起きる時間も寝る時間もまちまちで夜更かしも多く、こんな生活では身体も心もおかしくなっていくのは当然かもしれません。
若いうちはこういった生活をしていても次の日に影響が出ることはないかもしれませんが、若い時にためたツケは歳をとってから払うはめになるのです。
生活にリズムがないと、次に自分が何をすべきかという自覚が全くなくなるので、行動に責任感がなくなります。
ですから、少しでも面倒臭いことにぶち当たると、もうやる気をなくしてしまうのです。
食生活の乱れ
食生活をちゃんと考えることというのは日々を健康に過ごすために本当に大切なことです。
しかし、あまりにもこの食生活の大切さを理解していない人が多いように思います。
肉や油もの、炭水化物ばかり摂取して野菜や果物は一切摂らないといった若い人は多く、どこか目がうつろでぼーっとした感じの若者が多いのも、そんな食生活の影響もあると思います。
最近の大学生のなどを見ても、やる気があるのだろうかというような表情、雰囲気の学生をよく見かけます。
見た目だけではわからないとは言え、そういった無気力な雰囲気を漂わせている一因として、ちゃんと栄養が摂れていないこともあげられると思います。
うつ病との違いは?
無気力症候群をうつ病と混同する人がいますが、うつ病ではありません。
そこのところをちゃんと理解しておかないと誤解を与えることもありますし、手を差し伸べて助けようにも間違った対応をしてしまうこともあります。
好きな事や趣味には気力が出る
まず、無気力症候群というのは学業や仕事など、自分が一番やらなくてはいけないこと、頑張らなくてはならないことに対して無気力になってしまうのであって、遊びや趣味、自分の好きなこと、興味のあることに対しては気力が出るというのが特徴です。
うつ病の場合は全てに対して無気力になってしまうので、その辺を間違わないようにしなければいけません。
無気力症候群の場合、仕事以外のことには急に元気が出るので、なかなか理解されにくいかもしれません。
遊んでいる時は元気ハツラツなのに仕事になるとぼーっとしやがってと思われるかもしれません。
そこがこの疾患の難しく理解されにくいところです。
学業や仕事への無気力以外の症状はほぼない
ですから、学生ならば学業で社会人であれば仕事、これらに対する無気力意外は普通の健康な人間と同じということです。
食欲もあるし、プライベートでは精力的に動けます。
ですから家族が気がつかないケースも多くあります。
というのも仕事の時と家にいる時とではまるで別人なので、家族からするとまさか会社でこんなに無気力な人間になっているとは夢にも思っていないでしょう。
当の本人も家庭には問題を持ち帰らず言わないでいる人も多いと思います。
自分が病気だという認識がない
この無気力症候群の人は、自分が病気だという認識がないという人がかなり多いです。
認識がもしあるなら改善しようとする気持ちがでるでしょうが、認識がないので症状は悪化する一方です。
何かの依存症の人もこういった傾向にあります。
例えばギャンブル依存症の人は、多くが自分が依存症であることを認めないし、家族にも隠す傾向があります。
認識が自分の中にないという疾患はとても危険で、いち早く誰かそばにいる人が気づいてあげる必要があるでしょう。
無気力症候群になる原因
それでは無気力症候群になってしまう原因は何なのでしょうか?代表的な原因4つについて考えていきたいと思います。
現実を受け入れられない
長い人生を生きるということは、現実と向かい合う旅と言ってもよいのかもしれません。
人生、自分の思い通りに事が運べば、それはそれは楽しいかもしれませんが、そんな甘いものではなく、現実はそうはいきません。
時には不条理に批判にさらされたり、突然不幸が襲ってくることもあります。
しかし、現実をその都度受け入れていかなければ前へ進むことはできないのです。
ですが、多くの人は自分に都合の悪い現実を受け入れようとはしません。
ですが、それは自分の人生を停滞させるだけであって、結局は問題を先延ばしにしているのに過ぎないのです。