それならば責任も取ることができるでしょう。
モチベーションというのは人それぞれ保ち方も異なります。
例えばこの仕事をすることによってどういった評価を得たい、このクライアントと仕事をすることでこのような人脈を増やしたい、などのように自分で到達したい状態を考えることでモチベーションを保ちやすくなります。
モチベーションを高く持って目標のために貪欲に仕事をしていれば、周囲に評価もされますし、自分でも頑張ったという充実感を得られやすくなります。
そのためには到達したい状態についても大きな目標を一つ立てるのではなく、少しずつ達成できるように段階的な目標を設定するのが良いでしょう。
例えば伝票を整理しなくてはいけないという時でも、単純に「伝票を整理する」という大きな目標を立ててしまうよりも、整理しなくてはいけない伝票の量から逆算し、期限も考えつつ、「1日ひと束ずつ整理していこう」という目標を立てれば毎日一束ずつ減っていくことで達成感も得られますし、設定した目標をクリアしているという実感も得られます。
たとえ小さい成功でもこうした成功体験を積み上げることで、モチベーションをアップしメリハリをつけて仕事ができるようになるでしょう。
行動の方向付けはどうあるべきか
行動というのは、選択理論においては四つの要素に分解できるとされています。
「行為」「思考」「感情」「生理反応」です。
この四つは車のタイヤのようなもので、互いに分けることができず密接した関係にあります。
前輪が「行為」「思考」、後輪が「感情」「生理反応」だとすると、後輪である「感情」「生理反応」は自分ではコントロールのしづらい、意識しなくても出てきてしまうものになります。
反対に、前輪の「行為」「思考」は自分でコントロールすることが比較的容易です。
なので、コントロールできないことを一生懸命コントロールしようとして無理をするのではなく、コントロールしやすい前輪をハンドリングすることで進みたい方向へ進んでいくのです。
前輪駆動、中でもフロントエンジン・フロントドライブ(FF:Front-engineFront-drive)方式のような状態と言えるかもしれません。
仕事をする上で疲れたり眠くなったりといったような生理反応や、上司の言い方や顧客の態度に頭にきたりする感情といったものは、そういった事態に陥った段階で自分でコントロールすることはなかなか難しいです。
疲れたまま無理をしたり、イライラしたまま切り替えられなかったりしていると、進みたい方向へ進めなくなってしまいます。
こういうときは後輪に引っ張られずに、前輪である「行為」や「思考」で「疲れているけどあとちょっとで終わるし明日は休みだ」と考えたり、「いつもの八つ当たりだから適当に聞き流そう」と行動したりすることで、感情や生理反応をコントロールすることもできるのです。
そうして自分の行動の方向付けをしていけば、変なことに振り回されるのではなくうまく任務を遂行することができるようになります。
3.役割を果たす
役割というのは人それぞれに異なったものです。
会社という組織を構成する部や課などの部署がわかりやすい例です。
営業部、開発部、人事部、総務部などです。
それぞれ仕事の内容はばらばらで、それは役割が違うからです。
それぞれの役割を果たすということは一体どういうことでしょうか。
結果をだすこと
例えば営業部の役割は何でしょうか。
営業部であれば営業成績を上げることです。
具体的には自社製品を売ったり、注文を取ってきたりでしょうか。
しばしば「役割」とは「責任」は置き換えられることがあります。
「役割を果たす」にしても「責任を果たす」と言い換えても同じ意味を持っています。
つまり、役割を果たすということは、割り振られた仕事を達成することであり、更に言い換えれば「立場上負った任務や義務をやり遂げた」ということです。
簡単に言えば「やるべきことをちゃんとやる」ことです。
それが「責任」という言葉の本質に迫ったシンプルな答えかもしれません。
同時に、その過程の責任を持つということ
また、結果さえだせば良いのかという問題も世の中にはあります。
倫理的な観点から許されない手法によって「役割を果たす」ことは果たして「責任を果たす」ことになるのでしょうか。
モラルを逸脱したりコンプライアンスに違反したり、はたまた法に触れるようなことがあっては論外です。
責任は結果だけでなくその結果までのプロセスにも含まれています。
4.結果の質を保障する
二次産業において非常にわかりやすい責任があります。