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人間関係で苦労する人の特徴と対処法(続き3)

他人の求める自分の理想像のままに振舞おうとして、思ってもいないことを口にしたり、行動したりします。

そうすることで周りの人間関係は円滑になりやすいですが、その分自分の心に無理を強いて、精神面を削ってしまっています。

「本当の自分」のままに振舞えないというのは、かなりのストレスになるでしょう。

そのため時には感情が爆発しそうになり、1人カラオケで「ばかやろー!」と叫んだり、暴飲暴食に走ったり、物に当たったりと、発散できない思いを何とかして晴らそうと、暴走してしまうこともあるでしょう。

よく親の理想のままに育った子どもが、いざ成人してから抑えていた感情が爆発して非行に走ったり、引きこもりになってしまったりと、悲惨な結果を迎えてしまうことがあります。

それらは子どもの頃にずっと自分を偽り続けたことが、大人になってから我慢できなくなってしまい、暴走してしまった姿だと言えるでしょう。

本音で物事を言えない

正直ではない人の中には、本音で物事を言えずに、溜め込んでしまうタイプの人もいます。

子どもの頃に本音を言うことが許されずに育ってきたり、または人間関係で本音を言ったがために大きなトラブルが起きてしまい、それがトラウマになったりしたことで、本音を言えなくなってしまった人もいるでしょう。

本音で物事を言った結果、友達と絶縁関係になってしまった人は、もう友達を失いたくなくて、それ以降は新しく友達ができても、本音で話すことができないこともあります。

また、本音を言ったがために人間関係に大きなトラブルが起きてしまった人は、また同じような争いになるかもしれないのが怖くて、誰に対しても素直に本音で向き合うことができなくなってしまうこともあります。

周りに嫌われたくない、孤立したくない、友達を失いたくないといった後ろ向きな感情が本音を言えなくさせ、自分の中に溜め込んでしまっている状態なのです。

4.相手のことを考えている

相手の立場に立って物事を考えられる人は、優しくて共感能力にも優れています。

自分がされたら嫌だと思うことは決して人にもしませんので、悪口を言わなかったり、乱暴なことはしなかったりと、周りの人から見れば優しくて気遣いのできる、とても性格のいい人に思えるでしょう。

相手のことを考えられる人は、それが大きな長所ですが、同時に相手のことを考え過ぎてしまうという短所でもあります。

自分が残業させられたら嫌だから、皆の仕事なのに他の人にも残業をお願いできずに1人だけ会社に残ったり、自分が言われたら傷つくからと、間違いをおかした人に注意することができなかったりすることもあります。

それらは相手のためを考えているようですが、実際には違っています。

あくまでも、「自分がされたら嫌」だという、自分本意で自分が基準の考え方です。

本当に相手のことを思っているのなら、間違いをおかした人には注意すべきですし、皆の仕事であれば皆でやるべきです。

それを言えずにただ自分だけが貧乏くじを引いてしまうのは、周りからすれば「優しい人」ではなく単に「都合のいい人」でしょう。

相手のことを考えると、それがまるで自分のことのようにも思えてしまうため、やるべきことや必要なことまでが、相手のことを考えるがためにがんじがらめになってしまいます。

相手のことを考えすぎて疲れることも

相手のことを考えすぎてしまうと、自分自身が疲れてしまいます。

人に相談をされたら、それに親身になってあげるのはいいことですが、最終的な解決は相談者がするべきことです。

それを、何もかも自分が相手の立場に立ってあれこれと考えてしまうと、他人事が自分事になってしまい、余計に心に重荷を背負ってしまいます。

その結果、自分とは何の関係もないことで気苦労を負ってしまい、人間関係に疲れてしまうでしょう。

5.常に一生懸命

何事にも常に一生懸命な人は、人間関係においても一生懸命ですので、それだけ疲れてしまいやすい傾向があります。

「所詮他人は他人」と割り切って過ごしている人は、人間関係も適度に保っています。

そのため、とくに大きな悩み事ができたり、誰かのせいで落ち込んだりすることがあまりないでしょう。

一方で、人間関係にも常に一生懸命な人は、仲良くなった人のことはまるで自分のことのように親身になります。

たいして親しくない人であっても、困っていれば全力で助けようとします。

自分が他人に対して一生懸命になったことで、その見返りを露骨に求めることはありません。

でも、相手と気持ちのすれ違いが生じてしまった時には大いに困惑したり悩んだりするでしょう。

例えば友達が軽い気持ちで相談事をしてきた時に、「友達のためになろう」として一生懸命に相談に乗ろうとします。

けれどもこちらの熱意とは裏腹に、相手は単にちょっとした愚痴を聞いて欲しかっただけの場合には、相手がこちらのアドバイスをろくに聞かずに適当に話を切り上げてしまうこともあります。

そんな時も「悩んでいたんじゃなかったのか」と戸惑ってしまいます。

常に一生懸命だからこそ、そうした周りの人の言動や行動に振り回されて、疲れてしまうこともあるでしょう。

6.好かれたいという気持ちがある

人から好かれたい気持ちが強い人は、人に好かれるために相手の顔色をうかがったり、ご機嫌うかがいをしたりすることがあります。