上から目線とは、「本来は下の立場または対等な立場の人が、自分の方が上の立場であるかのように偉そうにしたり、見下した態度をとること」を言います。
明らかに自分よりも立場が上の人であれば仕方ないと思えることもあるかもしれませんが、そうでもない人の場合、不快感を感じ、腹が立つこともありますよね。
また自分が意識しないうちに誰かに対して上から目線になっていたとしたら、人に不快感を与えてしまっているということです。
これは避けたいことですね。
そこで今回は上から目線な人によくある特徴を紹介していきます。
このような特徴の人はいないか、また自分が同じようなことをしていないか、そんなことを意識しながら読んでみてくださいね。
自分にも「上から目線」な性格が隠れていないか、診断してみたい人はこちら →
やたら上から目線なムカつくあの人!
あなたの周りにはやたら上から目線な人はいますか?
仕事仲間?友達?恋人?家族?
きっと1人はいるのではないでしょうか。
その人はどんなところが上から目線なのか考えてみてください。
ちょっと小馬鹿にしたような物の言い方をしてくる。
「そんなことも知らないの?」と遠回しに訴えてくる。
何をするにも自分が正しいと思い込んで話している。
思い出しただけでも、その上から目線ぶりにイラッとしてしまうかもしれません。
どうして上から目線なのか。
何が上から目線にさせているのか。
そう見えているだけなのか。
そんなやたら上から目線のあの人を思い出しながら、その解明もしていけると良いですね。
上から目線な人のムカつく19の特徴
何をするにも、何を言うにも、常に上から目線の人。
このように上から目線で人をイラっとさせてしまう人は、どのような言動から人に不快な気持ちを与えてしまっているのでしょうか。
ここからは、上から目線な人の特徴を19個紹介していきます。
自分にも「上から目線」な性格が隠れていないか、診断してみたい人はこちら →
偉そうな態度が目立つ
上から目線の人はとにかく偉そう!という特徴があります。
では「あの人偉そうだな・・」と思うのはどのような人でしょうか。
偉そうな人を調べると、「上から目線な人」という言葉が出てきます。
偉そう=上から目線は同義語ともいえるのもかもしれません。
偉そうな人は、自分に自信があるかのように何でも自信満々に発言し、命令してきます。
またプライドが高く自分の意見を否定されることを嫌います。
とにかく自分が偉い!自分が正しい!という思いが強く言動に出ているために偉そうに振る舞い、それが上から目線となっているのです。
基本的に命令口調であることが特徴といえるでしょう。
「自分は」「自分が」と、自己主張が激しい
上から目線の人は自分を主張することに必死です。
「私は」「私が」「私の」何を発言するにも自分中心にものを言います。
人に質問をしておいて、自分が答える人っていますよね。
「学生の時、なんかスポーツしていた?」と人に質問したのに、人が返答する前に「自分はね・・」と自分の話に持っていくのです。
人に興味はなく、自分の話を聞いてほしいという思いが人一倍強いのでしょう。
一言目には「自分は」二言目には「自分が」そんな自分ばかりの人は、上から目線の人の特徴なのです。
周りが見えておらず、自分が第一主義になってしまっているのですね。
これにはプライドの高さや人から否定されたくないという思いがあるからです。
他人の意見に流されることや、他人に指摘されることが嫌なのかもしれません。
そのため自己主張を激しくすることで、自己防衛をしているのでしょう。
自分を認めてもらい、自分の意見を通そうとするのが上から目線の人の特徴です。
他人を馬鹿にしがち
上から目線の人は、その言葉通りに、自分は人よりも上の立場にいると思っています。
どこかで人を見下して馬鹿にしているのです。
それが言動にも出てしまいます。
「あ、そんなことも知らなかった?」
「あなたでもそれくらいわかるでしょ?」
「もう少し知識をつけた方がいいんじゃない?」
このような発言をさらりと人に言います。
言われた方は明らかに馬鹿にされたような発言に不快な気持ちになりますよね。
上から目線の人だって、知らないことや出来ないことはあります。
しかし自分のことは棚に上げて、人の粗ばかり見つけては馬鹿にする傾向があります。
他人の否定、批判が多い
上から目線の人は、自己肯定感が強く、逆に他者否定感が強いという傾向があるのかもしれません。
このように上から目線の人が他人を否定するのには、いくつかの理由があります。
他人を否定することで上に立てると思っている
まず、他人を否定することで、自分が他人の上に立つことができると思っています。
「それは違う」「これはこうするべき」と否定して自分の意見を通すことで、その人よりも偉いという気持ちになることができ、上に立てるのでしょう。
そのため、敢えて否定できる部分ばかりを探しては、それを指摘するのです。
自分を否定されないために先に他人を否定する
もう一つは、自分を否定されないために先に他人を否定します。
上から目線の人は、自分を否定されることを何より嫌います。
そのため自分が否定される前に他人を否定することで、自分を守っているのかもしれません。
自分に都合の悪い話しは聞かない
上から目線の人は基本的には自分にしか興味がない人が多いのかもしれません。
自分の考えや意見が何より一番だと思っているので、人の考えや意見には聞く耳を持たないのでしょう。
上から目線で堂々と発言している人にだって間違いはありますが、そんな間違いを正そうと指摘をしようものなら・・。
無視されてしまうことも。
「え?なにそれ!?」と一言。そのままスルーです。
もしくは「あー。わかった。」と了解はするものの、何も変わらないということも多いでしょう。
人の話を聞いていないわけではないのかもしれません。
しかし、興味がないのと、聞きたくないという思いから聞く耳を持たないのです。
そんな人では周囲に誰もいなくなり、裸の王様状態になってしまうことに早く気付けると良いのですが・・。
「知ってる?」的質問をよくする
「あなた〇〇が〇〇って知ってる?」
「ねぇ、〇〇について知ってる?」
「このこと知っていた?」
こんな質問が多いのは、上から目線の人の特徴です。
まず「知ってる?」的な発言をするのは、心理として「自分は知っているけど、この人は知らないだろうから教えてあげよう!」という思いが含まれています。
どこかで「どうせ知らないでしょ?」というニュアンスが含まれてしまっているのです。
そのニュアンスが感じられてしまうからこそ、聞かれた方は不快な気持ちになります。
ちなみにこの質問をされた時「そんなこと知っているよ!」なんて答えてしまうと、上から目線の人の機嫌を損ねてしまうことになるので注意が必要です。
相手の気持ちを考えないストレートな発言が多い
上から目線な人は、人の気持ちを考えて言葉を選ぶことが苦手です。
良くも悪くもストレートに発言をします。
そのストレートさが、上から目線であるように感じさせてしまうのかもしれません。
例えば、友達が恋愛相談をしたとします。
でもその恋愛は誰から見ても無謀なもの。叶わない恋。
そんな場合、その相談してきた友達にどのようにそれを伝えますか?
普通であれば、友達を傷つけないように言葉を選びますね。
「頑張ってほしいけど、もしかするとかなり難しい恋愛かもしれないよね。慎重に様子を見ながら進んだ方が良いかも。他にもいい人はたくさんいるしね!」
このように遠回しのその恋愛を諦めた方が良いかも?ということを含ませるのではないでしょうか。
しかし上から目線の人はそんな言い方はしません。
「その恋は無謀すぎる。無理だよ。諦めて違う恋愛した方が幸せになれるよ!」
これはストレートな発言ですね。
ある意味気持ちの良い発言です。
しかし言われた方は、なんでこんなに上から目線で否定されなければいけないのだろうと感じてしまうかもしれません。
その言葉に傷ついてしまう人もいるのです。
上から目線であるからストレートな発言をするというよりも、ストレートな発言をするから上から目線な人と思われるという方が正確かもしれません。
自分の自慢話が多い
上から目線の人は、頑張って自分が上に立ちたいと思っています。
そのためには、自分を大きく良く見せる必要があります。
その結果周囲から「すごい」「かっこいい」と尊敬され、上に立った気持ちになり、上から目線で物事を見るようになるのです。
自分を大きく良く見せるために、自慢話をたくさんします。
それこそ少し盛って話すこともあるでしょう。
「昨日は社長に話しかけられて、すごく褒められたんだよね」
「なんか知らない人に高価なプレゼントとかよくもらうんだよね」
「いい大学出たから、会社に期待されてて困るよ」
聞いている人からしたら「・・・」ですが「すごいね」と返答するしかないですよね。
その「すごいね」を真に受けて調子に乗り、どんどん気持ちが上にのぼっていくのです。
特殊な経験自慢
自分は人とは違う!普通の人ではない!一般人ではない!
そんな思いの強い上から目線の人は、人が経験したことのないような特殊な経験自慢を多くします。
では特殊な経験自慢とは?
例えば・・
・海外に行った時に起きた、日本では起こらないようなこと
・神、幽霊、怪奇現象などの特殊能力がある人にしかできないような経験
・親がお金持ちだからこそ行けたパーティーや旅行
・一日に口説かれた人数やプレゼントされた金額
このように普通に生活している人では経験のできないような、特殊な経験をしたことがあることを自慢してきます。
特殊だからこそ「あるある」ではなく、人から羨望と尊敬の眼差しを得られると思っているのです。
もちろん初めて話した時にはそうだったかもしれません。
しかし、同じような話を何回もしているうちに聞いている方はむしろ飽きれてきてしまうことでしょう。
聞いてもないのに知識をひけらかす
自慢をするのと同じように、自分を大きく良くみせるためにするのが知識をひけらかすことをします。
自分の持っている知識を人に話すことで、自分はできる、何でも知っているということをアピールしたいのです。
聞いてもいないのに知っている知識をドヤ顔で話します。
聞いている人が「へぇーそうなんだ!」「知らなかった!」「すごいね!」と言ってくれることを期待しているのです。
そう言われることでまた自分に自信をつけて、人よりも上に立ったような気持ちになります。
そうなると、その上から目線ぶりは加速していくことになるでしょう。
【ひけらかす人の特徴は、こちらの記事もチェック!】
素直に褒めることができない
上から目線の人は、素直に人を褒めることが苦手で、成功した人を認めたくないと思ってしまうようです。
また自分以外の誰かが褒められていることも嫌います。
自分よりも優れている人がいた時、人は素直にその人を尊敬しますよね。
しかし上から目線の人にとって、自分より優れている人は邪魔な存在に感じてしまうのです。
その人を褒めて認めてしまうと、その人よりも下の立場になってしまう気がするからです。
それはプライドが許しません。
だからこそ粗を探して褒めず、否定したり、ダメだしをしてしまいます。
そしてその人が褒められているのを見ると、悔しくて仕方なくなり、どうにかして張り合おうとします。
その人より上に立つためにはどうすれば良いか・・そんなことを考えてしまうのでしょう。
もう少し人を認めることができれば、自分自身も楽になることができるのですが・・それができないのが上から目線の人の特徴です。
すぐ張り合おうとする
周囲の人は何とも思っていなくても、すぐに人と張り合おうとするのも上から目線の人の特徴の一つです。
上から目線の人は、人生は勝負!自分よりも上なのか、下なのか!ということに強いこだわりを持っています。
少しでも自分と同等もしくは上であると思う人がいたら、それをはっきりさせるためにも張り合おうとします。
「あの人よりも高いブランド物を身に付けている」
「あの人よりも仕事で認められた」
「あの人よりも良いマンションに住んでいる」
勝手に張り合っては、勝手に自分を上に持っていくようにしています。
ライバル心が人一倍強く、張り合いをしてしまうのは、自分でも抑えられない感情なのかもしれません。
負けず嫌いで勝ちにこだわる
すぐに張り合った結果、その「勝ち」というものに人一倍執着します。
良くも悪くも負けず嫌いなのです。
よく「結果が全てではない。そこまでの努力やプロセスも大切。」なんていうことがありますよね。
負けたとしても、頑張ったことは誰かが見ているし、自分の身になっているのです。
負けても自分で達成感を得ることができれば、それは意味のあることなのです。
しかし上から目線の人にはそんな概念はありません。
勝たなければ意味がないのです。
とことん勝ちにこだわり、努力やプロセスなんて気にしません。
そして「勝つ」ということに大きな意味を感じるため、勝った人には上から目線、負けた人には下から目線になるようです。
自然と勝ち負けで上下を判別して対応してしまうようになるのです。
話を盛りがち
自分自身をいかに上に持っていくかということが重要な上から目線な人は、自分を上に見せるためであれば、話を盛ることもしばしば・・。
年に1回海外に行っている人は、「年に数回は海外に行くんだよねー」「長期休暇がとれれば大体海外に行くよねー」なんて話を盛って話してしまいます。
芸能人と話したことがあるという人は、「連絡先まで交換しちゃってさー」「なんか今度一緒に飲みに行くかもしれないんだよねー」なんて話を盛ってしまったり。
聞いている人からすると、話を盛っているのもわかってしまうようなことまで・・。
おせっかいなアドバイスをしたがる
聞いてもいないのに、人の話に首をはさみアドバイスしてくるのが上から目線な人の特徴です。
悩んでいる人、困っている人、疲れている人に「どうしたの?」と声をかけ、その人が抱えていることを話すともう気分は上の上。
「それはこうするべきだよ」と自分の意見が絶対に正しいかのような助言を繰り返します。
そしてその後もおせっかいにいちいち助言をしてくるようになるのです。
アドバイスを繰り返すことで、自分が上に立っているという意識を高めることができるのでしょう。
言われた方はおせっかいにしか思いませんが、言っている本人は大満足なのです。
発言がミサワっぽい
「上から目線 ミサワ」で画像検索してみてください。
もうここには上から目線が一目でわかるような画像が満載で思わず笑ってしまいます。
オーバーに描かれているようで、よく見るといるいる!あるある!というようなことも多いのがミサワの面白いところです。
ここで上から目線のミサワの発言をいくつか紹介しますね。
・お前見込みあり
・うん?いや続けて?あとでまとめて指摘するから
・さあて・・お前のことはどう育てますかね?
・あ~まあ俺は総合的な観点から評価してるから
・早く上がってこいよ!俺のとこまで
・えー彼氏いないってどんな感じー?
・俺が何人新人育てたか知ってる?
出ます。
出ます。
まだまだあります。
ミサワ語録。
これがドヤ顔のキメポーズで発言するので、さらにムカつく感じに見えるんですよね。
でもこれらの発言、実は実際に言ってる人っていますよね。
完全にミサワ。完全に上から目線です。
相手の気持ちを考えない
上から目線の人は、基本的には自分のことばかり。
相手がどう思うかなんて気にしません。
だからこそ、人に不快な気持ちを与えたり怒らせてしまったり傷つけてしまうこともあるでしょう。
例えば先ほどのミサワ発言で「えー彼氏いないってどんな感じー?」と言っている女性。
これは自分が彼氏がいなかったことがないので、その気持ちがわからないということを自慢したいがためにしている発言ですよね。
しかし言われた方からすれば、彼氏がいないことを馬鹿にされて嫌な気持ちになるでしょう。
それを考えることができないのです。
相手の気持ちを考えれば「彼氏なんていなくても楽しいし、あなたならすぐにできるよ」と言うべきということはもわかります。
それができないのが人の気持ちに盲目であるからなのかもしれません。
自分が満足できればそれで良い
上から目線の人は、裸の王様です。
恐らく上にいると思っているのは自分だけ。
周囲の人は上から目線の人のことを見下しているはずです。
勘違い野郎!なんてあだ名がついているかもしれません。
しかしそれでも良いのです。
上から目線の人は自分が満足できればそれで良いのです。
上から目線な発言をしてスッキリ!
上から目線な行動をしてニッコリ!
自分が上にいると感じることができて大満足!
だからこそ裸の王様なのですね。
自分が満足できればそれで良いのであれば、そのままでも幸せなのかも?しれません。
でもやはり、自分を客観的に見ないと最終的には一人ぼっちの人生になってしまう可能性があります。
難しい言葉を使いがち
やたらと難しい接続詞や横文字を使う人がいます。
聞いている方は「?」となるような難しい言葉。
最初はその言葉の難しさに知性を感じることもありますが、だんだんと面倒な人になってきますよね。
この難しい言葉を使いがちなのが、上から目線の人です。
難しい言葉を使うことで、自分の知性や教養をアピールしているのです。
・抜本的には~
・根本的には~
・そのコンテンツは~
・それはマイノリティだね
・なんだか妥当性に欠けるよね
いや、もう少し簡潔に話そうよ・・なんて思わずツッコミたくなるような難しい言葉を使われると、会話をしていても疲れてしまうでしょう。
しかし本人は会話の度に難しい言葉を織り交ぜては満足しているのです。
SNSをこまめにチェック
上から目線の人は自分が大好きで人にはまり興味を示さない傾向があります。
人の意見や話を聞くようなことも少ないでしょう。
しかし本当は人の言動が気になっているのも事実。
ただそれを素直に聞くことができないのでしょう。
そのためにSNSはこまめにチェックします。
「あの人先週ハワイに行ったのか」
「いつのまに恋人ができたんだ!」
「飲み会があったのか・・」
そんな情報をSNSで入手します。
それを見て、どんな情報であっても負けたくない気持ちが起きてしまいます。
そして、SNSをチェックしては自分も負けないような投稿をしたり、負けないような発言をすることで張り合っているのです。
またコメントにも上から目線で発言をしてくることもあるでしょう。
わざわざ人のSNSで偉そうに助言や自慢をされるとますますイライラしてしまいますよね。
自分にも「上から目線」な性格が隠れていないか、診断してみたい人はこちら →
なんで上から目線な人になるの?
さて、ここまで上から目線の人の特徴を紹介してきました。
なぜこのような上から目線になってしまうのでしょうか。
実はそこには、上から目線の人の隠れた心理があるのです。
苦手なあの人も、この心理を知れば少しは心を許して上手く付き合うことができるかもしれません。
上から目線になる人の原因や心理を紹介していきます。
プライドが高いから
まず大きな要因として、プライドの高さがあります。
プライドとは、自分の地位や名誉です。
その地位や名誉を高く保つためには、人に見下されるわけにはいきませんね。
どうにかして人の上に立ち、偉そうに振る舞うことで、自分のプライドを高く保つことができるのでしょう。
尊敬されたいから
上から目線の人は、人から尊敬されたい!という思いが強くあります。
もしかすると、それまで尊敬された経験が少ないのかもしれません。
自分が人に憧れるばかりで、自分は憧れられることがなかった。
そんな経験から、大きくなった時に自分が尊敬されるということに異様な執着をしてしまうのでしょう。
尊敬されるためには、上に立つ。
そんな少し偏った考えになってしまったのかもしれません。
上から目線で人に助言をしたり、知識を伝えることで、尊敬されると思いこんでいるのです。
だからこそ「すごい」「かっこいい」と言われたいがために、一生懸命に自分の話をしているのです。
褒められたいから
自己評価が高く、他人の意見に聞く耳を持たない上から目線な人。
他己評価なんて気にしないように思えるかもしれません。
しかし実はこれが逆!上から目線の人ほど、人からの評価をとても気にしているのです。
人のことは認めず褒めない。
でも自分は認められたい!褒められたい!という気持ちが人一倍強くあります。
このような心理も尊敬されたい気持ちと同じように、あまり褒められた経験がないことからくるのかもしれません。
例えば幼少期にお兄ちゃんばかり褒められていて、自分は全然褒めてもらえなかった。
というコンプレックスを抱えている人は、大人になった時に褒められたいという願望がとても強くなることがあります。
そして褒められるために自分を大きく見せるようになるのです。
反対に褒められて育った人は、「褒められる」ということに執着がありません。
過剰に自分を大きく見せるようなことはしないのです。
自分が大好きだから
上から目線の人は、何よりも自分が大好きで自分が大切です。
誰よりも自分のことを信頼しているので、自分の発言にも行動にも絶対的な自信があります。
それが言動に出てしまうのです。
上から物を言っている自覚はないのですが、自分が大好きなあまりにそれが自然と上から物を言っているように聞こえてしまうのでしょう。
先ほどの特徴でのミサワの発言でこのようなことを紹介しました。
・あ~まあ俺は総合的な観点から評価してるから
・早く上がってこいよ!俺のとこまで
もうこの発言、ナルシストでしかありませんね。
自分が大好きすぎて、自分中心にすべての物事を話し、自分に絶対的な自信と信頼がある。
それが結果として、とてつもない上から目線になってしまっているのです。
大物に見せたいから
誰でも自分を良く見せたいという気持ちはあるでしょう。
中でも上から目線である人は、自分を大物に見せたいという気持ちを強く持っています。
では大物とはどんな人のことを言うのでしょうか。
大物とは、何かが優れている。
何かを持っている。
という具体的で明確なものがあるわけはありません。
もうこれはオーラといって良いでしょう。
その人の経験や知識など全てを含めて、まとっているものが何か違う!と一目を置かれるようになるのが大物といえるでしょう。
しかしその大物の本当の意味を理解できていないと、偉そうに威張っていることが大物であると勘違いしてしまうのです。
上から目線でいることで、大物に見えると思っているのかもしれません。
意識して大物になるのはなかなか難しいもの。
大物願望は捨てた方が良いかもしれませんね。
なめられたくないから
背が小さかったり、童顔だったり、声が高かったり・・少し威圧感がないと人になめられてしまうことってありますよね。
人になめられると、同じことをしていても馬鹿にされたり認められなかったりと嫌な思いをすることも多々あるかと思います。
過去に人になめられた経験がある人は、どうにかしてなめられないようにと必死になります。
その結果自分を大きく見せるために上から目線となるのかもしれません。
上から目線でいることで、人になめられることは少なくなります。
良くも悪くも上から目線の人には威圧感があるので、接する人は萎縮してしまうのです。
だからこそ上から目線をやめることができず、威張ったような態度を取り続けてしまうのかもしれません。
自分を守るため
上から目線の人は、自分を偉く大きく見せることで、自分を守っているのです。
ここまで紹介してきたように、尊敬されたい、褒められたい、なめられたくない。
このような気持ちを満たして自分を守るために、必死なのでしょう。
もしかすると上から目線の人は誰よりも不器用なのかもしれません。
上手に自分を表現することができず、上手に自分を守ることができない。
上手にできないので、それが人からムカつかれるような言動になってしまうのです。
自分が大好きだからこそ、どうにかして自分を守り抜きたい!自分を守れるのは自分しかいない!
そんな防衛本能が上から目線にしてしまっているのです。
上から目線は自信のなさの表れ
上から目線の人の特徴と、その原因や心理について紹介してきました。
少し上から目線の人の見方が変わったかも・・という人もいるのではないでしょうか。
上から目線の人は、偉そうで自分が大好きで自信に満ち溢れているように感じます。
でも本当はコンプレックスがあり、辛い経験がある人も多いのでないでしょうか。
そんな自信のなさが、自分を大きく見せようと必死にさせて上から目線にさせてしまっているのですね。
そう思ってあのムカつく言動を思い返してみれば、少しだけ可愛らしくも思えてくるでしょう。
あの行動もあの発言も自信のなさからくるものなのです。
上から目線の人も自分を守るために必死なのです。
嫌なことも多々ありますが、少しだけ理解をすることで親しみもわいてくるはずです。
また自分が同じようなことから上から目線になってしまうことのないように、少し自分自身も意識して気をつけてみてください。