つまり、いろいろな所へ行ってしまう若者に原因があるのではなく、いつまでも古い考えと、視野の狭い考えを持ってしまっている頭の固いシニア層が原因になっていると言っても過言ではありません。
そう考えると若者が親戚付き合いを疎遠になってしまっていると思い込んでいるのはなにを隠そう、シニア世代の人たちなのです。
まずはシニア世代の人たちがこの視点を変えることから始めないと意味がありません。
そう固定概念によって真実でないことがまるで真実のようになっていたのです。
この固定概念というのが厄介で、なかなか外すことができないのです。
特にシニア世代は頭が固いので、この固定概念の塊と言っても過言ではないのです。
そのようにシニア世代を見ているヤング世代の方、あなたたちもいずれ固定概念に支配された頭の固い人間になってしまう恐れがあるのです。
いずれにしても、親戚付き合いが疎遠になっているわけではありません。
疎遠になっていると考えさせる原因がいくつもあるのです。
まずはその原因などから説明していきたいと思います。
何気に聞いたことある言葉がもっともな原因になっているかもしれませんよ。
核家族化
いわゆる祖父祖母とは離れて自分たち家族で生活するという核家族が90年代前半から急速に進みました。
そのため実家という言葉もできたと言われています。
つまり、親戚がいくつも家族という集合体から成り立つような絵になってしまったので、疎遠と感じられるようになってしまったのです。
しかし、これはバブルが始まって、崩壊までに劇的に変化してきた日本の中で働き方などが変わってきたからと言えます。
昔は生まれ故郷の企業に就職して働くことが当たり前のようになっていましたが、今はそんなことはないのです。
働くことだけ考えれば日本全国、世界各国どこでも働くことができるのです。
しかし、なぜか近くにいてほしいといった感じに考えていたので、親戚の家の近くに住んで働く人が、まだ90年代は多かったのです。
つまり、核家族化は進みましたが、親戚付き合いが疎遠になっていたわけではないのです。
なぜなら近くにいたからです。
また、近くにいようとする方も、親戚が喜ぶからという理由で、そのようにしていた人たちもいらっしゃいます。
しかし、最近の若い人たちは、親や親戚を喜ばせるために働いているわけではありません。
自分らしく生きるために働いているのです。
つまりは、親や親戚の顔などを気にしていないのです。
今のシニア世代は親や親戚は絶対的な存在だったためにその人たちを喜ばせようと考えているのです。
なぜそう考えるかと言いますと、トップダウンの社会だったからです。
トップを喜ばせることが何よりも自分の価値を上げることと思っているのです。
つまり、自分らしさという側面を今の若い人たちよりも考えることができないのです。
今の若い人たちはトップダウンではなく、ボトムアップを重要視しています。
つまりは、自分たちから意見を言っていかないといけないと思っているのです。
ある意味、この流れ、今の古い政治家などは恐れていますね。
今のシニア世代のさらに上の人たちは学生運動を経験した世代ですから、その人たちの考えに近いと思ってビビっている可能性がありますね。
上の顔を気にする世代でなくなっただけで、親戚の付き合いが疎遠になったわけではありません。
ただ、自分で家族を作りたいと考える人や、働く場所にこだわっていない人が増えただけです。
疎遠になったと思っているのは、シニア世代の方々だけですよ。
そのような固定概念を外すようにしましょう。
そうでないとこの先の未来を担う世代にも影響を及ぼしてしまう危険性があるのです。
土着精神の希薄化
前の項でも説明しましたが、生まれ育った場所で働きたい!骨を埋めたいと考えている人がすくなくなってきていると言えます。