自分は違うと反論している人も、よく考えたら誰かと何かを比較していることに気がつくでしょう。
信念を持つとそういったことに惑わされるということがなくなります。
自分の信念を基準に生きていくことが大切なので、人と比べることは無意味なこととなります。
そうすると同僚が出世したところで何の嫉妬も感じなくなるでしょう。
人よりいい車に乗りたいといって無理して高いローンを組むこともなくなるはずです。
自分のペースで歩める
人生は長いマラソン競技のようなものです。
マラソン競技で一番大切なことはペース配分です。
ペース配分を間違うと、途中で必ず息切れを起こして立ち止まってしまうはめになります。
ペースの乱れは相手によってしばしば起こされるもので、相手に抜かれたからむきになってペースを上げすぎたり、周りがゆっくり走っているから自分もだらけてしまったりという具合に、相手にペースを乱されてダメになるというパターンが非常に多くあります。
それを避け、自分のペースで人生のレースを完走するには、信念やポリシーの確立が欠かせません。
信念をしっかりと持つことで相手にかき乱されることはなくなります。
自分のペースで着実にゴールを目指していくことだけを考えることができるのです。
3.決めたことが意識できるようになる
信念を持っているということは自分の生き方を決めているということでもあります。
ですから生活の様々な場面で決めたことを意識できるようになります。
今やっていることは自分のポリシーに反することはないだろうか?といった具合に、常にチェック機能が働くのです。
人間は普段、ほとんどの行動を無意識におこなっています。
朝起きて、顔を洗って、朝食をとるといった一連の行動は、習慣化されることによって意識せずとも無意識でやっていると思います。
ですから、何かを意識するということは、それなりの理由や動機が必要になってきます。
信念というのは常に自分の内側に問いかけるための意識づけをしてくれます。
ですから無意識に反応的に行動してしまうことを未然に防いでくれるのです。
自分の一日の生活をよく思い返してみてください。
何かを意識して行動している時間というのがどのくらいありますか?
あまりの少なさに驚くかもしれませんが、何も意識せずに生きている人はほとんどが無意識の行動なのです。
そこに気づけるだけでも自分を変える大きなヒントになるのではないでしょうか。
どんな些細なことも守ろうとする
信念を貫くということは自分との約束を守ることでもあります。
そうやって普段から自分の信念を貫いて生きている人は、決めたことをちゃんと守れる人間になっていきます。
些細なこともおろそかにしません。
逆に小さな些細なことが守れないから、信念がすぐに揺らいでしまう人がいるのでしょう。
例えば、夜遅くに食べ過ぎないと決めていても、小腹が空いたと言って食べてしまって守れない。
こういった小さなことを守れない人は、自分の大きな人生の目標を達成するための試練をくぐり抜けていくことなどできないでしょう。
信念をちゃんと持てば自分を裏切るようなことは自ずとやらないはずなのです。
すぐに約束を破ってしまうということは、まだまだ自分の信念というものができていないのでしょう。
4.潔くなる
信念を持っていると迷いというものがなくなります。
どんな場面でも基準になるのは信念なので、信念に沿わない選択は最初から排除できるからです。
客観的に見ても、物事に対して常に潔いスタイルで挑むということは、自分にも周りの人間にとってもいいことです。
潔くトライすることで、問題もはっきりわかりますし、修正もしやすいと思います。