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「ビジョナリー」とはどういう意味?...(続き2)

先のことを見通し、把握する力があるということになります。

今ある状況や情報から先に起こることを予測し、それに対してどのような対処をすべきなのか的確に判断・決断をしていることができる、ということになります。

「先見」だけでなく、「明」という知力や把握力などを示す言葉がついていることで、先を見通す力があるというだけでなく、それを知った上での決断力や行動力も伴っているということになるのです。

「先見の明」という言葉は、中国の『後漢書』の「楊彪伝」からきています。

「楊彪伝」の主人公:楊彪(ようひょう)という学者の子供は曹操に仕えていましたが、不興を買って処刑されてしまいます。

楊彪は、金日磾(きんじつてい)という政治家が、我が子が女遊びにふけりどんどん堕落していくのを見て自ら殺してしまったことを引き合いに出し、「自分には金日磾のような先見の明が無かった」これを恥じて宮中に行くことをやめたとやつれた様子で曹操に話すというシーンがあるのです。

未来のことを見通す判断力という意味を、「先見の明」と表現したのがこの言葉の始まりだと言われているのです。

ビジョナリーの視点

成功を収めた経営者というのは、自分のやりたいことという明確なビジョンを持っていることがほとんどです。

そのビジョンを実現するための方法を探し、それを実行していきます。

常にビジョンの実現について考察し実行し続けているからこそ、構想で終わらず成功を収めることができるのです。

考える力と実行する力があればある程度は成功できそうですが、ビジョナリーと呼ばれる人たちというのは更に、先見の明という先を見通し予想する力を持っています。

他の人が考えつかないような独創的なアイディアや、まだ誰もやったことのない事業などを思いつき、いち早くビジネスとして実現化することができるのです。

ビジョナリーのビジネスは先進的で社会に対して大きな影響を与えることが多いです。

たとえばAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏も、ビジョナリーであると言えるでしょう。

組織の経営者がビジョナリーであることがなぜ大切なのかというと、個人の行動ではビジョナリーになるには限界があるという点があります。

もちろん個人が先見の明を持ち、日々目的意識を持って社会貢献を目指して生活をするということも大切です。

しかしそれでも個人の力には限界があります。

たとえば一社員が先見の明を持っていて素晴らしい商品のアイディアを持っていたとしても、その直属の上司に先見の明がなく、「そんな今までなかったようなもの売れるはずがない」と意見を握りつぶしてしまったら、そこまでです。

社会貢献をするためには社会に影響を及ぼさなければならないわけで、そのためには一定以上の力が必要となります。

反対に言えば、個人のビジョナリーがたくさんいて、彼らを雇い彼らの意見をきちんと汲み取るビジョナリーが代表をしてる会社であれば、大きな力を社会に及ぼすことができるでしょう。

ビジョナリー―な人の7個の特徴

ビジョナリーであると周りから言われる人には、明確な定義はないにしろある程度の共通点があるようです。

そんなビジョナリーな人に見られる特徴をいくつかご紹介していきましょう。

常にいろいろなことを考えている


さきほどもご紹介したとおり、ビジョナリーな人というのは常にビジョンの実現について考察し実行し続けています。

先読みが得意な人というのは、そういった才能があるからというよりも、常にいろいろなことを見て考えアンテナを張っているという努力の結果、先読みができるというケースがほとんどです。

先読みの力を鍛えるためのトレーニングもあるほどなんですよ。

先読みが得意な人というのはマルチタスクが比較的得意な傾向にあります。

なにかをしながら別のことを考えたり、複数のことを同時に別方向から考えてみたりということも得意です。

思考が一方向に偏るということが少ないので、多角的なものの見方ができます。

考えることが不得意な人というのはそもそも考えることが苦手でよく考えようということを放棄してしまいがちです。

たとえばスマートフォンを購入したいと思ったときに、どのメーカーのどの機種が良いのかというのを考えるのが面倒になってきます。

誰かに言われたことや雑誌で読んだこと、テレビで見たものを、「じゃあそれでいい」と思い、自分で比較検討することがあまりないのです。

考えることが得意な人は、自分で調べてあれこれ比較します。

また、スマートフォンが欲しいと自分が思った理由というのもしっかりしています。

移動中にメールを見るだけなのでガラパゴス携帯でも良いとか、エクセルなど表を整理したいからタブレットの方が良いかもしれないなど、自分の欲しい用途にあったものを選んで比較し、より良いものを選ぶことができます。

実際に購入という行動を起こす前に、これで本当に良いのか、もっと他に良いものがあるかもしれないとよく考え、しっかり検討した上で購入するので、自分の行動に自信をもつことができますし、結果がもし思うように出なかったとしてもさほど後悔せずにすみます。

新しいことを学ぶのが好き


新しいことを学ぶのが億劫に感じる人も多いのではないでしょうか。