朝のうちに相手がメールを読んでくれるのが分かっているという状況は、恐らく前日にそういう意思確認があったか、期限を切らずに毎朝、メールを必ず送ってくるように、という指示が出ているか、などでしょう。
だから、こちらは安心して「おはようございます」から始まるメール分を送ればいいわけです。
相手の読むタイミングがわからない場合は使わない
次に問題になるのが「相手の読むタイミングが分からない場合」です。
この問題が「おはようございます」を使うかどうかの最も悩む点になるでしょう。
例えば自分の上司に連絡メールを送ったのですが、本人が出張や行き先不明、といった時があります。
そんな時は相手がいつ、自分の送ったメール文を読んでくれるのか予測するのは難しいものです。
よってそういったケースの時は、あえて「おはようございます」は外し、別の挨拶言葉ではじめましょう。
例えば「お疲れ様です、○○部の○○です」といった感じですね。
とにかく「おはようございます」という冒頭の挨拶文は午前中しか使えない時間限定の言葉です。
相手の今、置かれている状況を察してメールを送りましょうね。
こちらがメールを書いているタイミングは関係ない
「おはようございます」をビジネスシーンで使う場合の注意の最後は「こちらがメールを書いているタイミングは関係ない」という事です。
先ほどの例からも分かるように、メールを受け取る相手が送った時に即座に読んでくれるとは限りません。
その場にいなかったり別の用事で携帯やスマホをオフにしていたりバッテリー切れでどうしようもない事態になっているかも分かりません。
だから、いくら先を争う緊急の用事であったとしても、こちらの都合を先方に押しつけないことです。
取りあえず、「急ぎの要件、失礼いたします」とか「急用につき至急、連絡お願い致します」などでも構いませんのでこちらが切迫している状態を知らせ連絡を待ちましょう。
こんな時に「おはようございます」と始めてしまうと、「呑気な奴」と一蹴されてしまうかもしれませんからね。
2.より気軽に使えるのは
それでは「おはようございます」をメールで使う事は、実際問題は難しいのでしょうか?
確かにビジネスの現場は1分1秒を争う場面が度々、あります。
呑気に「おはようございます」から始めるビジネスメールは送りにくいかも分かりませんね。
しかしながら、それが当たり前のようになってしまって「おはようございます」という挨拶文を割愛してしまうと「無礼な奴」「常識に欠ける奴」というレッテルを貼られてしまうかも分かりません。
やはり「おはようございます」という始め方はやめてしまったら、元も来なくなるものなのです。
社内メールの場合
そこで考えられるのは、社内で使う「一斉メール」や「定期連絡」「業務連絡」のようなメールです。
こういった種類のメールならば誰に気を遣う必要なく「おはようございます」というお決まりの文章で始められます。
つまり「おはようございます」という始まりにするかどうかは、その連絡したい中身によって切り替える、ということが大切になるということですね。
何でもかんでも杓子定規的に物事を考えていたら、応用の効かない頭の硬い人間になってしまいますよ。
ビジネスシーンの挨拶で大切なこと
次に参ります。
今度は実際のビジネスシーンにおける挨拶について大切だと思われている事について考えてみましょう。
ビジネスというものは生きています。
常に変化し成長しています。
後退したり成長の止まってしまったものをビジネスの現場はいつまでも構いません。
だからこそ、挨拶やそれにまつわる話術や礼儀、マナーなども変化し対応のやり方も変わってゆくのです。
では、以下にビジネスシーンにおける挨拶の仕方について「大切だ」と思われている点を挙げてまいりましょう。
1.時間帯を意識する
ビジネスシーンの挨拶で大切なことの1つ目は「時間帯を意識する」という事です。
ビジネスというのは、自分一人だけで成立するものではありません。