他人の目を気にする人にとっては、人に見限られることはそれだけショックの大きいことなのです。
そうしたマイナス思考を常に持っているため、不安だったり心配だったりすることが尽きないのでしょう。
6.相手に合わせていれば安心
人と違うことをすれば、それだけ周りからは注目を浴びますし、人によっては馬鹿にされたり、悪い意味で見られたりすることがあります。
他人の目を気にする人は、それが怖くて人とは違う行動をとることができません。
人と違う行動をして注目を浴びるくらいなら、集団の中に紛れて、どこに自分がいるのか分からないような状態である方がいいと思うことでしょう。
他人の目は、目立つ動きをする人の方へと向かいます。
その矛先が自分に向かないようにと、常に周りの動きに合わせて自分も動き、そうやって相手に合わせることで安心感を得ています。
人と違う人生を歩みたい人や、注目を浴びることが好きな人からすれば、群れの中にいて目立たない人生などとてもつまらなく思えることでしょう。
けれども他人の目を気にしてしまう人にとっては、そうした平凡でまったく目立たない人生こそが、安寧で幸せに思えるのです。
同じようにしていれば大丈夫
他人の目を気にする人ほど、「周りとは違う」ということをとても恐れます。
周りと違うことは注目を浴びるだけでなく、時には非難に晒されることもあります。
他人の目が気になる人というのは、例えそれがいい意味での注目であっても、とにかく他人の視線に自分が晒されるということ自体に抵抗を感じます。
そしてできるだけ目立たず無難に過ごしたいと考えていますので、人よりも決してでしゃばらず、集団があるなら常にその真ん中あたりに自分がいようと努力するでしょう。
「みんなと同じようにしていれば大丈夫」という安心感を得るために、周りの人達と同じようなレベルでいるように努め、目立つ発言は控えて、一緒にいる人の動きに自分も合わせようとする癖がついています。
そのため、例えば誰かと一緒にいる時に、自分の方に先に意見を求められてしまうと、途端に困惑してしまい、できるだけ他の人と一緒になるような意見を考えます。
しかしそれが他の人とは違っていた場合には、慌てて他の人の意見に賛同して、自分の意見をなかったことにしようとするでしょう。
7.その場の空気ばかり気にする
他人の目を気にする人は、その場の空気を読むことには長けています。
しかし、その場の空気ばかりを気にしてしまうため、自分自身の考えを全く表に出せなかったり、時には揉め事に巻き込まれておろおろしてしまったりすることもあります。
例えば3人で過ごしている時に、2人の意見が対立してしまったら、2人は自然と自分に対しても意見を求めてくることでしょう。
自分の意見をきちんと言える人であれば、どちらかの意見に賛同するなり、2人とはまた違う意見を出すなりして、その場で徹底的に討論をすることでしょう。
しかし、いつも一緒にいる人に意見を合わせていると、突然自分の意見を求められた時には焦ってしまい、上手く発言できなくなってしまいます。
そして片方に賛同すればもう片方との関係が悪くなってしまうことに悩み、ハッキリと意見が出せないままでいた結果、どちらからも嫌われてしまうということにもなりかねないでしょう。
こういう時はこうしなければいけない
その場の空気ばかりを気にしていると、「こういう時にはこうしなければいけない」という固定観念に囚われてしまって、がんじがらめになってしまうことがあります。
例えば場の空気がピリピリしているのなら、誰かがふざけてその場を和ませるのが最適な方法だとしても、「今は黙っていなければ」と思ってしまい、気を遣うことができずに場の空気が気まずいままになってしまうことがあるでしょう。
また、皆がふざけている時には、例えそれが非常識な内容であったとしても、「自分も同じようにふざけなければ」という気持ちが働いて、非常識だと分かっていてもついふざけてしまうこともあります。
その結果、それが大きなトラブルになった時には、否応なしに自分も責任をとらなければならなくなってしまうでしょう。
他人の目を気にしてしまう人ってどんな人?
他人の目を気にしてしまう人とは、どのような人なのでしょうか?
誰でもそれなりに他人の存在は気になるものですが、ある程度の注目であれば、むしろ心地よく思える人もいるでしょう。
他人の目が気になる人は、あまりいい意味で気になることはありません。
マイナス思考で他人の視線を気にしてしやすい人に共通する特徴を以下に挙げていきます。
自分に自信がない
先にもご紹介しましたが、自分に自信がない人は基本的に自己評価が低いです。
自分で自分に対する評価が低いために、他人に対して自分への評価を求める傾向があります。
他人からいい意味で認められれば嬉しく感じますが、他人からの視線そのものについては、ついつい悪く捉えてしまうことが多いです。
例えば目が合っただけなのに、「自分に対して何か不満があるのだろうか」と一方的に悩んでしまったり、誰かが噂話をしていれば「自分の悪口ではないだろうか」と勝手に思い込んでしまったりします。