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鹿児島弁はどんな方言?理解できない...(続き4)

なぜかといいますと「てげてげ」という言葉は、「いい加減」という意味があるからなんですね。

さきほどあげた例文を標準語になおすのであれば、「あなたさ、いい加減にしなさいよ!」と「いい加減にしな」という意味になるわけです。

おそらくあなたも「いい加減」という言葉を使ってきたかと思いますが、この言葉を使うときって相手が度を過ぎたことをしていることに対して、不満を感じているときに使っていたはずなんです。

そうではありませんでしたか?

それは鹿児島県在住、もしくは鹿児島県出身の方でも同じように感じるもの。

だからこそ、この言葉には少し要注意が必要ですね。

16:「イタッキモンデ」

鹿児島県の方と親しくなったり、ルームメイトになったりするとよく彼らが「いたっきもんで!」と話しているのを耳にするかと思います。

「いたっきもんで」なんて、どこぞの暗号なんだよ!?とつっこみをいれたくなるものですが、ずばり鹿児島弁で「いってきます」という意味の言葉になります。

標準語でもどこかに出かける前には、「いってきます」といいますよね。

それが鹿児島県では「いたっきもんで」という言葉で話すようになっているんです。

最初は何を話しているのかなかなか想像しがたいものですが、この意味を理解していれば「いってらっしゃい」と言い返すこともできるのではないでしょうか?

また、鹿児島県の方に「いたっきもんで」ということができれば、相手はもしかしたら驚くかもしれませんよ!

17:「キバレ」

どこに住んでいる人でも共通して持っている気持ちというのが、「相手を応援する気持ち」なのではないでしょうか。

鹿児島県では、鹿児島弁において「がんばれ」なんていうように誰かを応援するときに「きばれ」という言葉を使います。

要するに「きばれ」という言葉は、誰かをはげまし、応援する言葉なんですね!そのため、なにかの試合の前に多く聞かれたり、試験などの前には鹿児島県ではよく使われる言葉になります。

標準語では「がんばれ」といいますが、その「がんばれ」という言葉自体が鹿児島県出身の人にとっては少し不思議に感じられることも。

18:「わい」

「わい」なんていうとほとんどの方は、その言葉を発している自分のことをさしているのではないか?と感じるかもしれないですね。

しかし、それは間違いなんです!なんと「わい」という言葉は鹿児島県では「あなた」というように自分のことではなく、相手のことを指す一人称なんです。

「ワイ」なんていうと、標準語を使っている方は自分自身をさす言葉のように感じてしまいがちですが、鹿児島県出身の方が「わい」と使っているのであれば、あなたのことを言っているのかもしれないということを念頭に入れておくと、会話を理解しやすいでしょう。

19:「はん」

「はん、なにしようと?」なんて、“はん”という言葉を耳にしたのではないでしょうか?

その先に何を伝えよとしているのかは、わかるものの、最初の「はん」という言葉が何を示しているのかわからないと相手が何を伝えたいのかさっぱりわからなくなってしまいますよね。

ずばり、「はん」という方言は、標準語でいうと「あなた」になります。

要するにさきほどの例文であれば、「あなたは何をしようとしているの?」という意味になるんです。

また、「はん」という言葉を単独で使うこともあれば、「おはん」なんて丁寧に使うことも!それに鹿児島弁では、「はん」の他にも「あなた」という意味を示す言葉がたくさんあります。

例えば、「おまんさぁ」「わい」「ぬしさあ」なんていうのがあるんです。

20:「あんし」

「あんしか!?」とか「あんし!」なんて、いろいろなシーンで使われる方言になります。

そのため、「このような場面でも使われているということは、以前きいた場面で感じていた意味合いとちがうのではないか」と感じられることが多いでしょう。

というのも、「あんし」という言葉には、深い意味は含まれていません。

標準語になおしますと「そうなの!?」とか「へぇ」なんていうような、相槌を打つときに使うような簡単な言葉になります。

要するに、相手が何かを話しているあいの手をうつときにこの「あんし」という言葉が使われるということになります。

21:「たもいやんせ」

鹿児島県民であればだれもが知っている、そして鹿児島県民ではない人でも“たもいやんせ”という言葉はどこかで耳にしたことがあると感じるかもしれません。

なぜかといいますと、この言葉を店名にしている居酒屋さんがあるからなんですよね。