こうして事実や他人の意見に目を向けられなくなると、マイワールドで物事を判断するしかありません。
結果、周囲の人が心配するような行動を起こしたり、思い込みから周囲の人を恨み、攻撃的になったりするのです。
5.内気な性格
暴走しがちな人には、内気な性格の人もいます。
内気と暴走…相反するもののように思えますが、なぜ内気な人が暴走してしまうのでしょうか。
それは、リアルな世界への苦手意識があるからです。
リアルな世界への苦手意識があると、外では内気になりがちです。
人との関わりがしんどく、ひとりで物思いにふけるほうが楽だったりします。
そのため、他人から情報を得るよりも、自分の内にこもって情報収集や分析をします。
これが“思い込み”のはじまりで、どんどんリアルの世界から遠ざかっていくと暴走行為へと発展することがあるのです。
暴走行為とは結局、世の中の常識や認識とのズレが引き起こすものです。
本人には暴走している意識がないことも多く、暴走していることに気づくのは周囲の人。
恐怖や不安を感じたり、迷惑や被害を被ったりするのも他人です。
内気でも客観的に分析できるならいいのですが、他人との関わりが少なすぎるとどうしても、自分軸だけで物事を判断してしまいます。
それが、内気な人の暴走を引き起こしてしまうのです。
6.マイナス思考
暴走しがちな人は、マイナス思考での思い込みが激しいことをお話ししましたよね。
このマイナス思考こそが、暴走の原因になることも多々あります。
マイナス思考の人は、「自分だけが不幸」と思いがちです。
マイナス思考だと「物事の全てが自分の想い通りになっていない」ので、他人への嫉妬や怒りが湧きやすくなります。
自分は悲劇のヒロインで、周囲の人は自分を貶める悪…。
自分だけが弱者で周囲の人が悪者に見えるので、最初は自分の殻に閉じこもるだけですが嫉妬や怒りが膨らむと、他人への攻撃性を見せるなどの暴走を起こしてしまうのです。
また、可哀そうで不幸な自分は、「何をしても許される・同情してもらえる」立場だと思い込んでしまうことも、暴走の原因になることがあるでしょう。
わがままで勝手な行動をしてしまうのも、可哀そうな自分を守るため。
他人を振り回して優しくしてもらうことで、悲劇から救われようとしているのです。
7.行動力がある
暴走しがちな人には、行動力があるのも特徴です。
少なからず行動力がないと、暴走もできません。
暴走しがちな人に行動力があるのは、当然のことかもしれませんね。
行動力があることはプラスに捉えられる特徴ですが、その行動が正しいか間違っているかは別の話です。
ただ、その行動力には勢いがあるので、間違っていたとしても周囲の人を巻き込んでしまうだけのパワーがあります。
その生き生きとした姿勢がプラスの評価に繋がることが多いですが、その行動力ゆえに暴走してしまうこともしばしば…。
行動力がある人は基本的に、調査や分析をするよりもまず行動します。
その行動の原動力となるのは“自分の気持ち”ただひとつ。
自分がどうしたいか?だけで行動を起こすので、本人は失敗しても清々しい気持ちになれますが、周囲の人には迷惑になることもあります。
野球での無謀な走塁もこれと同じですよね。
本人は気持ちで動くので失敗しても行動したことに意味がありますが、失点を背負う仲間たちはいい迷惑。
その行動が吉とでるか凶とでるか。
行動力がある人の暴走とは“賭け”のような危うさがあるのです。
8.負けず嫌い
暴走しがちな人の特徴にプライドの高さを挙げましたが…プライドが高い人の特徴にあるのが“負けず嫌い”です。