すると、通勤電車の中から眺める景色の中や電車の車内広告に英会話教室の看板やバナーがあるのに気づきます。
毎日乗る電車で毎日眺めていた景色なのに「あんな看板いつからあったんだろう」とふと思う、あの感覚です。
つまり、自分が必要とする、自分にとってはなくてはならないモノが徐々に自分に近寄ってきている。
引き寄せられているんですね。
無駄がなくなる
山の頂上に登ったあと、山頂から下を見下ろすと、今来た道の他に別の登山道があることに気付いたとします。
そして、その別の登山道の方が距離が短く登りやすそうだったりすると、「あっちの道を選んで登ればよかった」と思うかもしれません。
しかし、果たして本当にそうだったのでしょうか。
もしかしたら、その別の道には人食い虎が伏せて獲物を狙っていたかもしれません。
もしくは、何者かによって落とし穴が掘られていたり、または、その日は天気が良かったものの、大雨が降っていたら土砂で崩れてしまっていたかもしれません。
何が言いたいかというと、目標達成までの過程において、目標に向かって歩き始める前も、達成後も、その歩んできた道が正解だったか、最短距離だったかというのは、誰にもわからない。
ということです。
しかし、ポリシーがあり、自分の必要なものが解っていれば、どんな険しい山道で、どんなに長距離であっても、その道を通らなければ手に入れられないのならば、突き進むしか選択肢はないわけです。
つまり、「他に選択肢がない」という状況こそ「無駄がない」ということになります。
4.ぶれない自分になれる
ここまでに読んできておわかりのように、ポリシーというのは「コレするときはこれだ」という方針になりますから、それから脱線すると、ポリシーでも方針でもなんでもなくなります。
それらを定めた意味が無くなります。
しかしながら、ポリシーは強い意志の表れとも言えますから、それを持った時点でそこからの「脱線」というのはまずありません。
「脱線しない」つまり、「ぶれない」自分になります。
また、脱線でなく、もう一本線路があり分岐になっていても、どちらの線を選べばよいか初めからわかっています。
どちらに切り替えればよいか迷うこともありません。
常に平常心でられる
迷いがない、ぶれない精神力があれば、常に平常心でいられるでしょう。
問題が起こっても、選ぶべき道を知っていますから、あわてることがありません。
また、特に問題が起こらなくても、日常的に落ち着いて仕事や生活ができるようになります。
それもやはり、選ぶべき道をしっており、必要なものがわかっており、無駄のない生活と思考ができているためです。
感情をコントロールできる
一般的に、すぐ怒ってしまう、すぐ泣いてしまう性分を「感情をコントロールできていない」と言うのだと思います。
ではその逆で「怒りたい時に怒る」ということが「コントロールできる」という事なのかというと、そうではないですよね。
腹の立つことや、ショックなことがあっても、気持ちを落ち着け、感情ではなく、思考によってその出来事を捉えることができるという事が「感情をコントロールする」ということです。
怒ったり、泣いたりすることは悪いことではもちろんありません。
しかし、悪いことではないんですが、この世の中に「怒りたい」「泣きたい」と思っている人はいません。
だから、怒るとか泣くというのは「やりたい」ことにはならないはずです。
ならば、「怒りたい」と思ってないのに怒ってしまうのは、感情に流されて、やりたくないこともついやってしまっていることになります。
コントロールができていないということになります。
だから、ポリシーがあれば、やりたいと思わないことはやらなくて済むでしょう。
切り替えが上手になる
先ほどの「やりたい」と思えることに関して、「やりたい」と思えることをやってしまうのも「感情に流されている」と言えないこともありません。
しかし、ポリシーを持っていると、それが自分にとって必要なことでなく、自分のポリシーに沿うことでなければ、「やりたい」と思っていても、我慢ができるでしょう。
逆に、自分に必要だと思えることを「やりたくない」と思うことはまずありません。