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職場の嫌いな人と無理なく付き合う6...(続き3)

例えば自分の中では、食事中に鼻を噛むことはマナー違反だと考えているとします。

それを平気でやっている人を見ると、自分の常識では理解出来ないことをするその態度に、つい嫌悪感を覚えてしまうでしょう。

人が人を嫌いになるのは、そうしたささいなきっかけであることも多いです。

自分では考えられないような発言、理解出来ない行動は、大抵の場合「軽蔑」や「嫌悪」の感情となって相手に向かいます。

するとその後の相手の行動も、自分から見た時にはすべてマイナスに映ってしまうようになりますので、それが積もり積もって「あの人は嫌い」という感情になってしまいます。

しかし、そんな嫌悪感を抱く相手だからこそ、時にはしっかりと相手の行動を見て、「あんな風にはならないようにしよう」と反面教師の気持ちを持つようにしましょう。

嫌いな人と接する時には、常に「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を頭に思い浮かべておくと、単純な嫌悪感だけでなく、「こうはならないようにしよう」と自分への戒めにもなります。

どういう風にしたら人に嫌われなくなるかが見えてくる

嫌いな人の存在は、目にするだけでも不快な気持ちがこみあげてきます。

それから目を逸らしていれば、余計なストレスを抱え込まずに済むでしょう。

けれども、仕事での立場上、毎日のように嫌いな人と接しなければならないこともあります。

そんな場合には無視するわけにはいきませんので、相手の嫌な部分を見つけたら、「自分はこうならないようにしよう」と心がけましょう。

相手の勘に障る行動で、自分が相手のことを嫌いに思ってしまっているという事実から、「どういう風にしたら人に嫌われなくなるか」を考察することもできます。

自分が相手の無礼な態度を嫌っているのなら、自分は無礼に振舞わないように気をつけて過ごせば、少なくとも他の人からは嫌われてしまうリスクを減らすことができるでしょう。

相手の嫌いな部分を利用して、自分への反面教師にしましょう。

褒めてあげよう

人は誰でも、他人から悪口を言われたり、嫌われたりすると嫌な気持ちになりますよね。

例えそれが本人に原因があったとしても、周りから嫌な態度を取られると、余計にムッとして言動や態度が悪くなってしまうでしょう。

しかし一方で、人から褒められたり、認められたりすると、嬉しくなって気分が高揚します。

普段人から嫌われることが多い人ほど、褒められる機会があまりありませんので、余計に嬉しくなって相手にいい態度をとろうとするでしょう。

普通は誰でも、自分が嫌いな人のことを褒めたいとは思いませんし、例えいいところがあってもそれを素直に認めたくない気持ちの方が強いでしょう。

けれどもそんな時にこそ、あえて相手のいいところを見つけて褒めてあげると、褒められた相手は喜んで、こちらに対する印象や態度を柔らかくさせるでしょう。

嫌いな人が自分の上司なら、上司を持ち上げることで今後は目をかけてもらえるようになるかもしれません。

また、好意的な態度を示すことで、こちらに有利に働きかけてくれることもありますので、内心は嫌々でも、表面上はあえて相手を褒めてあげましょう。

嫌味や暴言を吐かれてもそれを肯定する

嫌いな人が自分に嫌味や暴言を吐いてくるのであれば、それをいちいち否定したり、無理矢理に反論を我慢したりするのではなく、いっそそのまま相手に肯定して返しましょう。

例えば「きみはモテなさそうだから恋人を作るのも大変そうだね。」と嫌味を言われたら、「そうだね。」とあえてそのまま肯定します。

嫌味を言う相手は、大抵相手がむきになって反論したり、嫌な顔をしたりするのを期待していますので、すんなりと肯定されると思わず拍子抜けしてしまうでしょう。

それどころか、「そうだね。それで?」とそれ以上言いたいことがあるかを問いかければ、それ以上嫌味が続かなくなって、向こうから離れていくでしょう。

嫌味を言ったり暴言を吐いたりする人には、何をどう言い返したところであまり意味がありません。

「お前は仕事ができない」と言われ、「自分なりに頑張っています」と言えば「なら結果を出せ」と言われるのが落ちでしょう。

そこを「そうですね」とすんなりと返したり、オウム返しにしたりするのを続けていると、次第に相手はこちらと話をするのが嫌になり、向こうの方から離れていくでしょう。

暖簾に腕押しの態度を取れば相手にされなくなる

嫌いな相手から嫌味や暴言を言われた時には、誰でもムッとなって不愉快な気持ちになるでしょう。

しかしそれをそのまま表に出してしまうと、相手の思うつぼになってしまいます。

嫌味や暴言を吐く人は、ほとんどの場合は自分が相手にとって不快に思われる発言をしているという自覚があります。

その上で口にしているため、相手が反論すればさらに嫌味や暴言で返そうとするでしょう。

そんな人と言い争いをするのは自分のためになりませんし、時間の無駄です。

いっそ相手が何を言ってもこちらが流してしまえば、相手も言い甲斐がなくなったり、それ以上何も言えなくなったりして話を早く切り上げることができますので、相手の嫌味や暴言には、暖簾に腕押しの態度でやり過ごしましょう。

向こうに相手にされなければ、こちらも嫌いな人と関わる機会が減りますので、ラッキーというものです。