そういう意味では精神的にも余裕があるでしょう。
友達もセレブ
子供の頃の友達は、その大半が学校で出会った子たちですから、当たり前です。
自ら地域の公園にでかけて公立学校の子供たちと触れ合わない限りセレブではない子との出会いの場すらありません。
小学校が公立、中学から私立だったとしても、小学生の頃の友達とは疎遠になっていくのが常です。
大人とは違いますから、放課後にわざわざ会うのも時間的に難しいですからね。
“本物の”お嬢様学校に通わせる前に心得ておくこと
進学校ならともかく、お嬢様学校となると親が心得ておかなければならないことがいくつかあります。
学校の教育内容や理念が素晴らしいからといって、安易に子供を入れようとするのはNG。
一度立ち止まって考えてみましょう。
我が子の性格
お嬢様学校は“女性としての個人”を求められる傾向があります。
女性らしい立ち居振る舞い、女性らしい言葉づかい、女性らしい服装…これが合わない子は全く合わないでしょう。
我が子の性格が正反対でも「お嬢様学校に入れとけばお嬢様になるでしょ」なんて思ったら大間違い。
幼稚園児になる頃には自我が形成されているので、我が子の性格はよく見極めてください。
心の底から合わないところに放り込まれてもストレスでおかしくなります。
勉強を自発的にやれる子でないとキツい
お嬢様学校は進学校とは違って勉学は自発的にやるのが基本です。
進学校なら大学の進学率を掲示することに命をかけているのでフォロー体制がすさまじいですが、お嬢様学校は補習を行わないこともあれば、習熟度別のクラス編成になって上位レイヤーは常に固定され、下層レイヤーとの交流すら少なくなることもあるのです。
それを「私に合わせてくれる授業でよかった」と思うか「落ちこぼれてしまった。
もうおしまいだ」と思うかは子供の性格によります。
最悪の場合友達ができない
家がお金持ちでないというだけで劣等感を抱えてしまう子もいるそうです。
周りがお嬢様ばかりなので、庶民の家に呼ぶのは恥ずかしいと思ったり、自分の言動がだらしないのではないかと悩むのだとか。
夏休みの自由研究なども、海外旅行での経験だったりするので、劣等感を一度でも持ってしまったが最後、何かある度に自分の家と比べてしまうかもしれません。
劣等感に苛まれていると、相手が友達だと思っていても勝手に自分を卑下してしまうため、対等な関係を築きづらくなります。
我が子が、それらをもろともしないメンタルの持ち主かはよく考えてあげてください。
また、お嬢様学校だからといって生徒全員の性格が天使のようなわけではないので、暴力的なイジメこそなくても無視されることはあるんだそうです。
まぁ単に「あの子とは話が合わないね」かもしれませんけど…それに、庶民からお嬢様学校にブチ込まれた子供からすれば、お嬢様たちと話を合わせるのも苦痛でしょう。
自身の立ち居振る舞い
子供がお嬢様学校でマナーや学問を身に着けているのに親が全然ダメだと示しがつきません。
保護者会などでも恥ずかしい思いをし、それが子供の間にも伝わってしまったらと思うと顔から火が出そうです。
自身の立ち居振る舞いがしっかりしているかどうかもよく考えましょう。
周りの親たちの職業がハンパない
医者、弁護士、経営者、官僚、芸術家に芸能人…そうそうたる人物が親ですから、当然PTAなどもハンパないメンバーが集まります。
子供たちには贅沢をあえてさせていないとしても、保護者でお茶でも行こうものなら珈琲1杯1000円くらいするところにも行くし、話す内容もレベルが高いし、まぁとにかく庶民ではついていくのが大変です。
何のために受験をさせるのか
もし己の見栄のために子供を入れようと躍起になっているのだとしたら速攻やめてください。
子供にとっては迷惑以外の何物でもありません。
「子供の未来のため」と言えば聞こえもいいですが、それは親が描いた未来の話で、子供の希望は成長して自分の意志を固めていく中で変化していきます。