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資質と呼ばれる20個の要素。伸ばし...(続き5)

自分なりにそれを順に発散せずにそのままにしておくと、自律神経のバランスが崩れて、心身の健康に影響を及ぼすことがあるのです。

そんなストレスですが、真正面から受けて平気な人や、想像するだけで負けてしまう人など様々です。

ストレスに真向勝負する人は、ストレスを恐れることがありません。

ストレスを楽しむかのような行動を取るのです。

このような人は「ストレス耐性」の強い人なのです。

この「ストレス耐性」というのは、現代社会で上手に生きていく上から、とても重要な要素です。

現代では、仕事でもプライベートでも、様々なストレスに遭遇するものです。

いま話題になっているパワハラやセクハラまがいのことは、日常でもよく起こっていることです。

それに耐えきれないと精神的なうつ症状になってしまうこともあるからです。

仕事でも、段々と上司の信頼が高まってくると、責任ある仕事も任せられるようになっていくのです。

すると、その重圧などでストレスも蓄積していくのです。

それに耐えて仕事を実行していく力が必要になってきます。

ストレスに対するタフさ、ストレスにどれだけ耐えられるかという抵抗力のことを「ストレス耐性」と呼びます。

ストレス耐性も重要な資質なのです。

11.専門性

特定の分野で、人に負けない高度な知識と経験を積んでいる人は、企業にとっても貴重な人材です。

このような、特定の分野の知識と経験のことを「専門性(スペシャリスト)」と言います。

最近は、コンピューターを活用したプログラミングによる製造や制御システムも普及するようになって、現場の作業者もスペシャリスト(専門性)でなければ通用しなくなってきたのです。

以前は、器用な人ほど様々な仕事をこなすことができると重宝されたものですが、最近では器用さだけでは通用しなくなってきたのです。

器用な人は様々な分野に手を出すのですが、問題なのは専門性が育ちにくいことです。

職種によっては、さらには現場の仕事においても、専門性が強い職種(言い換えると資格が必要な職種)が増えてきたことです。

器用に何でもできる人は、それだけでは専門性が強い職種には対応できなくなるのです。

将来のプロフェッショナルを目指すためには、まずはある分野での専門性(資格など)を身に付けることが重要と言えます。

専門性は、現代社会では基本的な資質になってきたのです。

12.傾聴力

「傾聴」という意味は、耳を傾けて熱心に話を聞くことです。

直接の意味はその通りなのですが、コミュニケーションという観点から考えると、もう少し深い意味があるのです。

それは、単に耳を傾けるだけでなく、相手の気持ちに寄り添って、注意深く共感的に聴くことなのです。

臨床心理学における「傾聴」とは、「activelistening(アクティブリスニング)」のことで、「積極的傾聴」と訳されます。

これは、しっかりと相手の話に耳を傾けることで真意を引き出して理解することを指す言葉なのです。

「聴く」とは心を落ち着けて注意して耳に入れるという意味であるため、「傾聴力」は単に聞くだけでなく、相手の考えていることをしっかりとくみ取る力なのです。

これも、重要な資質でもあります。

13.柔軟性

「柔軟性」とは、読んで字のごとく「柔らかさ」とか「しなやかさ」のことです。

身体の柔軟性とは、屈伸などが容易にできるように足腰が柔らかく曲がるような特性です。

これは物理的なことですが、「柔軟性のある人」という場合には、その場の状況に応じて素早く対応することができる人という意味です。

ひとつのものにこだわってしまうと、周りが見えなくなって間違った方向に向かうこともあります。

そこはその場の状況を確認して、いろんな意見に耳を傾けることが大切です。

このように、「柔軟性」とは意見の違いや立場の違いを理解する力のことであり、自分のやり方やルールに固執することなく、相手の意見や立場を尊重することも重要なことなのです。

問題解決には、柔軟性の資質が要求されます。