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「受領」とは?ビジネスでの正しい使...(続き5)

つまり、「受領」という言葉は、ものや金銭を受け取るときに使うことができる言葉でしたが、「頂戴する」という言葉は必ずしもそれだけではなく、飲食物までも含まれていることがあるということになります。

「このお食事を頂戴いたします」なんて使うことができます。

また、これはへりくだった言い方ですから、目上の人に対してお礼の気持ちも含めて使うようにしましょう。

お受け取りいたしました

この表現はこれまでにお伝えしてきたどんな言葉よりもとても簡単なものに思えるのではないでしょうか。

ずばり、「受け取りました」という言葉をさらに謙譲語をくっつけることによって、へりくだった言い方をしています。

例えば、郵便物を送るために郵便局にその品物を預けるときなどに郵便局員から言われるはずです。

お客さんにとってはとても大切な品物である可能性がありますよね。

それを“一時的に預かります”という意味も含めて、さらに「預けてくれてありがとうございます」という気持ちも含んでいることになります。

そのため、このような言い方も目上の人に対して使うようにしましょう。

ビジネスシーン、特にサービス業に従事している方であれば、よく使う言葉になるはずです。

拝受

「拝受(はいじゅ)」というのは、へりくだった言い方で「受け取りました」という意味になります。

それもへりくだった言い方ですから、これまでにお伝えした言葉と同じように目上の人などに対して使う言葉になります。

例えば「あなたのお気持ちを拝受いたしました」とか「あなたのお手紙を拝受いたします」なんて使います。

これらはすべて「あなたの気持ちを受け取りましたよ」、「あなたの手紙を受け取ります」という意味合いになります。

”拝受”という言葉を構成している”拝む”という言葉がまるで目上の人に拝んでいるシーンを想像させませんか?

つまり、この言葉は目上の人にしか使うことができないということなんですね。

使う相手を間違えないように気を付けたい要注意な言葉でもあります。

間違えやすい?!「受理」と「受領」の違い

さきほど「受領」という言葉と意味が似ている「受理・領収・査収」という言葉についてお伝えしてきましたよね。

しかし、なかにはまだまだ「受理」と「受領」という言葉が似ているような気がして、その違いを明らかにすることができていない!

このままでは意味を間違って使ってしまいそうだ!と思っている方もおられるのではないでしょうか。

そのままでは本当に間違って使ってしまうことになるかもしれません。

そのようにしないために、ここでは「受理」と「受領」の言葉の違いについて、さらに詳しく解説していきます。

受け取るものが異なる

さきほどもお伝えしましたが「受理」と「受領」という言葉は、それぞれ“何を受け取るか”が異なっています。

受け取るものによっては「受理」ということもありますし、反対に「受領」ということになるかもしれないということになります。

では、いったいどこでその言葉の使い分けを見抜けばいいというのでしょうか?

さっそくその違いについて確認しておきましょう。

「受理」は公的機関が認めたものを受け取る時

これまたさきほども少しだけ触れていますが、「届け出や訴状」などの公的なもの、公的機関が認めたものを受け取る際には「受理」という言葉を使うことになります。

届け出というと、“引っ越しをしたことを報告する転居届・転出届」なんていうのもありますし、子供が生まれたことを市区町村にしらせる「出生届」なんていうのもありますよね。

そのように公的機関が認めたものを受けとる場合、または受け取った場合には「受理」という言葉を使うことになるんです。

「受領」という言葉は、そうではなく一般の人でも受け取ることができるようなものや金銭などを受け取るときに使うことができる言葉になります。

つまり、公的機関がかかわっているものであれば「受理」となり、そうではない一般人誰もが手に渡ることができ、それも国が認めたものではない、公的機関が認めたものではない書類などの場合は「受領」という言葉を使うことになるということになります。

「受領」の英語表現

あなたは「受領」という言葉は、英語ではどのように表現することができるか知っていますか?

英語が得意な方であればすぐにでも頭の中にパッと浮かぶことでしょう。

しかし、わからない人もいるはず!