4.自信をつける
執着を捨てる方法その4は、『自信をつける』ことです。
これは特に、執着の対象が“他人”である場合の、執着を捨てる方法です。
誰かひとりの人に心がとらわれ、離れられない状態になるのは、恋愛などのシーンで起こりやすいのではないでしょうか。
これが恋愛中の相手なら、場合によっては愛とも言えます。
しかし執着しすぎると、「重い」なんて言われてしまうし、日常生活に支障をきたすこともありますよね。
執着心が過剰になることで、依存的にもなりがちです。
また、執着の対象が恋愛中の彼ならまだしも、元カレや元カノへの執着心は、良いとは言えません。
執着するばかりにストーキング行為に発展したりするなど、相手の生活を脅かす事態になることも。
もちろん、この状態は本人にとっても、とても苦しい状態です。
自分の思いが満たされることがないのですから…。
このように、恋愛などで相手に執着してしまいがちな人は、自分に自信が無い人に多いようです。
つまり、自己肯定感が低い人。
自分で自分を認めてあげることができないので、他人からの評価を求めてしまう人です。
人は生きていくうえで、生きるモチベーションが必要ですよね。
そのモチベーションのひとつとなるのが、自信だと思います。
自分に自信を持てないままでは、不安でたまりません。
だけど自分で自分を肯定することができないので、他人に評価を求めるしかないのです。
そしてもちろん、他人からは自信に繋がるような高評価をしてもらいたい。
それが、いつしか他人への執着になるのです。
他人の顔色を伺ってしまったり、恋人のご機嫌を取ろうとしたり…。
相手がどう思っているかが気になって仕方ない人は、その相手に執着している状態と言えます。
これでは、恋愛中でも苦しいだけですよね。
この状態から脱却するためには、自信をつけることがひとつの方法です。
自分で自分を褒めてあげる、自分で自分を好きになる、自分で自分を肯定する…など、自分の人生を自分で生きやすい環境に整えましょう。
自信がつけば、他人からの評価が気になることも、執着することも無くなるはずです。
5.失うことを恐れない
執着を捨てる方法その5は、『失うことを恐れない』ことです。
執着しているということは、その執着の対象から離れることが恐いということでもありますよね。
その物事が無いと不安だし、手放したら自分を保てなくなりそうで恐いのです。
ですが、執着することで悩み苦しんでいるのだとしたら…?
執着は、執着していることで楽にも感じるから厄介です。
悩んでも苦しくても、その状態がいつしか心地よくも感じてしまいます。
失うことのほうが恐くて、いつまでもその悩みに浸っていたほうが楽に感じてしまうのです。
一種の、悲劇のヒロイン症候群になっているということです。
悲劇のヒロイン症候群は、妄想しがちな女性に多い心理状態ですが、男性にも起こる場合があります。
自分の不幸に酔ってしまい、不幸であることが幸せな状態に感じられたり、幸せになることが恐いと感じたりする状態で、自分に自信が無い人や、寂しがり屋の人などが陥りやすいと言われています。
執着しているよりも失う恐さを感じているということは、その物事から離れることや、失ってしまうことが寂しいということですよね。
そして執着することで自分を保っていられると感じているということは、自分に自信がないということです。
そんな人にとって、「失うことを恐れない」で執着を手放すのは、簡単なことではないかもしれません。