人間は犬や猫より表情筋がはるかに豊かな動き方をする分、表情から感情を読み取るという訓練がなされているので、逆に表情がない人のことは「わからない」と思ってしまうのです。
冷たい印象をうける
わからない相手のことを冷たいと感じるのは「きっとこちらが何を言っても反応してくれないだろう」という諦めが先に生じてしまうからです。
何も反応してくれないと、話しかけるだけ寂しい気持ちになるし、時間の無駄に感じてしまいます。
それが嫌なので、そもそも話しかけないという選択が取られ、ますます人との交流がなくなるので無表情でいることが多くなるという悪循環です。
不気味の谷現象が近いかも
「不気味の谷現象」という言葉があります。
人型ロボットなどにおいて、写実の精度を高めてゆく段階にある“極めて人間に近しいけれども何かが足りない”という到達点で、嫌悪感や気味の悪さを覚えてしまうという心理現象のことです。
ASIMO(アシモ)やペッパーくんに怖さを感じることはなくても、人間らしいゴムの皮膚が張りつけられたアンドロイドは怖い、不気味と感じたことはないでしょうか。
「無の人」もこの不気味の谷に落ちているようなところがあります。
言葉は発するのに感情が乗っかっていない、表情もない、人間なのにどこか無機質で異様な感じのする人です。
あからさまにコワモテよりはるかに怖いので、サスペンスホラーの殺人鬼のキャラ付けとしても使われています。
2.目つきが鋭い
デフォルトの顔で他人にガン飛ばしてるみたいなタイプです。
可哀想に、本人にはその気がなくても怖がられるし、子供は泣くし、睨んだつもりもないのにヤンキーに絡まれるしで散々な思いをしてきた経験があるのではないでしょうか。
どうにか服装で緩和しようとしても、スーツを着ればヤクザみたいな貫禄が出ちゃうし、ラフな格好でもヤンキーっぽいし、可愛い格好なんて似合わないしで大変です。
女性の場合は何を着てもメイクをしても「怖ぇ…」と思われて泣きたくなることもしばしば。
生まれつきの目の角度の問題なら、本人としては「勘弁してよー!」と思っているかもしれませんが、こればっかりは醸し出す雰囲気をめちゃくちゃ柔らかくしてみるしかなさそうです。
怒っているように見える
怒っていないのにね…つらいですよね。
普通の顔の人が怒るとなる表情がデフォルトなわけですから、意図せずにそうとらえられてしまうのも仕方がないといえば仕方がない。
世界中の皆が目つきが鋭ければ違っていると思います。
三白眼
三白眼とはなんぞや、をまず説明します。
多くの人は目の縦幅と同じくらいの幅で黒目が存在し、その上下に白目が入らないのですが、三白眼は黒目の下側にも白目が多く見えている状態のことを指します。
つまり、黒目の左右と下の三方位に白目があるから三白眼です。
三方位に白目が見えていても、黒目がちゃんと丸く見えていると怖くはなく、むしろ目の縦幅の開きが大きいので美人に多いとされています。
しかし、怖いとされている三白眼は黒目が丸く見えず、上まぶたに黒目が半分くらい隠れている半円タイプを指します。
人相学では凶相なんだそうです。
3.口角が下がっている
への字口です。
不平不満を言う癖のある人に多いため、当然ながら怖がられます。
三白眼とは違い、生まれつきへの字口の人はそう多くはありません。
口の角度は筋肉によるものなので、たとえ不平不満を言う癖はなかったとしても表情筋が鍛えられるほどの表情を日頃からしていないと、頬のたるみと同じように下がっていきます。
不機嫌に見える
実際は筋肉の緩みなどが口角を下げる原因にも関わらず、なぜ口角が下がっている=不機嫌なのかというと、不機嫌な言葉を発音するときの口の動きがそうなるからです。
「えー」という発音を嬉しいことへの驚きと、「うっわめんどくせ」と思う時の感情の2つで発音してみてください。
確実に後者では口角が下がっています。
これも目つきが鋭いのと一緒で、多くの人が不機嫌なときにする顔がデフォルトだからそう思われてしまうという、比較対象ありきの見え方です。
4.テンションが低い
これは無表情とも近いですが、それ以上に醸し出す雰囲気が暗いタイプです。