しかし、チェーン店などでは、アルバイトがすぐに辞めてしまうような出入りが激しいお店では、しっかりとアルバイトとの雇用契約を結ぶお店もあります。
個人経営のお店の場合は、そこまでキチット雇用契約をすることは珍しく、アルバイトの申し込みがあった時に、面接時に口頭で言われることが多いようです。
余談ですが、個人経営のお店にアルバイトの応募の電話をしたら、すぐにこちらに来てくれたら面接してくれるとのことです。
そこで出かけると、仕事の内容と注意点、働ける時間帯と時給、給与支払日などの概要を説明してから、「ここで働く気があるか?」と聞かれて「はい」と答えると、「それなら、あすから来てくれ」となって採用が決まったのです。
個人経営の場合には、細かい規定がないとこも多いのですが、社長や店長の判断で採用や昇給もすぐに決まり、即断即決ができるという特徴があります。
2.経営に関われる
個人経営のお店の場合は、もともと社員も少なくてパートやアルバイトで成り立っているお店も多いのです。
コツコツとまじめに働いていると、パートやアルバイトから正社員になって、さらには店長から取締役、さらには最終的に代表取締役になった人もいます。
正社員に引き上げられてから、お店の売り上げに貢献していると店長としてそのお店の経営を委ねられ、経営に関われる時もあるのです。
その時の運や環境にもよりますが、そのお店の役員にまで昇格することもあるようです。
ひところ話題になりましたが、ブックオフ(書店)で時給600円でパートで働いていた主婦が、棚の本の陳列の仕方などについて日頃から提案していたのですが、それが人気を呼んで売上も好調に推移し、店長から役員にと出世したそうです。
最終的にはブックオフの社長にまで昇り詰めたと話題になったのです。
子のような事例は特別ですが、アルバイトと言えども商売のコツを知っていれば、社長から信頼されて経営に関われる可能性も大きいのです。
それが個人経営のお店のいいところなのです。
希望すれば大きな裁量を与えてもらえる
仕事の実績も積んでくると、仕事に対する意欲も増してきます。
仕事を続けていると、仕事のやり方や改善について提案をする機会も増えてくるのです。
そんな時に、こんなことを任せてほしいなどと社長に訴えると、希望すれば大きな裁量を与えてもらえることもあるのです。
「おまえのアイデアはおもしろい。
じゃあ一度チャレンジして見ろ」などと仕事を任されることもあるのです。
自分の意見が反映されやすい
社員やアルバイトの人数も比較的少ないので、お互いに気心が知れた仲なのです。
そんな環境で仕事をしていると、自然的にいろんな意見や提案を出す人が決まってきます。
店長から、「今度の連休に実施できる、おもしろい企画はないかな」などとみんなに問いかけてもなかなかアイデアは出ません。
こんな時に、日頃から温めていたとっておきのアイデアを店長に提案すると、「その提案はとてもおもしろい。
それについてどのように進めるか検討しよう」などと、自分の意見が反映さることもあるのです。
前向きな人の意見には、結構耳を傾けて聞いてくれるところもあるのです。
社長と直接話せることも多い
個人経営のお店の社長さんは、大会社と違ってしょっちゅうお店に顔を出します。
商売がうまく行っているか、お店の雰囲気はどうか、社員やアルバイトの人間関係は上手くいっているかなど、細かくチェックするためです。
そんな時にはアルバイトにも気軽に声をかけます。
アルバイトからでも、何かのヒントを得ることができるかも知れないからです。
ちょっとしたことで客さんは減ったり増えたりすることを知っているからです。
だから、直接お客さんとやり取りしているアルバイトと言えども、社長にとっては社員と同じ感覚なのです。
だから、社長と雑談でも何かの提案でも、直接話せる機会が多いのが個人経営のお店の特徴なのです。
3.家族ぐるみで仲良くなれる
パートで飲食店で働いているとき、お休みをとった日に子供連れで出かけて食事をすることもあります。
自分が働いているので、当然お店の人達はよく知っています。
そして、その人達と家族ぐるみで仲良くなることもあります。
小さな個人経営のお店では、社長の奥さんとか親戚も一緒に働いているところもあります。