まずは子どもたちで解決させる
子ども同士でいじめが起きてしまった時、最も理想的なのは子ども同士でいじめの問題を解決させることです。
まだ幼い子ども同士であれば、片方が「ごめんなさい」と謝罪をすれば、それでいじめはなくなり仲良くなれる可能性は高いでしょう。
しかし、中学や高校ともなると、子ども同士での解決は難しくなってきます。
その時には親や学校が仲介人となり、話し合いの場を設けるなどして、根本からのいじめの解決を目指す必要があるでしょう。
学校に協力してもらう
もしもいじめが学校で起こっているのなら、いじめを解決させるためには学校側の協力が必要不可欠です。
学校側が協力してくれれば、いじめが起こらないように普段から生徒の動きを見守ることもできますし、何かあった時には学校が直ぐに互いの両親へ連絡するなど、子どもと親と学校とで連携が取れるようになります。
一方で、まったく学校への協力が得られない場合には、いじめはどんどん酷くなりますし、最悪の場合はいじめられている生徒が学校の屋上から飛び降り自殺を図ってしまう恐れもあります。
実際に学校から飛び降りを図る生徒の例も過去に少なくはありませんので、子どもが学ぶべき場所でそんな悲劇が起こらないためにも、積極的に学校と話し合いをして協力体制をとっていくべきでしょう。
逃げ場を提供してあげる
子どもがいじめで心底辛い目に遭っている時に、一番の理解者となってあげられるのは子どもの両親だけです。
その親が、子どもに「甘えるな」「自分で解決しろ」と冷たく接していじめを放置すると、子どもは学校にも家にも、どこにも自分の居場所がなくなってしまいます。
いい大人であればまだしも、守られるべき年頃の子どもの場合には、最終的には親が子どもの逃げ場を提供してあげる必要があります。
子どもが本当に苦しんでいたら、無理にいじめっ子と話し合わせたり、学校へ行かせたりすることなく、子どもに逃げ道を提供してあげるくらいの気持ちと覚悟を持ちましょう。
相談してきたことを褒めて相談しやすい環境を作る
子どもが「いじめられている」と相談をしてきたら、まずはそれを責めることなく、「よく打ち明けてくれたね」と褒めてあげましょう。
親を心配させたくない子どもにとって、自分がいじめられていることを親に伝えるのは、とても勇気の要ることです。
まずはその勇気を認めて褒めてあげたあとで、しっかりと話を聞き、相談に乗ってあげましょう。
親が子どもの相談しやすい環境を作ってあげることで、子どもも自分の胸の内を打ち明けやすくなるでしょう。
いじめは人間の心理でしてしまいやすいもの
いじめというものは、古今東西どこでも昔から存在するものです。
気の強い人間と、気の弱い人間が一緒にいれば、それだけでいじめの要素は出来上がってしまいます。
私たちは日頃平等を謳っていますが、精神的に平等になり切れていない未熟さが、いじめの形となって表れることは多いです。
とくに「他人を押しのけても上に立ちたい」「常に他人よりも優位でいたい」という競争心や自尊心といった人間の心理が、いじめを起こさせてしまいやすくなるでしょう。
理由がなくてもいじめられることがある
いじめが起きる時、そこには必ず何かしらの因果関係があると言われています。
しかし実際には、具体的な理由などはなくいじめが起きてしまうこともあります。