そして一方的な口喧嘩が終わる頃にはぐったりとして、今後は同じ相手との口喧嘩は避けようと思うことになるのです。
相手の方が正しいという錯覚に陥る
口喧嘩で強い人は、相手よりも自分の方が正しいという錯覚に陥っていることも多いです。
そもそも他人同士なのですから意見は違っていて当たり前ですし、お互いにお互いの主張があります。
どちらの意見も柔軟に取り入れながら冷静な話し合いをするのが理想的な形と言えるでしょう。
しかし、直ぐに口喧嘩になる人の場合、頭で「自分の方が正しい」と思い込んでいますので、自分の意見や常識を相手にも押し付けようとします。
自分の方が正しいと思うことは、すなわち相手は間違っているのだと思うことですので、 相手の意見は最初から聞く気にもならず、ただ自分がいかに正しいのかを一方的に相手に伝えようとするでしょう 。
口喧嘩が強い人はそれを論理的に話してきます。
あまり長々と相手の主張を聞いていると、その自信満々な言動から次第に「相手の意見の方が正しいのかも・・・」と錯覚してくることさえあります。
しかしその意見が必ずしも正しいとは限りませんので、やはり口喧嘩は「言ったもん勝ち」な部分が強いでしょう。
声が大きい
口喧嘩をすると、誰でも普段より声が大きくなります。
しかし、口喧嘩に強い人は、 相手の大声をさらに自分の大声でかき消してきますので、その大声に思わず威勢を失ってしまう人は意外に多いです 。
元々争いごとが苦手な人や気弱な人は、怒っている時には頑張って普段以上に大声を出そうとしますが、相手の大声が自分よりも大きいと、それで気が小さくなってしまうことが多いです。
誰でも大きな声を出されると、自分が威圧されていると感じ、委縮してしまいやすいです。
気が強い人は負けじと自分も大声を出しますが、そうでない人は大抵その声の大きさに圧されてしまいます。
口喧嘩をしていたらいつの間にか自分は何も言えなくなっていたり、段々と自分の主張が尻すぼみになってしまったりします。
するとそれを見た相手はより一層自分の主張をまくし立てますので、その時点で形勢は決まってしまうでしょう。
声が大きいことは自信の表れでもありますので、自分に自信がある人ほど大きな声ではっきりと物事を口にします。
堂々と主張されることによって、例えその意見が実際には間違っていたとしても、何となく正しいように思えてしまうため、口喧嘩で負けてしまうことになるのです。
滑舌が良い
滑舌が良いと、それだけハッキリと言葉が聞きとれますので、滑舌の良い人は普段の会話では話の内容がとても聞き取りやすく好まれます。
しかしそれも、口喧嘩になると 途端に威勢や威圧感が増します ので、滑舌が良い人は口喧嘩では勝ちやすいです。
滑舌が悪いといくら論理的に訴えようとしても、相手が話を聞きとってくれないため、言っていることが通じなくて相手には効果がなくなってしまいます。
滑舌が良ければそれだけしっかりと相手にこちらの主張を聞かせることができますし、威勢も増してより口喧嘩では有利になるでしょう。
知識が豊富
口喧嘩と知識の有無は無関係のように思えて、実際には深く関係しています。
知識がたくさんあれば、口喧嘩の時にも話す内容が豊富ですので、 息つく間もなく次々と言葉が頭に浮かんできて、相手を勢いで負かす ことができます。
また、表現のバリエーションやボキャブラリーも豊富ですので、相手に何を言われても直ぐに言い返すことができるでしょう。
一方で、知識が少ない人はそれだけ言葉のボキャブラリーも少ないため、ちょっと口喧嘩をすると直ぐに言葉が尽きてしまって、相手を言い負かすことが出来なくなってしまいます。
すると最終的には「自分がこう思うんだからこうだ!」「いいから言う事を聞け!」などと、まったく何の根拠も説得力もない言葉しか言えなくなってしまい、それを何度も繰り返すたびにどんどん自分を劣勢に追い込んでいってしまうでしょう。
よく子ども同士の喧嘩で「馬鹿!」「阿呆!」「間抜け!」などと単純な悪口だけを言い合うことがあります。
知識が少ない人も徐々に単純で同じような言葉しか言えなくなってくるため、傍から見れば一方はまるで子どものように思えてしまうでしょう。
難しい言葉を多用する
難しい言葉というのは、時にそれだけで 説得力を生む ことがあります。