これも、大家族で育ったからこそのメリットですよね。
集団生活にすぐ慣れる
集団生活にすぐ慣れることが出来るのも、大家族で育ったメリットです。
大家族で育った人は、日常が集団生活のようなものです。
家族間ではプライバシーも何もないし、何をするにも順番。
何をするにも譲り合い(時には取り合い)です。
そんな環境で育ったからこそ、学校で、社会で、集団生活をする機会があると、慣れるのもあっという間です。
大人数の中で寝るのも、誰かと一緒にお風呂に入るのも、抵抗なくすることが出来るのです。
それがひとりっ子だと、集団で生活するということがどういうことが分かりません。
家では自分一人の部屋があり、すべてが自分の思い通りになる環境。
お風呂に入る時間も、テレビを見るのも自由なので、人と行動するやり方が分からなかったりします。
集団生活をする機会って、誰にでも一度はありますよね。
そんなとき、その環境にすぐ慣れることが出来るのは得なこと。
大家族で育ったメリットなのです。
自立心が早くから育つ
大家族で育つと、自立心が早くから育ちます。
自分だけを構ってもらえることがない大家族では、少し大きくなれば親のサポートがなくなります。
次の子が生まれれば親は小さい子が優先。
自分もまだ幼い状態でも、親が何でもやってくれることはないのです。
その分上の子が下の子を面倒見るのですが、それもいつまでも続くわけではありません。
自分が大きくなれば下の子の面倒を見なければならないからです。
そのため、大家族では自然と自立心が芽生えます。
親に甘えるのは小さいうちだけで、小学生にもなれば自分のことは自分でやるようになるのです。
中学生になれば自分が親のように、高校生になれば進路も自分の考えで…と、少人数家庭より成長スピードは速いんですよね。
社会人になってからようやく自立するのとは違い、社会に出るときにはもうすっかり自立した大人になっています。
自立することは、大人になる過程で必ず必要です。
それは早いほうが良くて、社会人になっても自立できない人は社会で孤立していきます。
自然と自立心が育つ環境だったのは、大家族で育つ大きなメリットなのです。
物事をシェアするのが上手
物事をシェアするのが上手になるのも、大家族で育つメリットです。
大家族で育つと、“自分のモノ”という概念がありません。
洋服はお下がりが当たり前であるように、モノはシェアするのが自然なこと。
テレビのチャンネルだって、上手に譲り合うようになっていきます。
喧嘩しても、最終的には譲り合いで仲直りします。
そうしているうちに、物事のシェアの方法も身についているんですよね。
自分のわがままだけを通すのではなく、ただ我慢するだけではなく、お互いに納得できる形を模索する。
シェアという最も争いの少ない方法が自然と出来ているのです。
これも社会に出ると、メリットに感じられる部分でしょう。
人付き合いをする上で、シェアはとても効率的だからです。
ひとりっ子はよくワガママだと言われますが、やはりシェアの経験がないからですよね。