ひとりでいるときはそれで楽なのですが、いざ世の中との関わりを持たなければならないシーンになると、途端に上手くいかず、社会不適合者となってしまうの可能性もあります。
常に主観ばかり
妄想ばかりを繰り返し、自分の都合の良いように現実を作り上げてしまうと、世の中の常識や価値観とはかけ離れていきます。
外では自分勝手になりがちで、主観でしか物事を見られない柔軟性の無い人のように見られてしまいます。
そうした現実を突きつけられると、さらに自分にとって楽な場所、妄想へと逃げるようになります。
妄想癖は、こうした他人との関わりの少なさによっても、生まれてしまうことがあるのです。
他人の意見を聞くことがない
他人と距離を置いてしまうと、他人の意見を聞く機会が少なくなります。
人付き合いが苦手だとそのほうが楽でもありますが、他人との関わりなしに生きていけないのが現実です。
結局、妄想癖は、現実からの逃避でしかありません。
逃避すればするほど世間との距離は生まれるので、妄想でしか自分を認められなくなってしまうのです。
よく犯罪者が、自分勝手な主張を繰り返すことがありますよね。
世間はそれを聞いて憤りを感じますが、妄想癖がある人は主観でしか物事を見られないので、自分の行為を正当化してしまうのです。
妄想癖は、ひどくなればこうした犯罪を生み出す可能性もあります。
現実と妄想の世界の区別ができなくなると、自分の正解だけで行動するので、世の中の常識は通用しなくなるのです。
妄想するだけなら、自分が犯罪者になるとまでは想像がつかないかもしれません。
でも、そうした可能性を秘めているのも妄想癖がある人です。
妄想しがちな人は、自分の考えが妄想であるか現実であるか、平衡感覚を失わないようにすることが大切です。
7.自分に自信がない
妄想癖がある人は、自分に自信がない人も多いようです。
自分に自信がないと、その不安から、妄想に逃げたくなるのです。
自分をダメな人間だと思い込んでしまう微小妄想などは、自分に自信がない人がしてしまいがちな妄想と言えるでしょう。
自分に自信がない人が、なぜ誇大妄想ではなく微小妄想をしてしまうかというと、そのほうが楽だからです。
自分を徹底的に過小評価し、人よりも劣っている弱い存在だと思い込むことで、それ以上傷つかないように守ろうとしているのです。
これも、現実の自分よりダメな自分を妄想することで、現実で受けるダメージを最小限にしようという逃避行動のひとつです。
自分はみんなに嫌われていると思っている
自分に自信がない人は、自分の価値を低く評価している人です。
ですから、自分はみんなに嫌われている。
全ては自分に非がある。
と、事実とは違うことを思い込んでしまいます。
そうすることで、現実に起こる辛いことを回避しようというのがはじまりだと思われますが、それが癖になっていくと実際に「自分は無価値な人間だ」と思うようになります。
妄想が現実だと思い込んでしまうと、事実を見ることも出来なくなります。
そのため、自分の妄想で自分の心をさらに傷つけてしまうこともあるのです。
妄想癖の5個の治し方
妄想は、「現実逃避したい」という欲求からはじまります。
頭の中で現実逃避しているだけならいいものの、癖になっていくと妄想が現実だと思い込み、事実ではないことを信じて行動に移してしまうことがあります。
妄想を現実だと思い込んで行動に移してしまったら…。
それは自分や周囲の人へ、現実的に被害が起こるということです。
自分が無価値だと思い込み、世の中に必要のない人間だと思う微小妄想では自殺の危険がありますし、自分が万能だと思い込む誇大妄想では、実行不能なことを行動に移そうとしたりします。
妄想癖は行動に結びつき始めると、自分も他人も傷つける恐れがあります。