しかし、当人からすればそれくらい謝罪しなければ気が済まないほどに、相手に「申し訳ない」という気持ちで一杯になってしまいます。
そして、自分のせいで誰かが迷惑を被ったら、そのことをいつまでも引きずってしまうため、その相手に対していまいち強く出られなくなってしまうことも少なくはないでしょう。
2.心配性
心配性な人は、人間関係においてもその心配性をこれでもかと発揮してしまいますので、それだけ人間関係には疲れてしまいやすいです。
誰かが人の噂話をしていたら、それは自分のことではないかと杞憂に陥ったり、喧嘩をすれば相手が自分を嫌いになってしまったのではと不安に陥ったりしてしまいます。
また、世話焼きタイプの人は、友達や同僚の危なっかしい行動を見てはハラハラして、他人事なのにまるで自分の事のように心配になってしまうことも少なくはないでしょう。
しまいにはお節介を焼こうとして、それを冷たくあしらわれるとさらに落ち込んでしまうこともあります。
心配性な人は、自分のことでも他人のことでも何かと心配してしまうため、いつも心が落ち着いて休まることがありません。
たまに1人きりでゆっくりと時間を過ごす時にはリラックスできても、また集団生活に戻った途端に、たくさんの心配事で気を揉むことになるでしょう。
不安になる
心配性な人はいつも不安になりやすいです。
家の戸締りはしっかりしたか、財布をきちんと持ってきたかと、自分のことでもいつも不安になる悪い癖があります。
何かと不安になることは、長所に言い換えれば慎重とも言えますが、それも度が過ぎてしまうと自分が疲れてしまうだけでしょう。
また、自分のことでも不安になるのに、他人のことではもっと不安になってしまいます。
何せ他人の心は読めませんので、周りの人が自分のことをどう思っているのか、自分は嫌われていないかなど、不安要素は身の回りにたくさんあります。
それらをいちいち見ないようにすれば少しは気が楽になりますが、心配性の人はいちいちそれらを1つずつ自分で手に取ろうとしますので、結果的に不安になることが増えてしまいます。
自分から心配事を増やしますので、それだけ疲れてしまうのでしょう。
失礼なのではないか?と思ってしまう
心配性な人は、ちょっとしたことでも相手に失礼になってしまうのでは、と不安に感じることが多いです。
例えば来客に茶菓子を出す際に、出した後で「あのお茶は苦すぎなかっただろうか、熱くはなかっただろうか。」と不安になってしまうことがあります。
また取引先の人と挨拶を終えた後で、「今の挨拶の仕方は相手に失礼ではなかっただろうか。」と思い返して1人で不安になってしまうことがよくあります。
相手の本心が分からないからこそ、いつも「ああではないか、こうではないか」と考えを巡らせ、また自分の行動を振り返っては相手に失礼はなかったかと過剰に気にしてしまいます。
そんな風に神経をいちいちすり減らしていては疲れてしまいますが、それが性分になっている人は、どうしても心配性な癖が抜けきらないでしょう。
3.正直ではない
正直ではない人も、人間関係では疲れやすいです。
天邪鬼な性格の人や、自分の本音を口に出せない人、本音と建前との差が大きい人など、心に抱いている思いを素直に口に出せない性格の人は、人と接する時にもストレスを溜め込んでしまいやすいです。
誰でも社会の中で上手く適応していくために、時には嘘をつくこともありますし、周りに合わせて自分を抑えたりすることもあります。
しかしそれを毎日続けている人は、常に自分の本音を人前では出せなくなってしまい、人一倍我慢したり対人関係でのストレスが溜まってしまったりするでしょう。
偽ってしまっている
自分を偽ってしまっていると、いつも本心を口に出せなくなってしまいます。
他人の求める自分の理想像のままに振舞おうとして、思ってもいないことを口にしたり、行動したりします。
そうすることで周りの人間関係は円滑になりやすいですが、その分自分の心に無理を強いて、精神面を削ってしまっています。
「本当の自分」のままに振舞えないというのは、かなりのストレスになるでしょう。
そのため時には感情が爆発しそうになり、1人カラオケで「ばかやろー!」と叫んだり、暴飲暴食に走ったり、物に当たったりと、発散できない思いを何とかして晴らそうと、暴走してしまうこともあるでしょう。
よく親の理想のままに育った子どもが、いざ成人してから抑えていた感情が爆発して非行に走ったり、引きこもりになってしまったりと、悲惨な結果を迎えてしまうことがあります。
それらは子どもの頃にずっと自分を偽り続けたことが、大人になってから我慢できなくなってしまい、暴走してしまった姿だと言えるでしょう。
本音で物事を言えない
正直ではない人の中には、本音で物事を言えずに、溜め込んでしまうタイプの人もいます。
子どもの頃に本音を言うことが許されずに育ってきたり、または人間関係で本音を言ったがために大きなトラブルが起きてしまい、それがトラウマになったりしたことで、本音を言えなくなってしまった人もいるでしょう。
本音で物事を言った結果、友達と絶縁関係になってしまった人は、もう友達を失いたくなくて、それ以降は新しく友達ができても、本音で話すことができないこともあります。
また、本音を言ったがために人間関係に大きなトラブルが起きてしまった人は、また同じような争いになるかもしれないのが怖くて、誰に対しても素直に本音で向き合うことができなくなってしまうこともあります。
周りに嫌われたくない、孤立したくない、友達を失いたくないといった後ろ向きな感情が本音を言えなくさせ、自分の中に溜め込んでしまっている状態なのです。
4.相手のことを考えている
相手の立場に立って物事を考えられる人は、優しくて共感能力にも優れています。
自分がされたら嫌だと思うことは決して人にもしませんので、悪口を言わなかったり、乱暴なことはしなかったりと、周りの人から見れば優しくて気遣いのできる、とても性格のいい人に思えるでしょう。
相手のことを考えられる人は、それが大きな長所ですが、同時に相手のことを考え過ぎてしまうという短所でもあります。
自分が残業させられたら嫌だから、皆の仕事なのに他の人にも残業をお願いできずに1人だけ会社に残ったり、自分が言われたら傷つくからと、間違いをおかした人に注意することができなかったりすることもあります。
それらは相手のためを考えているようですが、実際には違っています。
あくまでも、「自分がされたら嫌」だという、自分本意で自分が基準の考え方です。
本当に相手のことを思っているのなら、間違いをおかした人には注意すべきですし、皆の仕事であれば皆でやるべきです。