梅雨時期などで雨が続いたりすると「何だか、部屋に変な臭いがこもっているような…」と感じることってありますよね。
臭いが発生する原因は色々とあるものですが、部屋の中のイヤな臭いの原因は「カビ」であることが結構多いものです。
湿度が高い日本では、ちょっと油断するとすぐにカビが発生してしまいます。
食べ物をはじめ、お風呂や部屋など至るところにカビは根を下ろし、繁殖していきます…考えただけでもゾッとしますよね。
部屋にいるときに、少しでも「カビ臭いな」と感じたら目には見えるところにはいなくても、かなりの量のカビがいることを覚悟したほうがいいでしょう。
「目に見えないなら、今のところ実害はないし…別にいっか~」と思う人もいるかもしれませんが…。
放置は絶対にいけません!
臭いはもちろんイヤですが、部屋がカビが生える環境であるということは、決して体に良くない状態にあるからです。
カビ臭いと感じたら早急にカビ対策を取る必要がありますよ。
今回は、部屋がカビ臭くなってしまった人のために、カビの原因やそのカビの改善方法についてご紹介していきたいと思います!
カビとは
カビとは微生物の1つです。
ひとことで「カビ」と言っても、カビにはたくさんの種類があり、その数は世界で3万ともいわれています。
カビは未だに新しい種類が発見され続けており、毎年80くらいの新種が発見されているそうです。
将来的にカビはどれだけの種類数になるか…想像するだけで気持ち悪いですよね。
カビは、ジメジメとした環境を好み条件を満たすと爆発的に増殖してしまう恐ろしいものです。
そしてカビは臭いだけでなく、人体にも悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。
カビの胞子を継続的に吸い込み続けることによって、肺や気管支の病気になったり、アレルギー性の鼻炎や喘息を発症してしまうこともあります。
小さいお子さんがいる家庭はとても心配ですよね…。
また、カビはカビでも「人にとって有意義なカビ」も存在しています。
例えば、カマンベルールチーズやブルーチーズなどの独特で味わい深いチーズを作るときには、わざとある種のカビを使って作っています。
また、溶連菌感染症や肺炎などの治療で用いられる抗生物質のペニシリンはカビから抽出されて作られています。
食卓でも医療の現場でも、ある種のカビはとても有意義に利用されて活躍しているのです。
部屋のカビの5個の改善方法
部屋の中でカビを発見するとものすごくショックですよね…。
カビは「不潔なもの」「健康的によくないもの」というイメージが強く、「カビに好かれる環境であった(部屋が汚いもの)」「体に悪影響が出たらどうしよう」など、ダブルで衝撃を受けることでしょう。
これ以上カビを増やさないためには、早急に対処する必要があります。
ここでは、部屋にカビを増やさないための5つの改善方法についてお伝えしていきたいと思います!
部屋にカビを見つけてどうしたもんかと思っている人や、「今はカビはないけど、カビを生やさないように予防をしたい!」という人は参考にしてみてくださいね。
1.湿気を取り除く
カビはとにかく「湿気」を好みます。
ジメジメした空気をエサにし、爆発的に繁殖していくのがカビの恐ろしいポイントの1つです。
これ以上カビを調子づかせないようにするためにはしっかりと「除湿」することが大事です。
除湿器の使用
手っ取り早く、そして確実に除湿をしたいのであれば「除湿器」がベストです。
除湿器と名乗るだけあって、除湿機能はバッチリです!
よく部屋干しをするご家庭ならすでに持っているという人も多いことでしょう。
各メーカーが色んな除湿器を出しているので除湿器選びはちょっと大変かもしれません。
除湿器を選ぶときは、排水タンクの容量(小さいとしょっちゅう水を捨てないといけないので手間がかかる)、電気代(ランニングコスト面)などを、色んな方面からよく調べてから購入するようにしましょうね。
エアコンの使用
「除湿器はないけど、エアコンならあるよ」という人は、是非エアコンの「ドライ(除湿)」機能を使ってみましょう!今のエアコンならほとんどのものにドライ機能はついているものです。
ものによっては「冷房除湿」の機能もあるので、梅雨時で「湿度も高いし、気温も高い!除湿もしたいが冷房もつけたい!」など2重で不快な要素があるときに使えますよ。
2.換気
カビは淀んだ空気もとても大好きです。
空気が停滞すると、その場にいる人間も何だかスッキリせず、気分が悪くなりますよね…。
またドアや窓を閉め切っていると湿度がこもりやすくなります。
こうなってしまうとカビにとっては絶好の環境が整ってしまうのでよくありません。
これらを解消するためには「換気」を定期的にする必要があります。
空気の入れ替えをこまめに
カビを予防するためには、1日数回、窓やドアを開けて外からの空気を部屋の中に入れて、新しい空気を通しましょうね。
部屋の中の空気を総入れ替えすると、換気されるだけでなく、自分の気分もスッキリしますよ♪
お仕事をしていたり、外出が多くて「1日何回も換気が出来ないよ!」という人は朝の数分だけでもいいので換気をするといいですよ。
まったく換気しないよりも、数分だけでも1回換気するだけでもかなり違いますよ。
時々家具も動かして
食卓や椅子などはともかく、食器棚やタンス、ベットなどの大きな家具はよほどのことがない限り動かすことってありませんよね…。
そういうずっと同じ場所にあり続ける家具の裏は風通しも悪く、日光も差し込まないので、見えていないだけで「カビがビッシリ!」なんてこともよくある話しです。
家具がカビにまみれるのもイヤですが、壁にもカビが生えているかもしれないし何とかしたいものですよね。
家具の裏や、それに面している壁のカビを予防するためには、たまに家具を動かして、普段風通しが悪い場所にも空気を通して換気することが1番です。
家具を動かして、しっかりと掃除をして新しい空気に触れさせて「カビが生えやすいモード」になっている状態をリセットしなければいけません。
家具は重いのでやりたくないなぁと思うかもしれませんが、年に数回はやっておくべきですよ。
3.湿度を上げない
湿度は、普通に暮らしているだけでも何かと高くなりやすいものです。
お料理をしたり、洗濯をしたり、お風呂に入ったり…毎日の習慣の中にも「水」を扱うことが多く、無意識のうちに部屋の中の湿度を高めてしまっているのです。
こんな状態が毎日続くと、部屋は常に高湿度に保たれてしまいますよね…。
部屋の湿度が継続的に高いと、カビが生えるのはとても自然な流れで当然のことなのです。
「ただ普通に生活しているだけなのに、湿度が高くなってしまうなんて…どうしたらいいの?」と思うかもしれませんが、ちょっと工夫や注意するだけで高湿度になるのをおさえることができます!
洗濯物は浴室に
仕事や用事で家にいることが少ない、または帰ってくるのが遅いという人はたくさんいるかと思います。
そんな人は、防犯の観点から洗濯物を部屋干ししていることが多いでしょう。
在宅時間が少ないのに、外干しするのは泥棒に「この家の人間は今いませんよ!」ということを教えているようなものですよね。
そういったことから、洗濯物は基本的に家の中で干すという人は、室内でなく「浴室(お風呂)」に洗濯物を干すことをおすすめします。
「えっ、浴室?」と思うかもしれませんが、浴室はかなり優れた「室内干しゾーン」なのです。
浴室には換気扇がついていることがほとんどなので洗濯物を干すにはピッタリなのです。
お宅によっては窓がついていて、換気もスムーズに行えますよね。
水槽を置かない
熱帯魚や金魚やメダカなど、家のなかに水槽を置いて飼育を楽しんでいるお宅もたくさんたりますよね。
しかし、このように水で満たされた水槽はちゃんと対策を取っていないと部屋の湿度を上げてしまう原因になることがあります…。
水槽を玄関前や縁側などの風通しのいいところに移動させてるのも1つの手ですが、外に近いところだと猫や鳥などに襲われそうで怖いですよね。
部屋のなかに水槽を置くときは、水槽にしっかりとガラス蓋をするようにしましょう。
それでも不安なときは、それに加えて常に除湿器をつけておくことをおすすめします。
4.湯気にも注意
冬になると家でお鍋をする機会が増えたり、ストーブの上にやかんを乗せて沸かしたりなど、部屋の中が湯気に立つことが増えますよね。
ストーブの上にやかんを置くのは潤い(加湿)を求めてやっている人も多いことでしょう。
また、煮込み料理などをすることが多いお宅は、年中お料理の湯気で湿度が高い状態にあることになります。
せっかくの楽しいお鍋やお料理も、その湯気によってカビの繁殖を助けているかもしれないと思うと残念な気持ちになってしまいますよね…。
料理をする時は必ず換気扇を
お料理中に湯気が出るのは仕方のないことです。
多くの料理は、調理中に湯気が立つものばかりですよね。
もう湯気が立つのは仕方がないので、お料理中は必ず換気扇を回すようにしましょう。
家族の口に入る料理を作るキッチンでカビを繁殖させないためにも、換気は必須ですよ!
5.栄養を与えない
カビも生き物なので、エサを食べて生きています。
カビの生命力や繁殖力は凄まじく、エサや栄養となるものがちょっとでも部屋に存在していると、あっという間に繁殖してしまいます…。
カビを元気に活動させないためには、とにかく栄養となるものを与えないようにすることです!
掃除をしっかり
カビを撃退するには、除湿するほかにも「部屋を清潔にする」ということがとても大切です。
ホコリや食べカスなどはカビにとっては絶好のごちそうになります。
人はただ日常生活を送り、特別なことをしていなくても家にいると何かと室内を汚してしまうものです(我が家だけですか?(笑))。
掃除機を毎日かけていても家具の上や壁に付着しているホコリをしっかりと落とさないと、カンペキには掃除をしたとは言えません。
また、お子さんがいるお宅はどれだけ気を付けていても部屋が汚れやすいです。
食べ物や飲み物をこぼしたり、毎日バタバタと走ったりするので掃除が追い付きませんよね。
特に食べカスは拾い損じてしまうと(家具の隙間など、目が届かないところに入りこんでしまったりなど)、あっという間にカビの餌食です。
想像しただけでもおぞましいですよね。
カビをスクスクと育てないためにも掃除はしっかりと行わなければいけません。
毎日カンペキに掃除をするのが難しいのであればカンペキにするのは1週間に1回でも構いません。
でも、最低でも1日1回の掃除機はやっておきたいところです。
カビの種類
ここまでは、カビの改善方法についてお伝えしてきました。
生活に害があるカビは徹底的に取り除いていきたいですよね…!
「カビはやっつける!」のスタンスでオッケーなのですが、そんなカビにも種類がたくさんあります。
序盤でお伝えしたやような「人の役に立つ有意義なカビ(ペニシリンの原料やチーズかど)」から、不快感しかないカビまでたくさんあるのです。
ここでは、カビにはどんな種類があるのかをちょっとだけご紹介していきたいと思います!
1.黒カビ
一般家庭で出会う頻度が高いカビといえば「黒カビ」でしょう。
部屋の壁、家具、ちょっと放置していた洋服や布類、あらゆるものに繁殖するのがこの黒カビなのです。
黒カビの特徴は、「とても深く根を張り、掃除しても落ちにくい」というところです。
対象物に迷惑なほどしっかりと根付くので、カンタンに掃除したくらいではビクともしません。
掃除することによってパッと見た感じ、キレイになることはあります。
しかしそれは表面的なものに過ぎず、根っこはバッチリ残っているのでまたすぐに黒カビが表面化してくることでしょう。
黒カビを根絶しようと思ったら、塩素系漂白剤や除菌用のアルコールを使った「本気の掃除」をする必要があります。
塩素系漂白剤などを染み込ませたペーパーを黒カビ部分に「湿布」するように貼り付けて、数時間放置してみる方法が効果的です。
黒カビの状態がヒドくなければ、この湿布だけでも効果はテキメンです。
しかし、ガンコな黒カビの場合は本気を出しても家庭ではどうにもならないことも…。
そうなってしまうと、掃除専門業者にお願いしないと取り除けない場合があります。
また、部屋を汚く不潔にするだけでなく、黒カビは健康を脅かす存在でもあります。
黒カビの胞子を吸い込むと、人によっては気管支の病気やアレルギーを引き起こすことがあります。
小さなお子さんの場合は気管支が未熟ということもあり、黒カビの胞子が原因で喘息を引き起こすこともあります。
喘息はとても苦しいものなのでかわいそうですよね…。
とにかく根深くてしつこい上に健康被害があるかもしれないという黒カビ、憎らしい存在ですよね…
2.青カビ
「ミカンやパン、餅などにカビを生やしてしまった!」…なんて経験は誰にでもあることかと思います。
ジメジメとした環境で長らく食べ物を放置すると「青カビ」が生えてくるのです。
私も、ふとミカンを持ち上げたときに、下の面にビッシリと青カビが生えていてゾッとした経験があります。
青カビの特徴は、「食品の類いによく出来る」というところです。
先ほどに例にあげましたが、パンや餅、ミカンなどの柑橘類のほかにもソーセージなどの加工品にも青カビは生えやすいです。
青カビが生えてしまった食べ物は食べないで捨てることが基本です。
たまにお年寄りが「カビた部分だけ取り除けば食べられる!」と言っていたりしますが、健康面や衛生面を考えると絶対にやらないほうがいいです。
青カビを食べてしまうと下痢や嘔吐などの症状があらわれるかもしれません。
もし、間違って食べてしまったときは、少なくとも1日のあいだは体調によく注意しておくようにしましょう。
ここまで読み進めていると、青カビはとんでもない悪者のように思えますが、実はこんな悪さをするものだけでありません。
世の中に貢献している青カビだって存在しているのです…!
抗生物質であるペニシリンや、独特の風味があるブルーチーズやゴルゴンゾーラなどはこの青カビが使われています。
「カビなんかで病気を治せるの!?」「食べて大丈夫!?」と直感的に思うものですが、青カビが活躍しているのは事実なのです。
青カビからペニシリンを精製した人や、チーズには青カビを使おうと最初にした人はスゴいですよね…!
ですが、一般家庭で青カビで扱うのはなかなか難しいものです…。
知識のある人やチーズ作りに慣れた人ならカンタンにブルーチーズを作ることができるようですが(実際に、ブルーチーズのもとなどが市販されています)、初心者の人はあまり手を出さない方がいいかもしれません。
3.ススカビ
ススカビとは、自然界に広く存在しているカビです。
別名(学名)に「アルテルナリア」なんてちょっとオシャレな名前がついています。
ススカビは枯れ葉や穀物などに発生しやすいカビで、家庭では古本や古新聞、餅などにできやすいです。
こうして見ていると、餅はカビにモテモテですね…。
そんなススカビの特徴は「アレルギー性鼻炎や皮膚疾患の原因になりやすい」というところがあります。
先ほどご紹介したススカビの別名であるアルテルナリアの名前がついた「皮膚アルテルナリア症」というものがあるくらいです。
家に古本や古新聞を溜め込んでしまっているお宅は、早々にすべて捨ててしまうことをおすすめします。
4.こうじカビ
こうじカビとは、味噌や醤油、日本酒などの発酵食品を作るときに用いられる「人の役に立つ有意義なカビ」の1つです。
日本人は味噌や醤油に馴染みが深く、こうじカビとはかなり長い付き合いなのです。
ですが、全てのこうじカビが有益であるというわけではありません。
こうじカビの中には食品に付着しているマイトキシンという有害物質を作り出すタイプのものもあるので注意が必要ですよ。
部屋のカビの原因
カビは、自然界でも広く存在しており、色んなところで繁殖しています。
外で繁殖している分ではあまり何も感じないでしょうが、問題は「部屋」ですよね。
自分の家、または自分の部屋でカビを発見するとゾゾッとしますよね。
「ちゃんと部屋を掃除していたのに」「湿度には気をつけていたのに」とショックを受ける人も多いでしょうが、「カビが繁殖する条件」ってすべてご存知でしょうか?
部屋を清潔にするだけ、湿度に気を付けるだけでは、片手落ちだったのかもしれませんよ…!
ここでは、部屋にカビが発生する条件などについてお伝えしていきたいと思います!
カビが繁殖する条件
カビは年中どこにだって存在しているものですが、爆発的に繁殖するには「ある条件」というものがあります。
カビが好む条件でよく知られているのは「高湿度であること」でしょうか、それだけではないのです。
ここでは、カビが繁殖する条件について見ていきたいと思います。
温度
日本には四季があるので、1年間を通して気温が変わりますよね。
暖かい季節になると活動的になって元気になる人も多いですが、そうなるのは人だけではありません。
カビも暖かい季節が大好きなのです。
気温が高くなったら「カビシーズン到来」と思ってもらってもいでしょう。
また、カビが活性化する気温は「20度から30度」だと言われています。
5月くらいになると20度超えする日が増えるし、梅雨よりも早い時期からカビには気を付けないといけませんね。
湿度
空気中の水分量が多くなると、湿度が高くなります。
人が健康的に暮らすためにはある程度の湿度は必要ですが、湿度が高すぎると体調を崩すだけでなく、カビを発生、繁殖させてしまう原因になってしまいます。
また、カビが活性化する湿度は「65パーセント以上」だと言われています。
梅雨の時期はすぐに湿度が高くなってしまうなで、湿度計を部屋に置いてよくチェックしておきましょうね。
ちなみに、「冬場は空気が乾燥している」というのが常識ので、あまりカビを意識することはないでしょうが実は冬も「高湿度」になることがあります…。
それは「加湿器の使いすぎ(次の章で詳細をお伝えします)」です。
こういう点を踏まえると、カビが生える条件は年中いつでも発生することになりますよね…。
酸素
酸素は生きているもの全てに必要なものです。
人や動物はもちろん、カビだって例外ではありません。
酸素を無くせば憎たらしいカビは生えないかもしれません。
しかし、酸素を無くす…なんてムリな話ですよね。
「人が暮せるところは、カビも暮らせる」くらいに思ってきましょう…。
養分
ホコリや食べこぼし、垢など…人間にとっては「汚いもの」「ゴミ」などがカビにとっては最高のごちそうになります。
ちょっと掃除を怠ると、カビはそのわずかなホコリや垢などを養分とし、元気に繁殖をします。
特に浴室などは毎日水を扱う上に、「体から出た垢」がたくさん落ちている場所なので養分の宝庫になります…!
髪の毛などがたまっている排水溝は絶好の餌です。
養分が毎日たっぷり落ちている浴室は、お風呂掃除は毎日しっかりとやらないとあっという間にカビだらけになってしまいますよ。
カビを繁殖させないためには、まずはしっかりと掃除をしてカビに養分をあたえないことが大事ですよ!
条件が揃えばカビの原因に
先ほどは、カビが繁殖する条件についてご紹介しました。
温度、湿度、養分(ホコリやゴミ)など、どれも生活していると自然に発生してしまうものですよね…。
酸素なんて与えないようになんてすることもできません。
このように、1つ1つの条件だけでもカビにとってはナイスなものなのですが、これらの条件が揃ってしまうと…カビは爆発的に繁殖してしまうのです。
部屋に湿気がこもっている
部屋を閉めきっていると、何だか空気が悪くなると同時に湿度も高くなりますよね。
雨が降っているときなどは特に湿気がこもりやすいもので、この状態が長く続くとカビがあっという間に繁殖してしまいます。
湿度がこもっていると感じたらすぐに換気をして、淀んだ部屋の空気を外に出し、新鮮な空気を外から取り入れるようにしましょうね。
また、雨が降っていて換気もあまり意味がないと感じたら除湿器の出番です。
しっかりと除湿して、カビが喜ぶ条件を減らすようにしましょう。
加湿器の多用
冬になると、乾燥をイヤがって加湿器をつけるお宅が多くなりますよね。
空気が乾燥すると喉が痛くなったり風邪を引きやすくなったりするばかりか、胃腸炎やインフルエンザなどにもかかりやすくなるので、小さなお子さんがいるご家庭は、特に一生懸命加湿をされていることでしょう。
ですが、その一生懸命の加湿が仇となることがあります…冬場は暖房をつけながら加湿をしているお宅が多いでしょうが…。
それはカビの絶好の環境でもあるのです。
冬は基本的に活動は停滞しているのですが、ほどよく高温(カビにとって快適な20度前後)と、加湿されて潤っ部屋…これはカビにとってはまさに「望むところ」なのです。
もしかしたら、冬場でこそカビにとってはユートピアなのかもしれませんね。
部屋干し
仕事で夜遅くまで帰らない人、用事で出掛けることが多い人など、ライフスタイルによっては洗濯物は外干しではなく部屋干しにしているお宅もあることでしょう。
しかし、この部屋干し…部屋の湿度がめちゃくちゃ上がってしまうのです。
冬場はあえて加湿器を使わず部屋干しをして湿度を確保するなんて人もいますが、それ以外のときはただ部屋に湿気を振り撒いているだけになるのです。
夏場の日中に部屋干しなんてしていると、カビが生え放題になってしまう可能性も。
どうしても部屋干しをしないといけない人は、必ず衣服乾燥用の除湿器を使うようにしましょうね。
梅雨の時期は要注意
梅雨の時期は雨が続いて毎日何だかジメジメしていますよね。
雨が降っていなくても体にまとわりつくような空気にイライラしてしまっている人も多いはず…
その原因はズバリ「梅雨時ならではの湿度の高さ」でしょう。
日本は湿度が高い国として有名ですが、特に梅雨の時期は高湿度になるものです。
常に空気が湿気ているとたまったものではありませんよね…。
このように、連日高湿度の日が続くとあっという間にカビが増殖してしまいます。
梅雨の時期はカビにとってはボーナスタイムのようなものなのです。
直感的に「梅雨は湿度が高い!」と感じる人が多いものですが、具体的にはどこような感じになるかをちょっとご紹介していきたいと思います!
室内にはじめじめした空気が
梅雨になると、いつも肌にまとわりつくような空気が漂っていますよね。
空気中の水分が多くじめじめとしており、とにかく不快感でしかありません。
ですが、人にとっては気持ち悪い空気でもカビにとっては最高に暮らしやすい空気なのです。
結露がこもりやすい
梅雨になると湿度が部屋にこもって、窓が結露することってありませんか?
私が昔暮らしていた賃貸のマンションは、梅雨になると必ず結露していてとても憂鬱でした。
そして結露を繰り返しているうちに、カーテンはカビだらけになってしまったのを覚えています。
よく見ると窓ちかくの壁までほんのり黒くなっていて、かならカビを憎んでいました。
そのマンションを引っ越しするまでは、結露を見つけたらその都度しっかりと拭き取って、除湿器はつけっぱなしにしていました。
そうすることで何とか結露によるカビ被害を少なくすることは出来ましたが、結露はかなり厄介です…!
カビが繁殖しない環境を作ろう
いかがだったでしょうか?
カビって、なかには人の役に立つ有意義なものもありますが、基本的には悪者でしかありませんよね。
一般家庭でよく目にするカビは少なくとも害しかありません。
見た目も悪いし、不潔だし、場合によっては病気の原因にもなってしまうので、何とかして改善していきたいところです。
カビを改善するには、まずは部屋を清潔にするところからはじめましょう。
ホコリがたくさん落ちているようなお宅は「カビさん、どうぞ食べてください♪」と言っているようなものです。
また、換気をよくしたり、除湿をしたりなどしてカビが暮らしにくい環境を作っていくようにしましょう。
カビの改善方法以外にも、カビが繁殖する条件などをしっかりとおさえて、これからはカビ知らずな環境を作ることができるといいですね!