「なんとなく見ているとイライラするから」「なんか癪に障るから」などの曖昧な理由から、嫌悪感を覚える相手に対していじめをしてしまうという人も少なくはありません。
いじめを表ざたにしてどうにか解決させたい人たちは、必ずいじめに何らかの原因を見出そうとします。
しかし実際には、そんな原因など何もないこともあるのです。
いじめる側の環境も関係している
大前提として、いじめはする方が悪いです。
どのような理由があるとしても、その理由を盾にして他人を貶めたり、暴力を振るったりすることは決して許されることではありません。
ただ、いじめをする人は、いじめる人自身の環境から悪影響を受けて、いじめをしてしまっていることもあります。
例えば悪い仲間にいじめをそそのかされたり、誰かをいじめなければ仲間には入れないと言われたりと、いじめる側の環境にもきちんと目を向けなければならないこともあるでしょう。
それをせずに、ただいじめる相手の人格を否定しているだけでは、根本からいじめを解決させることはできないでしょう。
いじめに対処できる人間に育てる方が将来的には良いかもしれない
いじめた子を窘めることも、いじめられた子を守ることも、親であればできるでしょう。
けれど子どもにとっては、何よりもいじめに対処できる人間に育てられた方が、将来的には自分のためになるでしょう。
そのため、もしも自分がいじめを受けた時には、どんな風に対処をするべきなのか、またどのような気持ちでそれに対すればいいのかを、一度きちんと子どもと話し合いをしておく機会は必要でしょう。
今はどこでも勉強も仕事もできる時代
一昔前の時代であれば、いじめられた子どもを助ける施設や学校は少なかったでしょう。
けれど現在では、心に悩みを抱える子どもも多く、そうした子どもを助けるための施設や学校はたくさんあります。
また、学校に通わなくても、通信教育で学ぶこともできるため、必ずしもいじめられている子どもを無理矢理学校に通わせる必要はありません。
今はどこでも勉強も仕事もできる時代ですので、子どものことを一番に考えて、子どもに相応しい場所を提供してあげることも、親にとっての大切な役目と言えるでしょう。