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「念頭に置く」とは?「念頭に入れる」とどっちが正しい?意味や使い方を解説


私たちが使っている日本語には同じような意味を持っている言葉や、そもそも言葉自体が非常に似ているものがいくつか存在しています。

なので、相手と会話をしたりする際に意味が混同してしまったり、間違った意味合いで言葉を用いてしまったりすることがあります。

時にはその間違いが大きな事態に発展してしまうケースもあるので、似たような言葉などは正しく理解しておくことが求められます。

しかし、それでも日本語は世界の言葉の中でも習得度の難易度が非常に高いことで有名です。

つまり、他の国の言葉と比べると非常に複雑で難しい言語であるということが判明しています。

だからこそ、ある程度日常会話の中で使用される可能性のある言葉は正しく理解し区別できるようにしておかなければいけません。

そこで、今回は「念頭に置く」という言葉をテーマにして、念頭に置くという言葉の意味や似ている言葉である念頭に入れるという言葉の違いについてご紹介していきます。

この機会に、どちらの言葉がどういう意味を持っているのか、正しく把握できるようにし、日常会話で正しく扱えるようにしましょう。

この記事の目次

念頭に置くと入れるの違い

念頭に置くという言葉は日常会話の中で用いたりする機会がとても多いと思います。

なぜならば、プライベートの場面においてもそうですが、それ以上にビジネスのシーンなどでも多様される言葉であり、文献などにも記載されている可能性が高いからです。

実際に相手から念頭に置くという言葉を用いられた経験がある方はとても多いはずです。

そして、念頭に入れるという言葉と同じような言葉である、念頭に入れるという言葉の存在もあり、意味が混同してしまいやすい特徴を持っている言葉です。

一見すると同じような意味に感じるかもしれませんが、実はこの二つの言葉は明確な違いが存在している言葉です。

そこで、まずは念頭に置くという言葉と念頭に入れるという言葉の違いはどのような違いがあるのか、ご紹介していきます。

まずはこの二つの言葉の意味を正しく理解し、日常会話の中で正しく区別して使えるようにしてください。

念頭に置くの意味


まず初めに念頭に置くという言葉の意味からご紹介していきます。

念頭に置くという言葉の意味は「常に心にかける、いつも忘れないでいる、心に留めておく、特定のことに注意を払う」という意味があります。

つまり、何かしらの言葉を自分自身の心の中に常に存在させるという意味で解釈することができます。

例えば、接客業なのに携わっている場合、重要なことはお客様のことを考えた接客をすることです。

相手のことを何も考えずに接客をしているとそれは相手に見抜かれてしまいますので、自然とお客様は離れていくようになります。

なので、接客業はまずお客様のことを第一に考え、お客様の立場に沿った目線で物事を考えることが重要だと言えます。

これを言い換えてみると、「お客様の目線に立つことを念頭に置く」「お客様のことを念頭に置く」という言葉で表現することができます。

このように、特定のことに注意を払ったり、常にそのことを自分の心の中にとどめることを意味しているのが念頭に置くという言葉の意味です。

念頭に入れるの意味

念頭に置くという言葉の意味をご紹介していきましたが、ここからは念頭に入れるという言葉の意味をご紹介していきます。

念頭に入れるという言葉の意味は「心がける、特定のことに注意を払う」という意味が存在しています。

この意味だけを考えてみると、先ほどご紹介した念頭に置くという言葉と全く同じような意味だと考えることができます。

では、念頭に置くという言葉と念頭に入れるという言葉は何が違うのかと言うと、そもそも念頭に置くという言葉は表現自体が誤りだと言われています。

なぜならば、念頭に入れるという言葉は念頭に置くということなの誤用として知られているからです。

そもそも念頭とはどのような意味なのかと言うと「心の中の思い、胸の内」という言葉の意味があります。

これに置くという言葉をつけて、「常に心にかける、いつも忘れないでいる」という意味に変化します。

これが頭に入れるという言葉と混同され、念頭に入れるという言葉が生み出されたといわれています。

なので、もともとは念頭に置くという言葉が正しく、念頭に入れるという言葉はそもそも言葉として成立していないということが明確な違いになっています。

しかしながら、現在ではたくさんの人が念頭に入れるという言葉と念頭に置くという言葉を同じような意味で用いています。

非常にたくさんの人が間違えて解釈をしていることによって、現在では国語辞典「新明解」においては二つの言葉が表記されています。

なので、たくさんの人が間違えてたくさんの人が当たり前のように使うことによって、新しい言葉として認知されつつあります。

しかしながら、人によっては念頭に入れるという言葉は間違っていると指摘をする人もいるので、特に言葉について詳しい人と会話をする際には注意してください。