷きはするものの話の内容を理解できていなかったりすると、これまた相手に失礼です。
時々、相手の話を復唱するような合図地をいれると、早口で話好きな相手だったとしても、話を遮られた・テンポを崩されたとは感じないはずですし、相手の話を復唱することで、自分も話の内容を記憶することができます。
人に話を振るタイミング
これは、1対1で話しているときではなく、3人以上でトークしているときに気にかけておきたいポイントです。
2人だけのトークなら問題ありません。
自分が聞き手に徹すればよいのです。
しかし、3人いると、話をさせてあげたい人が複数になるのですが、結果として、誰か一人がドドドーっとしゃべって、周りは皆「うんうん、そっかそっか、へえー」だけになっていることよくありませんか?
こういう飲み会とか、なんかの集まりって聞き手に徹する覚悟で望んだ人じゃなければ、あまり面白くないものです。
そこで、その「聞き手に徹っしよう、みんなの話が聞きたい」と思っているあなたの出番です。
誰かの独壇場になりつつある空気を切り裂いて、押し黙っているもう一人のトーク参加者に意見を求めてみましょう。
その時注意することは、その先頭切って話している人の話がいくら長くなりそうだからといって、話の途中でズバッと話者を交替させるのはダメです。
あくまで、そこにいる人たちに気持ちよくトークをしてもらうのが、「会話上手」「聞き上手」の役目です。
だから「はい、あんた喋りすぎ!」ってな感じで、話を遮るのはいけません。
どんなに長くても、その人の話が終わるのを待ちましょう。
そして、終わったと思った刹那にあなたがまずコメントし、その流れで「あなたはどう思う?」ともう一人に話を振りましょう。
最初に話していた人も、別にその場を自分だけが話す場所だとは思ってなく、単に話好きゆえ、気が付かないうちに色々長々としゃべってしまっていただけですから、他の誰かが話始めれば、自然と聞き手に回ります。
ただ、中には「いや、だからそれは~」「あ、私の場合はさ~」と人が話している途中で割って入り、また自分の話をしようとする、超がつくほどのおしゃべり好きもいます。
そんなタイプの人が、トークのグループにいたら、話題に困らなくて助かるかもしれませんが、なんだかあまり楽しいトークができそうにないです。
そこで、人(Aさん)の話に割って入る誰か(Bさん)がいたとしたら、一旦はそのBさんに話をさせてあげましょう。
話は持っていかれても、話す内容はAさんが話していた内容に関することでしょうから、脱線はしないと思います。
そして、その話が一段落した瞬間、「そっかー、じゃあAさんもそんな感じなワケ?」とAさんにしれっと強制的に発言権を戻します。
すると、また一時Bさんは聞き手にまわってくれるはずですし、Aさんもそこそこ自分の話ができて気持ちよくその場を過ごせるはずです。
結構、これって聞き手にまわり、話し手達に気を使うあなたは疲れることだと思います。
せっかく友達とかで集まったんだから気兼ねなくお茶しでものみながらワイワイギャーギャー騒ぎたいですよね。
でも、そんな仲間内の中でも抜きん出て「楽しい人」と思われたいなら、それぐらいの労力を惜しんでいてはいけません。
頑張って下さい。