CoCoSiA(ココシア)

資質と呼ばれる20個の要素。伸ばし...(続き3)

4.チャレンジ精神


何かの新しい分野を開拓する時、誰も成し遂げていない記録を目指す時などに、「チャレンジ精神を発揮して頑張ろう」などと呼びかけます。

チャレンジする気持ちである「チャレンジ精神」という言葉は、結構世の中に浸透しています。

ちょっとしたことでも、「よし、チャレンジだ」などと声を出して頑張ることがあります。

積極的に取り組むことなのですが、「チャレンジしてみます」などと公言すると、意欲的な人だなあと感心されるのです。

ただし、チャレンジして成功するかどうかは別として、前向きな行動をとるかどうかの意味を含んでいるのです。

面倒がって、新しいことに積極的に取り組まない人は、ドンドン取り残されてしまう世の中です。

先日も、電車の中で携帯電話の音が鳴り響きましたが、若い子はみんなスマホを手にして「いったい、誰のスマホが鳴っているの?」とあたりをキョロキョロ見渡していました。

すると、80歳後半と思われる優先座席のおばあさんが、おもむろにバッグからスマホを取り出して電話に出たのです。

優先座席では携帯の電源を切っておけとは言えずに、みんなはあっけに取られて見ていたのですが、おばあさんは慣れた手つきで操作していました。

「耳が聞こえにくうて」などと言い訳をしながらしまい込んでいるところを見て、笑ってしまいました。

こんな高齢者でも、チャレンジ精神が旺盛な人もいるもんだと感心したのでした。

若者も、負けずにチャレンジすることは大事なのです。

5.創造力

よく「あの人は創造力が豊かだ」などと褒める時があります。

誰でも、想像するくらいはできるはずですが、創造力が豊かだとはどのようなことを言うのでしょうか?

ちょっと考えると分からなくなります。

何かについて創造する数が多いことなのでしょうか?

それとも、創造するアイデアが他の人とは違った次元であり感動することなのでしょうか?

ともかく、創造力については、個人差があるようです。

創造力とは、想像力や発想力とはどう違うのでしょうか?

創造力とは、既存ではまだ無い何か新しいものを創り出す能力のことです。

考えるだけでなく、具体的に何かを創り出せる力のことを意味しています。

創造する人のことを「クリエーター」と呼びますが、英語の「creativity(創造)」から来ています。

身近なところでは、音楽や美術、工芸、ダンス、などの分野で広く活躍する人達の事でもあります。

新しい技術やシステムを開発するコンピューターの世界でも、創造力は必要です。

小さな子供が大きくなったらなりたい職業のひとつに「パティシエ(洋菓子職人)」があります。

創造力を発揮して美味しい洋菓子を創ることに憧れているようです。

創造力とは具体的に創り出す力で、単に頭の中だけで夢を作っているのは想像力です。

その夢の中でも、アイデアをひねり出す力を発想力というようです。

仕事を具体的に進めていく力としては、創造力が重要なのです。

6.課題発見力


あるコヒー専門店を開業するにあたって、店舗の候補地を探していました。

そんな時に、面積もテナント料も、交通の便も良い手ごろな物件があったので、すぐに手を打ちました。

内装を変更して2か月後にオープンする運びとなりました。

人の流れも良いところなので、きっとお客で賑わうと思っていたのですが、何と近くのコンビニの敷地に全国チェーンのコヒーショップがオープンすることになってしまったのです。

物件を仲介してくれた不動産屋に確認すると、そんな噂があったことを白状しましたが、こちらは専門店だから競合はしないであろうと思ったそうです。

そのコンビニが売りに出されていたことは知っていたとのことですが、それを確認しなかったこと、そしてどのような店舗が入るかも関心がなかったことを反省したのでした。

ビジネスの世界では、現状をしっかりと分析して、どこに問題点があるかということ、つまりは課題を明らかにする力(課題発見力)が重要であると言われています。

ここでは、近くのコンビニが売りに出ていて、その後どうなるかという課題を見つけられなかったということが問題であったのです。