2.時には先輩としての威厳を出す
生意気な後輩になめられないようにするには、時には先輩としての威厳を出すことも大切です。
とはいえ、先輩の威厳と言っても、ただ後輩を怒ればいいというわけではありません。
何でもかんでも後輩を怒鳴りつけていると、「すぐ感情的になる面倒臭い先輩」だと思われてしまい、威厳を出すどころか怒ることの効果もなくなってしまいます。
もし後輩がミスをしてそれを怒るのなら、「怒る」ではなく「叱る」ようにしましょう。
感情的に怒鳴るのではなく、厳しい表情で「何故ミスをしたのか」「ミスに対してどう対策すればいいのか」を、後輩自身にも考えさせながら淡々と叱ります。
そうすることで後輩も、「ミスをすれば先輩には厳しく叱られる」ということを理解するでしょう。
また、後輩を叱るだけが先輩の威厳ではありません。
後輩がミスをしたのなら、一緒になってその後処理をしたり、迷惑をかけた人へ頭を下げたりします。
先輩が率先して自分の前に立ち、後輩のミスをフォローする姿を見せることで、後輩には先輩の威厳を出すことができるでしょう。
常に出していると引かれることもある
威厳とは、普段から出すものではありません。
どんなに普段は生意気な後輩からなめられている先輩でも、ふとした時に先輩の威厳を目にしたら、次からは接する態度を改めるでしょう。
その一方で、普段から威厳と称して偉そうに後輩に振舞っていたり、何かと怒っていたりすれば、後輩には威厳を感じさせるどころか「面倒で怒りっぽい先輩だ」と引かれてしまうでしょう。
威厳とは、その人が自ら出そうとするものではありません。
その人の言動や態度、振る舞いによって自然と出るものです。
威厳を出すことにこだわるよりも、きちんと自分の仕事に真面目に取り組んでいる方が、よほど後輩にはためになる姿を見せることができるでしょう。
3.注意するときは注意をする
注意が必要な時には、きちんと後輩に注意するのも先輩の大切な仕事です。
優しい性格の人や、後輩に慕われたいと思っている人は、後輩がミスをしてもそれをなかなか注意することができません。
キツイ言い方をして後輩と揉めることを避けるあまり、「次は気をつけようね」と甘い言い方をしてしまい、その結果後輩になめられてしまうことがあるでしょう。
後輩からすれば、「どんなにミスをしてもこの先輩は怒らないからいいや」と気楽に思えてしまうので、ミスをすること自体にどんどん抵抗がなくなっていってしまいます。
そして度重なるミスに、上司から厳しく叱責を受けた後になって、「何でもっとちゃんと指導してくれなかったんですか!」と今度は先輩に対して逆恨みするようになってしまうでしょう。
注意する時にきちんと注意しないことで、後輩になめられたり付け上がらせたりすることになりますので、そうならないようにしっかりと注意をしましょう。
4.メリハリをつける
怒ってばかりでも、また甘やかしすぎても、後輩はよく育ちません。
大事なのはメリハリをつけることです。
必要以上に後輩と親しくならなくても、後輩の教育にメリハリを持たせることで、生意気な後輩を大人しくさせたり、しっかりと上限関係を保ったりすることはできます。
昔から言われているのが、「飴と鞭作戦」です。
後輩がミスをすればきちんとそれを叱り、ミスをしたままにはさせません。
その一方で、後輩のいいところがあればしっかりとそれを褒めてあげます。
褒めたり叱ったりのバランスを上手にとることができれば、後輩は頼りになる先輩として慕ってくれるようになるでしょう。
後輩は先輩にどの様な印象を持っているのか?
後輩が生意気になってしまう原因に、先輩の性格や態度が関係していることも多いです。
後輩とはいえ成人した社会人であれば、その場に相応しい態度や接し方についてはきちんと頭では理解しているはずです。
それでも先輩になめた態度をとってしまうのは、先輩が後輩に対してそうさせてもいいような接し方をしているからなのかもしれません。
では、後輩がついつい生意気な態度をとってしまう先輩に対して、どのような印象を持っているのかを以下に挙げていきます。
もしこの印象に当てはまっている人がいれば、少なからず職場で後輩になめられてしまっているのかもしれません。
親しみやすい
後輩から見て親しみやすいと感じる先輩には、気を許しやすくなります。