上記は堪えがたいレベルなのか、甚だ疑問です。
しかし、悲劇のヒロイン気取りはこれらを複合的に絡みあわせて、何倍にも膨らませて、とても辛いことに仕立て上げるのが上手です。
4.SNSの更新が頻繁
基本的には構ってちゃんなのでSNSの更新を頻繁に行います。
それも、その文章だけでは意味が通じないような書き込みばかりです。
また例を見てみましょう。
・世の中汚い…もう疲れた
・なんで私ばっかりこんな目に合うの?
・幸せそうに笑ってる人の顔が憎たらしいなんて、私って歪んでるよね…
・手首の傷が隠せない季節になっちゃった
・もう辛い…死にたい
・こんな世界なら儚い花に生まれたかった
・(意味深なポエムの画像)
後半2つはちょっと悪ふざけが過ぎましたが、上記はどれもこれも、「どうしたの?」「何があったの?」と聞かなければ意味不明の内容です。
これが「職場でなんでも自分の手柄として横取りする上司がいる。
あいつが上司になれるなんてこの会社は汚い奴らの集まりだ。
もう疲れた」なら意味がわかりますが、結局のところ取り立てて書きこむ理由もないから書いていないのです。
もちろんそれ以前の書きこみで「もう会社やめたい」「学校でイジメにあってる」「金がないから実質的に死にそう」など書いているのであれば脈絡はあります。
でも悲劇のヒロインは唐突に、しかも連続して書きこむのが特徴です。
沢山の人に自分の不幸話を聞いてほしい
構ってくれる人が出てくるまで更新の手を休めません。
SNSを選択する理由は、不特定多数の人間まで母数を拡げることで気に留めてくれる人の確率を上げたいという思いがあります。
本音ではとくに何も悩んでいません。
なぜここまで言い切るかというと、上記で紹介した文章は全て“読まれること”を前提として書かれているからです。
本当に追い詰められてどこかに吐き出さないと頭がおかしくなる人が書きこむ文章はもっと支離滅裂で、言葉の羅列の中に怒りや悲しみが散見されます。
改行もありません。
人に読まれることを意識しておらず、ただ吐き出したいから自然とそうなるのです。
つまり、読み手を意識していることが見受けられる文章を書ける内は、まだまだ余裕の状態ということを示しています。
ましてやポエムの画像を用意するほど暇なら、殆ど問題がないといっていいでしょう。
念のため、比較を出しておきます。
・本当に危険な状態にある人の文章
「もう無理疲れた死にたいあいつが消えろよなんなんだよ会社も会社だよクソどもがもういいよな疲れたわ」
・悲劇のヒロイン気取りの文章
「もう無理…疲れた…
死にたい
あの人が悪いのに、なんで私が…
会社もおかしいし、こんな世の中腐ってるよね…
もういいよね
サヨナラ」
後者は非常に読みやすくなっていますよね。