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家族が食卓を囲むことの6個のメリッ...(続き2)

せめて食事の時間くらいは意識してコミュニケーションをとらなければ、同居する他人のようになってしまいます。

その日の出来事がシェアできる

独り暮らしが長い人ならわかると思いますが、日々のことって、ちょっとずつでも心に溜まっていくんですよね。

嬉しいことも、楽しいことも、悲しいことも、悔しいことも、誰にも話せないまま過ぎていくのは虚しさがあります。

しかも、この虚しさは本当に独りの時より、誰かと一緒にいるのに孤独を感じている時の方が自覚しやすいです。

わかりやすい例としては、友達や恋人がスマホをいじっている時です。

実質独りでいるのと何も変わらないはずなのに、話せるはずの相手と会話が成立しない方が虚しく感じます。

まだ友達や恋人なら“他人”という認識がどこかにある分、諦めもつきますが、家族でこの状態というのは耐えがたいものがあります。

とくに子供にとっては辛い以外の何物でもありません。

一刻も早く打破するべきです。

話にオチなんてなくてもいいから、その日にあったどうでもいいことをたくさんシェアしましょう。

3.絆が深まる

思い出が増えるほど絆は深まっていきます。

大人が考える思い出と子供が考える思い出は別です。

それは大人になったとき、自分の子供の頃のことを思い出してみればわかるでしょう。

旅行などの特別なことよりも、悩みを相談したときに真剣に聞いてくれたことや、とびきり褒めてくれたこと、お弁当を毎日作ってくれたことなど、日常の記憶の方が濃いはずです。

そして、家族と話しながら食事をした記憶もその1つ。

年をとったときに思い出として蘇るのは出来事ではなく家族の愛情に紐づくものです。

しかし、それぞれテレビを眺めたり、スマホを見たりしながら食べている(個食)なら、思い出は得られません。

思い出の存在しない家族に絆なんて生まれるわけもないですよね。

家庭環境は連鎖する傾向があるため、個食の中で育った子供は大人になってから自分の家庭で同じことをしてしまいます。

伴侶もそうであるなら、それが普通になってしまいますが、伴侶がそうでなかった場合は夫婦の仲違いをきっかけに家庭が崩壊することも想像できます。

豊かなコミュニケーションが図れる

食事の時間くらいしかゆっくり話す機会もないのではないでしょうか。

各々仕事に習い事、趣味に家事、勉強などやることがたくさんあるので、個別の時間を過ごすことが多いはずです。

それでも、食事の時間はゆっくりと話すことができていれば、「親は話しづらい存在」になることを防げます。

普段から他愛もない会話すらできない友達に悩みを相談することなんてできないのと同じで、家族といえども普段の会話なくして深い話なんてできないのです。

豊かなコミュニケーションは日々の積み重ねによってのみ可能となることを覚えておきましょう。

4.問題行動が減る

ミネソタ大学(アメリカ)が25州の子供(小学6年生から高校3年生まで)9万人以上を調査したところ、週0~1回しか家族で食事を摂らない子供と、週5回は摂る子供を比較したとき、前者の方が問題行動が多いというデータが出たそうです。

具体的には、飲酒が38.0%と20.2%、喫煙が31.4%と13.0%、薬物使用が29.1%と12.0%、3回以上の性交渉が30.2%と11.8%などでした。

さらに、鬱病、反社会的な行動、暴力、いじめなどの学校の問題、過食嘔吐、体重の激減などについても週5回以上家族と食事を共にしている子供の方が3~5割ほど少なくなっています。

アメリカのデータなので、文化の違いなども鑑みるとただちに日本人にも適用できる結果とは言えませんが、他の国でも自殺率や学力の差に家族の食事との因果関係があるとする統計データが発表されており、家族での食事の必要性が問われています。

すべきことに目が向く

「早く勉強しなさい!」って言われて勉強する気になった子供っているんですかね。

それで勉強するなら最初から自分で勉強すると思えます。

すべきことに目が向くと言っても、食事の最中にガミガミ説教をくらうということではありません。

「今日は何してたの?」という親の問いかけによって、子供がその日にあったことを思い出すことに意味があります。

思い出して話せることがある時とない時があるでしょう。

とくに何もないときは「ヤバイ、今日何もしなかった。