あなたは自分の心が傷ついた時、それをどうやって癒してあげていますか?
「友人と喧嘩をしてしまった・・」
「仕事で上司にきつく怒られてしまった・・・」
など、さまざまな理由で日々私たちの心は傷付いてしまいます。
その辛い気持ちをきちんと和らげて、癒してあげなければ、心の傷はどんどん深くなってしまうでしょう。
傷が深いままで放置してしまうと、それがトラウマとなって一生あなたの中から消えなくなってしまうこともあります。
心の傷は気付いたら早くケアしてあげることが大切です。
人はどんなことによって傷つき、またどのようにして辛い心の痛みを和らげることができるのでしょうか?
心が痛いときに、専門家に頼らず、自分でできる方法をご紹介します。
心が痛い時、辛いですよね
心というものは、目に見えるものではありません。
そのため、今自分の心が傷付いているのかどうかは、あくまでも自分自身が抱く感情によって判断するしかないでしょう。
人に傷つくことを言われた時に、顔では笑ってそれを受け流すけれども、心の中ではもやもやと嫌な感情が渦巻いたり、深いため息が出てしまいそうな気持ちになったりすることがあるでしょう。
それは少なからず自分の心が傷付いている状態なのです。
嫌な気持ち、不快な気持ちは怒りの感情になることもありますが、それを発散させずにそのままにしておくと、いつまでも心の中に残ってしまい、心の傷になってしまいます。
誰でも人から見下されたり、馬鹿にされたり、傷つくことを言われたりすれば、表面上はともかく本心では嫌な気持ちになるでしょう。
そんな心の痛みや辛い気持ちを無視してしまうと、いずれはそれが本人も無自覚の内に大きな心の傷になってしまうこともあるのです。
痛みを和らげる方法9個
心の痛みは気付いた時に和らげなければなりません。
そうでなければ、いつまでも自分の心の中にもやもやと辛い気持ちが渦巻いたままになってしまい、それが原因でトラウマになったり、人間関係に悪影響を及ぼしたりすることがあります。
「自分は強い人間だ」と思っている人ほど、自分が傷ついたり辛い気持ちを感じたりした時には、その感情に気付かない振りをしようとしたり、見ないようにしようとしたりします。
「自分はこの程度で傷つかない」と自分の痛む心を強引に心の奥底に隠して蓋をしようとしますが、それが結果として心の傷になってしまうこともあります。
そのため、心に少しでも傷を感じた時には、それを素直に認めて早く癒してあげることが大切です。
では、どうすれば心の痛みを和らげることができるのでしょうか?以下にその方法を挙げていきます。
1、誰かに話す
辛い気持ちは、人に話すことでいくらかスッキリします。
子どもの頃に、友達と喧嘩をした時にはそれを親に聞いてもらい、泣き止んでいたという人もいるでしょう。
また、自分の悩みを友達に聞いてもらうことで解決出来たり、気持ちを落ち着けたりした経験がある人もいるでしょう。
自分の悩みは、それを口に出して人に聞いてもらうことで、不思議と気持ちがスッキリすることがあります。
例え聞いてもらったところでその悩みが解決出来なかったとしても、愚痴にして零すことによって自分の中に溜まった感情を消化することは出来ます。
だから私たちは日々、心に積もった不満を愚痴として外に吐き出して、ストレス発散をしているのです。
「王様の耳はロバの耳」の物語のように、心に抱えた思いというのは、どこかで発散させてあげなければ堪らなくなってしまいます。
それが負の感情であるのなら、よりこまめに外に出してあげなければ、本人でも気づかない内に心の傷になってしまうこともあるのです。
心が傷ついた時には、友人や家族など、自分が信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。
2、思いっきり泣く
泣くという行為は、それだけで体力を消耗しますが、その分思い切り泣いた後には気持ちがスッキリとしやすいです。
赤ちゃんや幼児まではその感情を抑えることもなく、泣きたい時に気が済むまで泣くでしょう。
とくに子どもの内は、自分の伝えたいことをうまく言葉に出来ないため、代わりに自分の気持ちを伝えるために泣くことをします。
それが大人になると、感情的に泣く代わりに自分の言いたいことをしっかりと言葉にして相手に伝えるようになります。
しかし、大人になると他人に気を遣い過ぎてしまって、反対に自分の意見や気持ちをまともに口に出せなくなってしまう人もいます。
それでは泣くこともできず、また自分の気持ちも相手に伝えられずで、もやもやとした気持ちは消化不良のまま、ずっと自分の中に溜まってしまいます。
その辛い気持ちが長く心に留まり続けることで、それがいつしか心の傷やトラウマになってしまうでしょう。
自ら心の傷をつくってしまう前に、思いっきり泣いてその気持ちを消化させてあげましょう。
人前で泣くのがみっともないのなら、一人でいる時に思い切り泣きましょう。
泣くきっかけが欲しければ、泣ける映画を観たり音楽を聴いたりして、泣けるように気持ちを準備しましょう。
また、日頃溜まっている不満を口にすることで、自然と感情が溢れて涙が零れてくることもあります。
一度泣き始めたら、気持ちが落ち着くまではその感情に任せて泣き続けましょう。
泣き終わる頃には、疲労とともに気持ちがスッキリしたのを感じることでしょう。
3、自分を認めてあげる
心に傷をつくりやすい人の多くは、自分で自分のことを認めてあげられません。
例えば仕事でミスをすると、「そんなこともある、次は気を付けよう。」と考えるのではなく、「何でこんなふうにミスをするんだろう、自分はダメだなぁ。」と自己否定の考えを抱いてしまいます。
また、人間関係でうまくいかなければ、「相性はどうしてもある、仕方がない。」と自分を納得させるのではなく、「何で自分はあんな風な態度を取ってしまうんだろう。器の小さい人間だなぁ。」と他人を認められない自分のことを悪く考えてしまいます。
何かあればいつもその原因を自分に考え、自己否定を繰り返す人は、自分で自分の心をどんどん傷つけてしまいます。
また、小さな波紋程度の心の傷を、自ら波立たせて嵐にしてしまうこともあるでしょう。
自分の心を守ってあげられるのは自分だけなのに、自分で自分を傷つけては何の解決にもならないでしょう。
理想の高い人や完璧主義の人、またネガティブな思考の人は自己否定に陥りやすいため、自分を否定しそうになった時にはその考えてを止めて、反対に自分を認めるように意識を転換させましょう。
「自分だって人間なのだから、ミスをするのは仕方がない。」
「他人を認められないところがある。でもそれも自分だ。」
と自分を認めてあげられるようになれば、自分で自分の傷を深めてしまうことはなくなるでしょう。
4、悩みを整理する
心が辛い時には、漠然とした心の痛みは感じるものの、その原因が何なのか自分でもよく理解できていないことがあります。
何が原因で心が傷付いているのか分からなければ、それを和らげることも癒すこともできません。
その痛みや辛い気持ちは、溜っていけばいくほどに、さらに根本的な原因に辿り着くのが難しくなりますので、少しでも心が辛いと感じたら、その時に何故自分が辛いのか悩みをきちんと整理しましょう。
例えば友達同士で話している時に、友達のちょっとした一言で心がもやっとしたのなら、一人になってからそのもやもやした気持ちと向き合って気持ちを整理します。
「自分は〇〇さんにこんなことを言われたから傷ついた。」
「傷ついた理由は、言われたことを自分でも日頃から気にしていたからだ。」
など、自分の気持ちをきちんと整理することが出来れば頭も冷静になりますので、どうしたらその悩みを解決出来るのかを考えて、行動に移すことも出来るでしょう。
5、深く考えすぎない
心が傷ついた時には、その原因と向き合うことが大切です。
しかし、あまり深く考え過ぎてしまっても、どんどん自分で余計な深みにはまっていってしまうこともあります。
例えば誰かに容姿について馬鹿にされたのなら、自分が容姿を馬鹿にされたという事実は受け入れる必要があるでしょう。
けれどもそれは「心の痛みの原因を明らかにする」という目的のために行っているだけですので、そこから「自分は人から馬鹿にされるような容姿なんだ」「こんな容姿をどうしていけばいいのか」についてまでは、深く考える必要はないでしょう。
人の意見や価値観などそれぞれです。
ある人に容姿を馬鹿にされたからといって、それを真に受けて容姿を変えようとまで思い悩む必要はありません。
例え周りの人たちから自分の容姿について馬鹿にされても、自分がそれでいいと思えたり、好きでその容姿をしていたりするのなら、周りに合わせてわざわざ自分を変える必要はありません。
「なにくそ、見返してやる」と反骨精神に火が点いてそれがやる気に繋がるのならまだいいですが、そうでないのならこれ以上思い悩んだところで、自分で自分の傷を深めてしまうだけでしょう。
心が傷ついた時にはその原因を解明することは確かに大切ですが、解明出来たらそれ以上はあまり気にしないようにしたり、深く考えないようにしたりすることも必要でしょう。
6、時間が解決してくれるのを待つ
世の中は何が起きても、大抵のことは時間が解決してくれます。
お気に入りのアクセサリを失くして酷く落ち込んでしまっても、半年も過ぎる頃には落ち込む気持ちは自然と落ち着いています。
また、大好きだった人と別れると、人によっては死にたくなるほど辛くて仕方がないでしょう。
ですがそれも、年月がある程度経過すれば思い出の一つになりますし、新しい恋をして忘れることも出来るでしょう。
あらゆる出来事は、時間の経過と共に私たちにとっては「あんなこともあったな」という思い出の一つひとつに変わっていきます。
学生時代にイジメられて辛い思いをした人も、何年も経った頃には時々当時を思い出すことはあっても、毎日当時のような気分になることはないでしょう。
嫌なことも辛い思い出も、トラウマになっていつまでも心の中に残り続けてしまうことはあります。
けれども時間が経てば、四六時中その思いが頭をめぐることはなくなるでしょう。
その時には辛いことや傷つくことがあっても、内容によっては時間が解決してくれることもあります。
よほど心に残るようなことでもない限りは、時間の経過と共にいつの間にか薄れてしまうものです。
その時には辛くて仕方がないかもしれませんが、あえて時間が解決してくれるのも待つという方法もあるでしょう。
7、深呼吸する
深呼吸は、気持ちをリラックスさせたい時には最も手軽で時間も手間もかからない方法です。
深く息を吸い込んだら、ギリギリまで溜めて思い切り体内の息を外に吐き出します。
全て吐ききったら、再び深く息を吸い込みます。
ゆっくりと深呼吸を何度か繰り返すと、それだけで不思議と頭がスッキリと冴えてきます。
深呼吸によって体内には新鮮な空気が巡り、また酸素が全身に満遍なく行き渡りますので、それにより頭が冴えたような感覚を感じるのでしょう。
出来れば室内ではなく、外で深呼吸をするといいでしょう。
とくに公園や人通りの少ない場所、植物が生えているような場所で深呼吸をすると、きれいで新鮮な空気を肺一杯に取り込むことが出来るでしょう。
深呼吸を意識して行うことで、人によっては空気の味が分かるようになります。
心がもやもやしたり、ズキズキと傷付いたりしている時には、深呼吸をして気持ちを落ち着けてみて下さい。
頭が冷静になれば、傷ついた気持ちとも落ち着いて向き合うことが出来るようになるでしょう。
8、思い切り寝る
睡眠不足は、思考力を低下させます。
自分の悩みについて一生懸命に考えようとしたところで、まともに頭が働かないため結局悩みを解決させることはできないでしょう。
一方で、睡眠時には体がその日の疲れを取り、また頭の中を整理します。
楽しかった思い出は脳に記憶として刻まれ、辛い思い出や傷ついた気持ちなどは、脳が忘れさせるようにと働き、辛い気持ちを薄れさせてくれます。
何か辛い出来事があった日、寝るまでは鬱々とした気持ちでいても、目が覚めた時には気持ちがリセットされていたり、思い出しても当時ほど辛い気持ちにはならなかったりすることがあるでしょう。
それは寝ている間に、脳があなた自身の感情や記憶から、嫌な出来事を忘れさせようと働いた結果です。
これは眠っている時にしか起こりませんので、眠らなかったり睡眠不足だったりすれば、嫌な気持ちは嫌な気持ちのままで心にべったりと残ってしまっています。
心が痛い時や、辛い気持ちでいっぱいになってしまっている時には、気持ちを切り替えるためにも思い切り寝てしまいましょう。
9、自分を責め過ぎない
ネガティブ思考の人や、責任感の強い人、完璧主義の人などは、何かトラブルがあればその責任を自分に押し付けてしまうことがあります。
例えば友人と喧嘩になったら、喧嘩になった原因が友人にあったとしても、「何であんな風に言ってしまったんだろう・・」と後悔して悩むことがあるでしょう。
自己反省をするのは良いことですが、それも行き過ぎてしまえばただの自分イジメになってしまいます。
また、責任感が強い人は、例えどうしようもない事情で仕事の納期に間に合わなかった時にも、「仕方がなかった」とは考えずに「自分の能力が足りなかった」と自分を責めることが多いです。
さらに完璧主義の人は、「こうでなければいけない」という自分の中のルールがありますので、それを少しでも守れなければ、そんな自分を「許せない」と感じてしまうでしょう。
責任感や考え方がしっかりしているのは良いことですが、その反面何かあれば直ぐに自分を責めてしまうことが多いため、それが原因でより心の傷を深めてしまうこともあるでしょう。
必要以上に心の痛みを感じないためにも、自分を責め過ぎないようにしましょう。
心が痛い時に聞きたい曲教えます
心が痛い時には、自分を励ましてくれる曲を聞くことで、心の痛みを緩和させることが出来ます。
また、泣いて辛い気持ちを発散させたい時にも、泣ける曲を聞くことで自分の中の気分を盛り上げて、思い切り泣くことも出来るでしょう。
音楽は人の心に良い影響を与えてくれますので、気持ちが落ち込む時にはぜひ音楽で気持ちをリラックスさせたり、気持ちを切り替えたりしましょう。
心が痛い時に聞いてほしい、おすすめの曲をご紹介します。
「どんなときも。」槇原敬之
明るいテンポの曲に聞きやすく真っ直ぐに心に入ってくる声は、聞いているとそれだけ励まされます。
どんなときでも自分らしくあるためには、自分のことをいつも大切にしなければならないと、そうすれば悩める時にでもきっと前を向いていけることを、この歌では教えてくれるようです。
「Let it go」松たか子
「アナと雪の女王」で一躍有名になったこの歌では、作中に登場するエルサの気持ちを代弁するかのような歌詞になっています。
エルサは自分の本心や能力について何年も誰にも言えずに思い悩んでいましたが、そんな自分はもうやめて、これからは自分らしく生きようという前向きな気持ちが歌になっています。
これはエルサだけでなく、私たちにも言えることでしょう。
自分の気持ちを無理に押し込めるのは止めて、ありのままの自分らしく生きていくことはとても勇気のいることです。
けれどこの歌を聞くことで、その勇気を後押ししてくれるでしょう。
心が痛い理由でよくあること
あなたはどんな理由で心が痛くなりますか?
自分のせいで誰かを傷つけてしまった時や、目の前で困っている人を見捨ててしまった時、もしくは自分のミスで誰かに迷惑をかけてしまった時など、人によってさまざまな理由で心が痛くなることがあるでしょう。
そんなたくさんの理由の中でも、一般的に心が痛くなりやすいとされる理由を以下にご紹介していきます。
失恋
失恋をすれば、誰でも心が痛くなることでしょう。
本気で好きになった相手にフラれてしまった、もしくは別れてしまったなら、それは心が痛んで当然です。
恋をしている時には、好きな人と会話をしたり、目があったりするだけでもドキドキして、良い意味で胸が苦しくなることはあります。
けれども失恋の痛みは、人によっては息が出来なくなるほど辛くなりますし、またフラれた後は相手の姿を目にするだけでも涙が零れてしまうこともあるでしょう。
一人で家にいる時にも失恋した時のことばかりを思い出してしまって、どうしようもなく辛くて悲しい気持ちになってしまいます。
また、自分の好きな人が他の人と付き合い始めれば、その相手に対して強い嫉妬や苛立ちの感情を覚えることもあり、そんな自分にますます嫌気がさしてしまうこともあります。
周りの友達は励ましの気持ちから、「他にもいい人はたくさんいるよ。」「また新しい恋を見つければいいんだって。」などと声をかけてくれます。
しかし、それすらも単なる気休めにしか思えなくなってしまうでしょう。
いじめ
子どもの頃や学生の頃、または会社などでいじめを受けた経験のある人は、それが心の傷になり、トラウマとなっていつまでも消えない思い出になることもあります。
いじめをした側は、時間が経てば自分がいじめたということを忘れてしまったり、「悪いことをしたな」と反省をすることはあっても、一度反省すればそれで気が済んで思い出から消してしまったりすることもあります。
一方でいじめられた方は、当時辛い思いをした人ほど何年経ってもその時の辛い記憶を忘れることはできません。
ちょっと嫌なことであれば、しっかりと睡眠をとれば心のもやもやも薄れますが、心に深く傷が残るような出来事は、そう簡単に忘れることは出来ません。
とくにいじめの場合、それを当時解決出来なければ、ずっといじめられた人の心には辛い気持ちが残ったままになってしまい、発散されることもなく心の奥底に根付いてしまいます。
それは放置しておく時間が長いほどに、一生消えないトラウマとなって心に残り続けてしまいます。
いじめが解決しないままでその時期が過ぎた人は、何年経っても当時の気持ちや恨みの感情などが消えることはないでしょう。
浮気された
浮気は恋人に対する裏切り行為です。
浮気をされることで、された側は恋人に「裏切られた」という強いショックと、同時に自分の矜持を傷つけられたことに対する強い憤りや心の痛みを感じることでしょう。
浮気をされることは、他の異性と関係を持ったことに対するショックよりも、自分が裏切られたというショックの方が強いです。
大好きで心から信じていた人が自分を裏切ったのだという事実が心を酷く痛めつけます。
そこから恋人に対して怒りの感情をぶちまけ、自ら別れを告げることが出来る人はまだ立ち直るのも早いでしょう。
しかし、普段から恋人に依存していた人は、例え浮気をされて心を痛めても、それでも自分が依存相手から離れることが出来ずに相手の不貞を許してしまったり、信じることが出来ないのにズルズルと関係を続けてしまったりします。
そして依存によるダラダラとした付き合いをする人ほど、恋人と付き合いながらも常に心には痛みや不信感を抱え続けることになるでしょう。
お金関連
お金が絡むと人は変わります。
どんなに普段は良い関係を築けていた人とも、お金が関わると途端にトラブルになったり、関係が悪化したりします。
お金は死活問題であるため、お金に関係することでは人間関係が壊れやすいですし、また本性も見えやすいでしょう。
例えば身内が借金を抱えたまま消息を絶ってしまったら、借金の催促が自分に来てしまい、それで心を痛める日々を送ることになるかもしれません。
また、良かれと思って友人に貸したお金が返ってこずに、友人に返済を求めたら一方的に逆切れされて縁を切られてしまい、「自分たちの友情はこの程度のものだったのか」と悲しくなってしまう人もいるでしょう。
もしくは、義理の両親から毎月のように高額な仕送りを求められて、それで思い悩んでしまう人もいるかもしれません。
お金がある人は心にも余裕がありますが、お金がない人は常に心にも余裕がないことが多いです。
その余裕の無さから周りの人たちを振り回し、傷つけられた側は心を痛める、なんてことは日常茶飯事なのです。
それほどお金関連の問題は誰もが心を痛めやすく、また悩みやすい問題なのでしょう。
喧嘩した
喧嘩は例え片方に原因があったとしても、それが喧嘩にまで発展してしまった以上は、お互いにどちらにも原因があると言えるでしょう。
喧嘩になると感情的になりやすいため、つい心にもないことを言ってしまいがちです。
カッとなった勢いに任せて相手の容姿や能力を罵ったり、相手が気にしていることをさらに追い詰めるようなことを言ったりします。
些細な口喧嘩であれば、どちらかが大人になって折れればそれ以上酷くはなりませんが、お互いに引けなくなってくると、次第に罵り合う内容もエスカレートしていきます。
ついには相手の親や友人、恋人のことまで悪く言ってしまうかもしれません。
そうなっては言われた側はそれが決定打となって、言った相手を嫌いになり、そのまま縁を切ってしまうかもしれません。
どんなに喧嘩していても、超えてはならない一線はありますし、言ってはならないこともあります。
それを言ってしまったが最後、相手を決定的に傷つけて関係が終わってしまえば、時間が経てば言った方は後悔しますし、言われた方もそれが心の傷になってしまうことがあるでしょう。
仕事が上手くいかない
仕事が上手くいかないと、それが原因で心を痛めてしまうことがあります。
仕事を適当にやっている人は、そもそも真剣に仕事と向き合っていないため、例えミスをして上司から叱られても、それが心の痛みになることはあまりないでしょう。
仕事の出来不出来で心が痛くなるのは、それだけ一生懸命に仕事に取り組んでいるからです。
真面目に仕事をしているのにミスをしてしまったり、上手くいかなくて上司に叱られたりすることがあると、それが原因で思い悩んでしまい、心が痛くなることがあるでしょう。
誰でもミスはするものですし、仕事が出来るようになるまでにはそれなりの時間もかかります。
他の人よりも仕事の上達に時間がかかる人は、それだけ周りよりも自分が出来ないと自覚することが多いため、余計に心が痛んでしまうこともあるでしょう。
責任感が強い人や完璧主義の人はとくに、仕事が上手く行かないことで悩んでしまうことも多いです。
不倫している
不倫は自分のパートナーを裏切る行為であり、例え自分に恋人や配偶者がいない立場であっても、不倫相手の家庭を壊してしまう行為です。
不倫に走るくらいなら、最初から離婚して互いにフリーになり、その上で自由に恋愛をすれば良いでしょう。
けれども両親や周りに対する体裁から、離婚せずにこっそりと不倫関係にある人や、ほんの火遊びのつもりが本気になってしまい、後戻りできなくなった人などもいるでしょう。
不倫は良くないことだということは、誰でも理解しています。
理解したところでそれをしてしまったら、少なくとも自分や不倫相手、それぞれの家庭がこの先も幸せでい続けることは出来ないでしょう。
悪いことというのは、いずれは必ず露見するものです。
互いの生活が壊れてしまってから後悔したところで遅いですし、心を痛めても自業自得になってしまうでしょう。
体の悩み
体の悩みはコンプレックスになりやすいため、それを人から指摘されるととても傷つく人は多いです。
他人からすればたいしたことのないことでも、本人にとってはそれが悩みに感じられることは多いです。
また自分が気にしている体の悩みを他人の口から聞くことで、さらに深く傷ついてしまう人もいるでしょう。
体の悩みが生まれ持ったものである場合には、悩んだところでどうすることも出来ないため、それが余計にコンプレックスとなって思い悩んでしまうこともあります。
痛みを乗り越えてこそ、強くなれます!
心の痛みは誰でも感じるものです。
親しい人との別離や友人と喧嘩をしてしまった時、仕事が上手く行かない時やコンプレックスを指摘された時など、さまざまな理由で心は簡単に傷つきます。
また、その傷ついた心を直ぐに癒してあげなければ、いつまでも心に傷となって残り続け、何年経ってもトラウマを抱えてしまうこともあるでしょう。
心の痛みは、それと真っすぐに向き合うことで解決し、痛みを乗り越えた先で強くなることが出来ます。
自分の心の痛みと向き合うことは誰でも怖いし辛いですが、それを乗り越えれば自分自身が今よりも確実に強くなれるでしょう。