悲劇のヒロインぶる女子。います!
何がうざいって、大した悲劇の経験もないくせに、さも自分がこの世の悲哀の全てを背負ってるくらいのアピールをしてくるところですよ。
彼女たちは何を思ってそんな振る舞いをするのか、どういう女子が悲劇のヒロインぶるのかを見てみましょう。
その上で、極力その面倒臭さを排除する対処法を検討していきます。
悲劇のヒロインぶる女子は男子からも女子からも嫌われる
需要がない唯一の存在といっても過言ではないかもしれません。
束縛女子やメンヘラ女子の方がまだ需要があります。
悲劇のヒロインは、常に自分の不幸を探して、それを糧に生きているので救いようがありません。
みみっちいことに、いちいち目を留めては悲しみを覚え、それを他人にアピールすることで心を満たします。
近い感覚としてはホラー作品を見ることが挙げられます。
ホラー作品を見るという行為は、本来なら動物として感じたくはない恐怖を疑似体験することで興奮したり、面白さを感じたりしている状態で、それ自体はエンターテインメントの楽しみ方の1つです。
でも、悲劇のヒロイン女子はこの「ホラー作品」が「自分の悲しみ」になっています。
多くの人は自分の悲しみは早めに克服したいと考えるか、一旦保留して日常生活に戻っていきますが、悲劇のヒロインはホラー作品マニアのように、次々と自分の悲劇を探し出して並べていくのです。
ホラー作品マニアなら見た人と感想を他人と共有し合えるし、一緒にドキドキできます。
しかし、悲劇のヒロインの場合は個人的な悲劇なので他者は全く共感できません。
周囲の人は憐れむか困惑するしかなく、その対応に時間を取られるのはとても面倒くさいので、その内嫌われていきます。
悲劇のヒロインぶる女子の8個の特徴
さて、悲劇のヒロインぶる女子が嫌われやすいことは疑うべきもないことですが、なぜそんな存在に自らなってしまうのでしょう。
そして、どういう女子が悲劇のヒロインぶるのでしょうか。
前提として、本記事で取り上げる「悲劇のヒロインぶる女子」は、実際に悲劇を経験した人物ではないこととします。
本当に悲劇を経験した人物、たとえば、自分の責務ではない借金(親など)に苦しめられていた、暴力の多い家庭で育った、犯罪に巻き込まれたことがある、大病を患っているなど、誰でも直面したら対処が難しい心理状況に追い込まれている人に対しては、その辛い気持ちを外へ吐き出すのを許してあげるべきだからです。
今回の登場人物は悲劇のヒロイン“ぶる”だけですから悲劇の経験者ではありません。
箪笥の角に足の小指をぶつけたくらいのことで、この世の終わりみたいな顔ができる連中のお話です。
いくつかの特徴があるので細かく見ていきましょう。
1.同情されたがる
いくつかの発言例を挙げてみます。
・虚弱体質でいつも頑張って生きている
・子供の頃に手術を経験しなければならなかった
・両親の仲が悪くて喧嘩の絶えない家庭で育った
・心ない悪口に苦しめられてきた
・彼氏に裏切られた
これだけ見るとまぁたしかに悲劇に見えなくもないですが、ところがどっこい、蓋を開けてみるとどれもこれも悲劇とは呼べない代物ばかり。
1つずつ蓋を開けてみましょう。
・「虚弱体質」はドタキャンしたいときの言い訳。あるいは掃除や力仕事をサボりたいときの都合用
・手術は盲腸、あるいは巻き爪
・両親は仲が悪いわけではなく亭主関白と肝っ玉母ちゃんの罵りあいが多いだけ。わりと円満な家庭
・悪口を言われても仕方がないほど自らの行いがダメ。直接指摘すると喚き散らされて面倒臭いので被害者が集まって話をしているだけ
・タカリ気質で彼氏が金銭的にギブアップしただけ
はい。だから嫌われるのですね。
内情を知っている人からすれば付き合いきれません。
しかし、初見の人なら「かわいそうに…」と構ってくれるのでそれを狙っています。
「かわいそう」という言葉を言われたがる
悲劇を乗り越えてきた人間であれば「かわいそう」と言われるのは嫌がる傾向にあります。
なぜなら、既に自力で乗り越えられ、なんならそれを糧として幸せになっているのに、他人に上から目線で「かわいそう」なんて言われるのは違和感があるからです。
しかし、悲劇のヒロイン“ぶる”女は悲劇を味わったことがないので、他人から見て「かわいそう」に見える自分に特別感を覚えて満足します。
同情の声や心配の声が嬉しい
「同情されている=構ってもらえている」という認識があります。
わざと不幸な状況にあることを示しておいて、それでも楽しく笑える自分を演出したがり、健気な様を褒めてもらえるとなおさら喜ぶのが特徴です。
2.不幸自慢が多い
不幸自慢が多いのは一概にその人だけのせいとは言い切れないところがあります。
世の中には他人の不幸を見聞きすることでしか喜びを見いだせない、それこそ「かわいそう」な人間がいるからです。
思春期など、まだ精神的に未熟な頃にこれらの人間に好かれたいと思ってしまうと、不幸話を手土産に摺り寄る以外のコミュニケーション手段を獲得できなくなります。
所属する場が変わってもなお、不幸話を好む人間ばかりとツルむことになり、大人になっても打破できません。
また、不幸自慢というのは取っ掛かりの話題としては機能する側面もあるため、いいかげんで相手がそのネタに飽きていても続けてしまいます。
不幸な話しを聞いてもらえるのが嬉しい
むしろ、それ以外の話題を持っていないと言った方がいいかもしれません。
世の中の人たちは自然に会話をしているようで、実はかなり高度なことをやってのけています。
共通の話題なんて、冷静に考えれば他人との間にまず存在しませんし、楽しく会話ができるのは、ある意味奇跡的な事なのです。
今日1日の会話を思い出してみてください。
仕事絡み以外の会話で何か覚えていることはあるでしょうか。
そして、その会話の内容を1週間後も覚えている自信があるでしょうか。
せいぜい1個あれば良い方でしょう。
それだけ、他人の興味を惹くことができる話題というのは限られています。
タイミングを間違えばノーリアクションを食らうようなものばかりです。
その点、不幸話は「かわいそうに…」というリアクションを貰える確率が高いので安全牌といえます。
3.「辛い」が口癖
「辛い…」とさも意味ありげに呟きますが「どうしたの?」と聞いても「生きるのが辛い」「なんか辛い」という漠然とした返答をしてきます。
具体的なエピソードはないので話せないだけです。
しかし、この言葉を呟き続けている内に自らを洗脳してしまうこともあって、理由はわからないけど気分が落ち込んでいる、なんだかとっても不幸な気持ちになるという悪循環に陥ることもあります。
どんな出来事も勝手に辛いものにする
この能力は目を見張るものがあります。
実にくだらない辛さの事例をご紹介しましょう。
・ゲームのステージがクリアできない、辛い
・テストが明日なのに眠くて辛い
・見たいドラマがあるのに仕事が終わらなかったから残業だ、辛い
・寝坊した、辛い
・雨だから辛い
「辛い」の意味をわかってないんだと思うんですよね。
辛いというのは、「耐えがたいほどの苦痛」という意味です。
上記は堪えがたいレベルなのか、甚だ疑問です。
しかし、悲劇のヒロイン気取りはこれらを複合的に絡みあわせて、何倍にも膨らませて、とても辛いことに仕立て上げるのが上手です。
4.SNSの更新が頻繁
基本的には構ってちゃんなのでSNSの更新を頻繁に行います。
それも、その文章だけでは意味が通じないような書き込みばかりです。
また例を見てみましょう。
・世の中汚い…もう疲れた
・なんで私ばっかりこんな目に合うの?
・幸せそうに笑ってる人の顔が憎たらしいなんて、私って歪んでるよね…
・手首の傷が隠せない季節になっちゃった
・もう辛い…死にたい
・こんな世界なら儚い花に生まれたかった
・(意味深なポエムの画像)
後半2つはちょっと悪ふざけが過ぎましたが、上記はどれもこれも、「どうしたの?」「何があったの?」と聞かなければ意味不明の内容です。
これが「職場でなんでも自分の手柄として横取りする上司がいる。
あいつが上司になれるなんてこの会社は汚い奴らの集まりだ。
もう疲れた」なら意味がわかりますが、結局のところ取り立てて書きこむ理由もないから書いていないのです。
もちろんそれ以前の書きこみで「もう会社やめたい」「学校でイジメにあってる」「金がないから実質的に死にそう」など書いているのであれば脈絡はあります。
でも悲劇のヒロインは唐突に、しかも連続して書きこむのが特徴です。
沢山の人に自分の不幸話を聞いてほしい
構ってくれる人が出てくるまで更新の手を休めません。
SNSを選択する理由は、不特定多数の人間まで母数を拡げることで気に留めてくれる人の確率を上げたいという思いがあります。
本音ではとくに何も悩んでいません。
なぜここまで言い切るかというと、上記で紹介した文章は全て“読まれること”を前提として書かれているからです。
本当に追い詰められてどこかに吐き出さないと頭がおかしくなる人が書きこむ文章はもっと支離滅裂で、言葉の羅列の中に怒りや悲しみが散見されます。
改行もありません。
人に読まれることを意識しておらず、ただ吐き出したいから自然とそうなるのです。
つまり、読み手を意識していることが見受けられる文章を書ける内は、まだまだ余裕の状態ということを示しています。
ましてやポエムの画像を用意するほど暇なら、殆ど問題がないといっていいでしょう。
念のため、比較を出しておきます。
・本当に危険な状態にある人の文章
「もう無理疲れた死にたいあいつが消えろよなんなんだよ会社も会社だよクソどもがもういいよな疲れたわ」
・悲劇のヒロイン気取りの文章
「もう無理…疲れた…
死にたい
あの人が悪いのに、なんで私が…
会社もおかしいし、こんな世の中腐ってるよね…
もういいよね
サヨナラ」
後者は非常に読みやすくなっていますよね。
「…」とか改行とか、句読点に加えてわざわざ「サヨナラ」とカタカナに変換するのをやれるくらいには余裕があるのです。
それで、後者の場合はこんな書き込みが連続します。
一方、ガチで限界にきちゃっている人は上記のような書き込みのあとはシーンとして、本当に滅入るかなんとか自力で解決するまで書きこまない傾向があります。
連絡してあげるべきはコチラです。
5.人の話を聞かない
悲劇のヒロインが避けるのは本気で一緒に悩んでくれる人です。
底が浅いのがすぐにバレてしまうので、突っ込んだことを聞かれたり、アドバイスをされると「うわっ!めんどくせ!構ってるだけでいいんだよ!」と逆ギレします。
もちろん悲劇の演技を見破られたくはないので口にこそ出しませんが、離れていくはずです。
他人からのアドバイスはどうでも良い
アドバイスをされてしまうと、それを実践しなければ本気で悩んではいないような雰囲気になってきます。
これがとても苦手。
なぜなら、それを実践してしまったら不幸な自分が消失してしまうからです。
わざわざ不幸になったのに、それを改善されてしまってはネタが尽きてしまいます。
彼氏の愚痴を散々喚き散らしておきながら「じゃあ別れれば?」と言われると「全然わかってない!」と憤慨する女とも似ていて、最初から結論が決まっているくせに、さも悩み苦しんでいるように振舞うので始末に困ります。
自分だけが注目されていたい
悲劇のヒロインは皆の前で不幸な自分を見せつけることを熱心にやっているので、アドバイスが的確な人が表れると、その人に注目が集まってしまうのを毛嫌いします。
あらゆるアドバイスを無視しながら「この人は全然私のことをわかっていないくせに、上から目線で踏み込んできて余計に傷ついた」などと被害者ぶることもかなり多いです。
もちろんアドバイスをくれた人の方がその言動によって傷つくので離れていきます。
悲劇のヒロインからすれば、してやったりです。
6.嘘をつく
悲劇のヒロインになるには常々不幸に見舞われていないといけませんが、そう毎日不幸が転がっているはずもありません。
そこで、他人の興味や同情を買うためのネタが実生活だけでは足りなくなってくると嘘をつき始めます。
不幸話を自ら作っている
物語を作るのが大好きですが、上手というわけではありません。
何せ、実際に悲劇を経験したことなどないのですから、エピソードはものすっごく浅くて、突っ込まれるとすぐ崩壊するほど辻褄が合っていないのです。
でも、本人としてはとてもよく出来たお話だと思っているので、いかにも悲壮感の漂う表情をしながら語り始めます。
まともに聞いてあげようとすると苦労しますが、突っ込みどころ満載のコントを見ていると思えば面白くなってくるレベルです。
話を盛っている
ただ目が合っただけなのに「睨まれた」なんていうのは日常茶飯事です。
仕事のミスを上司から指摘されただけで「私のことが憎いからミスをでっち上げて指摘してくる」、駅のホームでちょっと肩がぶつかっただけで「突き落とされかけた」などなど、挙げればキリがありません。
しかも、自分でそういう風に仕立て上げる内に、それらが事実であったと思い込むように進化してしまう人もいます。
本当に“かわいそう”なことは話さない
自分にとっても本当に辛いことは話さないという意味です。
たとえば、好きになった人全員から振られている、彼氏が欲しいのに今まで一度も彼氏ができたことがない、ファッションセンスがめちゃくちゃダサい、見た目が手におえない、仕事を頑張っているのに役立たず、頭がすこぶる悪い、など本人が気にしている類を指します。
これを掘り下げると自分が傷つくので不可侵領域としており、披露する不幸話に対して他人から「それに加えてブスだもんな…かわいそうに…」なんて言わたら、怒りの大暴走か、ひっそりと息絶えるでしょう。
7.不幸でいるときが一番元気
「落ちるとこまで落ちたらあとは上るだけ」という言葉を聞いたことがある人も多いかと思います。
本来なら元気とは結びつかない不幸を、ある意味でポジティブに迎え入れている状態です。
もしくは、セルフハンディキャッピングの一種と考えられます。
運命的に不幸な人生だから、自分で努力をしても全て無駄になる=何も努力しなくていい、という安心材料として不幸を用いているタイプです。
その安心感が元気を与えてくれるという歪な心理状況にあります。
幸せな状況は不安になる
“不安”までいくと、悲劇のヒロイン以外のパターンも考えられます。
悲劇のヒロインの場合は、不幸な状況が続いていないと「一番に注目されないので嫌だ」というくらいですが、本当に悲劇が連続していた人間もこの感情を持つことがあるのです。
たとえば、金銭的な毒親の子供などがそれにあたります。
学費のためにアルバイトをして、ようやく貯まったと思ったら親に全額使いこまれてしまい、社会人になってからも何かにつけて無心され、出世や昇給を果たすとそれを当てにしてせびってくる…
このように、何度も何度も幸せを破壊される内に、幸せを感じると再び破壊が訪れると怯えるようになります。
あるいは、マイホームを建てたばかりなのに災害によって倒壊してしまった、大きな仕事を納めた後で発注元が内部告発されて倒産した(未払い)など自分では予測も防ぎようもない災難に見舞われたという人も抱きがちな感情です。
大きな幸せを手にすれば大きな不幸が待っていると思い込むようになります。
8.注目されたがる
一般的な人は悲劇のヒロインが嫌われやすいことを理解しているので、そういうキャラにはなりたがりません。
一方、基本的に悲劇のヒロインは自分が主役になることだけが重要で、他者に対して興味がないため、嫌われようとなんだろうと一時的にでも注目されれば良いと考えています。
つまり、ライバルと遭遇することは殆どないということです。
自分より不幸なひとに嫉妬する
しかし、大勢の人間が在籍する場となると、たまにライバルが出現することもあります。
自分が1番の不幸でいたいのに、自分以上に不幸な人に出会うと嫉妬や怒りを覚え「私の方が不幸なんだもん!」と喚き散らすこともしばしば。
とくに、本当の悲劇に立ち向かって自力で乗り越えた人が大嫌いです。
たとえば、子供の頃から親の借金に苦しんだものの、一生懸命勉強して学校は特待生として通い、有名大学に合格後は奨学金までもらって、今は一流商社で働きながら親をサポートしている、みたいな超優秀な人。
こういう人を前にすると、自分のちっぽけな悲しみとの対比を見せつけられて恥ずかしさと共に大憤慨します。
あげくの果てにはその相手に対して「ズルイことやってきたに違いない」とか「運が良かっただけの人間」などと言ったりします。
自分よりも他人が注目されるのが許せない
悲劇のヒロインは、自分以上に注目される人間が既にいるグループには属さないように努めています。
しかし、自分が注目されるべきグループに自分より注目される新参者が表れると、過剰なまでの攻撃を開始する傾向があるので要注意です。
でも、自分が絶対勝てない相手には手を出しません。
超絶美人、権力者、不幸のレベルが高すぎる人などです。
自分が注目される新たな場を求めて彷徨い始めます。
悲劇のヒロインぶる女子への対処法
悲劇のヒロインなんかをまともに相手にしていたって何も得るものがありません。
そんなマイナスな人物を自分の関係者に含めておくこと自体が無駄ですが、職場などで、どうしても絡まなければならない、完全に無視をするのも問題があるという場合の対処法をご紹介します。
ただし、下記の全ての対処法を用いたとしても、1人で挑むのはやめた方がいいです。
できる限り関係のある他者の目があるところで行いましょう。
適当に流す
それができないから悩んでいるんじゃないか!と思った方、まだその悲劇のヒロインを自分の人間関係の1人だと思っていませんか?
考え方を変えましょう。
彼女は「ドラマの中に出てくる登場人物」です。
ドラマに対していちいち返答しないように、繰り広げられる悲劇のお芝居を観覧する気持ちになってみます。
聞き流す気持ちで聞く
お芝居を見ていると感情移入してしまうという人は、川のせせらぎを聞いているような安らかな気持ちで聞き流しましょう。
サラサラサラ~っと。
あとは雑なタイミングで「うん」「へぇー」「そっかぁ」の3つくらいを差し挟んでいけばOK。
どうせこちらの言葉なんて、聞いているかどうかしか気にしてこないのですから十分です。
たまに「ねぇ!聞いてる!?」と言われたら「聞いてる聞いてる~」と返しておきます。
その適当さにガッカリして不幸話をしてこなくなったら儲けものですし、それでもまだ話してくるなら、よっぽど友達がいないので相手が飽きるまで待ちましょう。
真剣に心配すると自分が疲れてしまう
好きで不幸キャラをやっているような相手のことを真剣に心配してあげる義理なんかありませんよ。
彼女たちの不幸な話が実際に起きたことなのかどうかもわからないのですから。
そして、不幸ネタが尽きれば「私なんて無価値な人間は酸素を出せる植物になりたい」「辛いときにも私を照らしてくれた星になりたい」などと意味不明な発言をする人種ですから、マトモに相手にするだけ時間の無駄であることがよくわかるはずです。
「大変だね」「かわいそう」と言うと喜んでしまう
「ご褒美ゲットー!イェイ!イェイ!イェイ!」って思ってますよ。
内心めちゃくちゃハイテンションです。
そんなご褒美をあげたって仕方がないのですから、言って良い言葉は「うん」「へぇー」「そっかぁ」だけ。
自分の心が動いたなんて見せ方をしては絶対ダメです。
言葉は聞こえてますよ、程度の距離感を保ちましょう。
少し前向きな時は全力で聞いてあげる
これはなぁ…テクニックの1つではあるんですけど逆効果にもなりがちなんですよね。
今までにもさんざん友達をなくしてきた経験をもつ悲劇のヒロインは、相手のアドバイスに合わせて前向きに変わったかのように振舞うことができるのです。
そうすれば、自分のアドバイスによって相手が変わってくれた、と思わせることができることをよく心得ています。
誰かを変えることができたという感情は、達成感というか、自己肯定感というか、ともかくアドバイスした側の気持ちを満たす効果を持っているので、これからもアドバイスをしてあげよう、話を聞いてあげよう、と思わせるには十分です。
でもそれは戦略的に前向きな発言も織り交ぜてくるだけ。
完全に前向きになることはなく、再び悲劇のヒロインに戻って構ってほしいと要求してきます。
始末におえない奴です。
友達であれば少しずつ改善してあげる
悲劇のヒロインとは友達でい続けるのなんてやめちゃいなさい、と言いたいところですが、今までは全く悲劇のヒロインではなかったのに一時的にマイナスの感情に引っ張られているだけなら助けてあげたくなるのも当然です。
その場合は、まだ根本的に悲劇気取りをする人間にはなっていないので改善のサポートをしてあげられるかもしれません。
親身になって話を聞き、否定はせずに相手がプラスに考えられるような別の着眼点を示していきます。
話を聞いてくれるという安心感と、いくつかのアドバイスがしっくりくれば、良き友達の関係に戻れるでしょう。
しかし、慢性的に悲劇のヒロインになってしまっているなら素人が改善をサポートすることは不可能です。
カウンセラーや心療内科の専門家でなければ太刀打ちできません。
諦めましょう。
「不幸な話は嫌い」と断る
これをハッキリと言うなら、必ずみなさんがいる時にしましょう。
サシで言うと翌日には根も葉もない悪口を撒き散らされる恐れがあるからです。
今までは不幸のお話を聞いてくれた相手が、急に手の平を反して拒絶してきたとなれば、悲劇のヒロイン気取りはその瞬間に拒絶してきた人を敵とみなして排除にかかります。
そうやって撒き散らされる悪口の数々を、聞かされた全員が「またあいつの虚言癖が出たか…」と気づいてくれるなら良いのですが、本性を知らない人がいると信じてしまって大変です。
でも、皆のいる前で「ごめん!人の不幸な話聞くの、すっごい苦手なんだよね!またね!」と言いきっておけば、さすがにその直後に悪口を言いふらしている彼女の方が問題アリと思ってもらえます。
相手に不幸話をしているという自覚を持たせる
レベルの高い悲劇のヒロインは、自らの嘘で洗脳されているので、自分が不幸アピールをしていることにすら気づいていないかもしれません。
美味しいものを食べて「おいしい!」と言うのと同じように、不幸だから不幸の話が自然と出てくる状態になっているのです。
これは、まず「今のお前、不幸な話してるぞ」ということを分からせる必要があります。
問題に気づかない限りは改善できないため、まずは第一歩を与えてあげるということです。
それでもなお気づくこともなく繰り返すようなら、できるだけプライベートな会話の機会を減らすように心がけましょう。
いっそのこと理想通りの不幸にしてあげる
偽物の不幸に身を包んでアピールしてくる哀れな人間を、本当に不幸な人間にしてあげるという方法です。
もちろん、ひどいことをして地に叩き落とすのでは、こちらが悪者になってしまいますから、もっと簡単に関係を断ち切れる方法を用います。
それは、相手の不幸話への返答を増し増しにするというテクニックです。
相手が大事に包み込んでいるコンプレックスの部分を曝け出してあげます。
悲劇のヒロイン女子が不幸話を展開してきたら次のような返しをしてみましょう。
「そっかぁ…それに○○ちゃんて、気転が利く方じゃないというか…不器用だし、人間関係苦労しそうだもんね…見た目もパッと華やかな感じじゃないからさ…友達もいないんだっけ…1人ぼっちかぁ…ほんとに“かわいそう”」
「頭が悪い」「見た目も悪い」「友達もいない」という3段キックを食らわせる必殺技です。
最後の台詞が破壊力抜群で「今これ聞いてる私も友達じゃないからな」ということを、それとなく示せます。
このように、直接的な言葉よりも、あえてぼかした表現にしつつ、あくまで同情しているという姿勢だけは全力で出すのがコツ。
それでいて「アピールしなくてもお前は不幸だよ」と教えてあげるのです。
ここまで言えば黙り込むか大憤慨するか号泣するか、その場は結構面倒臭いことになるものの、金輪際関わってこなくなるに違いありません。
悲劇のヒロインぶる女子はあまり相手にしない
基本的に、悲劇のヒロインは素人がどうこうできる相手ではないことを理解しましょう。
彼女たちの根底には、自己肯定感の欠如、過剰な自己顕示欲、子供の頃の心理的ダメージ、認識錯誤などがあって、それが何であるかを紐解き、さらに改善までするのは心理を専門としている人に任せるべきです。
一般人にできることは、相手をしないことに尽きます。
それでもまとわりついてきて面倒臭いなら上記でご紹介した方法を試して密な関係を断ち切ってください。
また、その後も似たような悲劇のヒロイン女子に粘着されないよう、彼女たちの特徴をよくチェックして、該当するリスクが極めて高いと思われる人間とは素早く距離をとることをおすすめします。