必ずや、自分以外に複数人が関わってきます。
そしてビジネスに欠かせないものは優秀な「コミュニケーション能力」。
これを補うためにメールというものが使われるのです。
よって、ビジネスシーンの挨拶を円滑に行うためには、相手の状況をいち早く察知し、相手にとって最も相応しいものとなる挨拶を交わすことです。
そのタイミングを掴むもの、それはひとえにあなたのこれまでの経験しかないのです。
相手のメールを確認するタイミングも考慮して
よって、メールを使った挨拶文を送る際にも細心の注意が必要です。
メールの怖いところは文字に証拠となって残るところです。
だからメールを送る際は一時一句、誤字や脱字、失礼な言葉が入っていないかどうかを確認したうえで送らなければならないのです。
ところが、最近の風潮なのか、物事をかるーく見る人間が増えてしまっている気がします。
大事な得意先の社長や重役にビジネス文を送るにしてもどこか自分の友達に送るかのような軽い文章を送る人間もいるようなのです。
こんなことをやっていたら、あなた個人の問題ではなくなってしまいますからね。
あなたは「会社」という大看板を背負った一人の担当者に過ぎないのです。
そのあなたがしでかしたミスや失敗は「会社」の損失に繋がってゆく、という構図になりますからね。
ちょっと話が横に逸れてしまいましたが、相手がメールを確認するタイミングすら考慮出来ないようではまともなビジネスは行えない、という事です。
独りよがり発想の人間は、ビジネスの現場で生き残るのは至難の業になりますよ。
2.状況に応じて挨拶を変える
ビジネスシーンの挨拶で大切なことの2つ目は「状況に応じて挨拶を変える」という事です。
「挨拶」というのは初めて会った人に対して行うものと、そうでないケースとの2つがあります。
初めて会う人にならそれほど気を使った挨拶は求められないかもしれません(それでもビジネスセンスに溢れた人の挨拶はひと味もふた味も違いますけどね)が、2度目の挨拶となるとあなたのビジネスセンスが思いっきり試される事になります。
相手に自分の事をどれだけ印象づけられるか。
それは2度目の挨拶で決まってくるのですよ。
いつお会いしたか
その相手と会うのは2回目だったとします。
先方はあなたの事をしっかり覚えてくれていて、サッと先制攻撃をしてきます。
「先だっては特別な場所にご招待いただきましてありがとうございます」、と来ました。
さあ、あなたはどうしますか?
「え?いつのお話でしたっけ?」と、もしこのような応対をしてしまったら、もう完全にあなたの負けです。
社交辞令上にも全然、スマートな対応と言えませんよね。
「申し訳ございません。私の不勉強であなた様の事を思いだせないのですが。何かその時に粗相のような事でもいたしてしまったのでしょうか?」くらいの気遣いを払った意味の対応ぐらい、やっていきたいものです。
まあ、このような言い回し。
別に真似をするような事でもないのですが、くれぐれも注意していただきたいのは、あなたはその会社を代表する「顔」だという事です。
だから2度目の時の挨拶ということを重々、想定してかからなければならないのです。
もしあなたの方から先手を打って、「この前の商品発表会の時はお世話になりました」とでも言っておけば、かなりいい線であなたが主導権を取ってその場を取り仕切れるかも分かりません。
「いつお会いしたか」という部分を、先手を打って挨拶に変えて言ってしまえたら、ビジネスの上において非常に有利になることをあなたは知る事ができるでしょう。
お礼も含めて
また、挨拶の際に「お礼」を含めた表現で行う事も、重要なビジネス上での一つの武器になりますよ。
あの時のお礼を、感謝を込めて挨拶の時に言う、という事はこの人はかつて、私と会った事を非常に大切にしているし、記憶に留めてくれているのだ、という気持ちを相手の人に思わせるものです。
これは今後におけるビジネスの進展に大きな影響力を持つことでしょう。
何かにつけ、人に覚えてもらっていたり印象に残してもらっている、という事は全くその人にとって悪い気はしません。