自分の子どもが失敗することは見るに辛いですが、何かをしようとしている子どもにあれやこれやと言葉を掛けるよりも、失敗した後のサポートに徹する方が無難です。
出来れば何か伝えるのはお父さんに任せる
交友関係を見てみても、異性の友人よりも同性の友人の方が気が置けて腹を割って話ができるということはよくあることです。
当たり前のことですが、男の子にとって父親は同性です。
ざっくりとした男という括りですが、家庭の中で共通の仲間なのです。
親と子という立場こそ違いますが、同性同士の方が言いやすいことや場面というのは意外に多いものです。
なので、父親が率先して話しかけるとまではいかないまでも、母親が困ったときに父親が声を掛けるというのは必要なことです。
ここで重要なのは父親と子どもの信頼関係を反抗期までに育んでおかなければならないということです。
反抗期によって育まれる信頼関係もあるのですが、そもそも父親と子どもの心の距離がある家庭では、子どもの深層心理では父親は「同性の赤の他人」に成り下がってしまっている可能性が多いにあり得ます。
他人というのは家庭に対して責任もなにもない人間ですから、その言葉に説得力のかけらもないのは言うまでもありません。
「こんな時だけ父親面するな!」と罵られないように最低限の信頼関係は築いておきましょう。
お母さんから伝えたいことがあるときは子供の気持ちが落ち着いているときに
もしもお母さんから子供に何かを伝えなければいけない時には、まずお母さんが感情的になってはいけません。
そして、子供の気持ちも落ち着いている時に声をかけるようにするのが良いでしょう。
一般的に、女性であるお母さんは感情的になりやすい傾向があります。
感情的になった状態で子供に声をかけても、子供に「何をヒステリーになっているんだ」とうざがられるか、同じようにヒステリーを起こしされて言い合いになってしまい、ただのケンカのようになってしまう可能性もあります。
相手が感情的になっていれば、つられて感情的になってしまいがちなものなのです。
感情的に叱られてしまうと、たとえ自分が悪いと自覚をしていても、謝る気になれないのが人間というものです。
ましてや思春期の子供にとっては、感情的に叱られ続けると情緒不安定になってしまいます。
お母さんも子供も落ち着いている状態で、冷静に丁寧に、順序立てて説明をするようなやり方で物事を伝えるようにするとよいでしょう。
長々と話しをする
長々と話をしてしまっては、子供は飽きてしまいます。
これは子供だけに言えることではなく、大人でもそうでしょう。
いくら正しいことを相手が話していたとしても、いつまでも話が続くとうんざりしてしまうものです。
聞いていて良い思いをしないようなこと、自分が叱られているような時に、そんな状態が長く続いては誰でも嫌な気分になってしまいます。
話している方も楽しい気分ではないでしょう。
長く話し続けていると、話している方もだんだんと感情的になってしまったり、同じ事を何度も言ってしまって堂々巡りになってしまったりすることもあります。
たくさんのことを伝えたい、なんとか相手にわかってほしいという気持ちはわかりますが、そんな気持ちを込めて長々とつい話してしまうのは逆効果なので注意しましょう。
ネチネチといつまでも同じ話題を引っ張ったり、一度話が終わってもあとからしてしまったりということはNGです。
その場でパッと注意をしたら、切り替えてもうその話題はしないようにしましょう。
ただでさえ長々と話されるのは嫌な気持ちになるのに、いつまでもネチネチとしつこく叱られてしまったら、思春期の子供にとっては「うるさい」「うざったい」という感情の方が強くなり、相手の話を真面目に聞くよりも不満の方が溜まってしまうものです。
話をするなら短く切り上げる。
話が終わったらすぐに話題を切り替えて普通に話をするということを念頭においてください。
自分で考えたい・やってみたいという子供の意思を尊重する
親としては心配をするあまり、子供の自尊心を阻害しがちな部分があります。
自分が子供の頃を考えてみれば、親からあまりにも度を越えて心配されたことが不満だったことや、信用してもらえていないということがショックだったことがあったと思います。
子供が自分でやろうとしているのに、「それは危ないからやめておきなさい」と止めてしまったり、「そんなことはあなたには無理だ」決めつけてしまったりしてはいけません。
心配だからという行為から出た言葉や行動ではあっても、子供は親とは違う一人の人格なのです。
親の所有物ではないということをきちんと自覚して、子供がやりたいこと、子供の意思は、誰かに迷惑をかけたり命に関わったりするようなことでもない限り、反対をせずにやりたいようにさせてあげるというのもとても大切なのです。
意見を聞かせてくれないときも見守る
思春期ですから、親と距離をとる子供も多いでしょう。