いくらあなたがたくさんの言葉を口から矢継ぎ早に吐きだせる天才だったとしても、その場面、その局面に相応しくない言葉ばかりを発言しても何の意味もありませんよね。
会話を行う相手と話す内容はいつも一定であるとは限りません。
さっきまで話していた中身あっという間に別の中身に変わる事はよくある話です。
そんな時に間違った言葉をいつまでも話していたら、あなたは別の意味で「避けられる人物」になってしまうかも分かりません。
よって言葉を発する前に、使うべき単語の意味をよく知っておく必要があるのです。
単語の意味を正確に理解もしないでカッコウだけつけるために発言するのは「愚の骨頂」と呼ばれても仕方ない事ですからね。
意味だけでなく同義語・対義語も知るとより言葉選びをできるようになる
言葉選びをもっと巧みに上手になるためには、知りたい単語の意味だけを覚えるのではなく、その単語に関わるあらゆる同義語や対義語、あるいはその単語の意味と反対の意味を持つ言葉も覚えていくべきでしょう。
日本語というものは、ある事柄を説明しようと思ったら、幾通りもの言葉の選択が可能な言語です。
それは同義語・対義語の種類がたくさんあるからです。
これらを駆使して会話に織り込んでゆけば、あなたは間違いなく「言葉選びの達人」という評価を得られるでしょう。
しかしながら、そのための勉強は相当、覚悟して行わなければならないかも知れません。
それくらい日本語の習得というのは一筋縄ではいきません。
外国の方々は初めて日本語を勉強しようとして、あまりのややこしさに舌を巻くのはこの辺りの理由があるからでしょう。
まあ、いずれにしても日本語を母国語として日常、使っているのですから言い逃れは出来ません。
せっせと同義語や対義語も覚えていって言葉の意味の範囲をどんどん広げてゆきましょうね。
6.本を読む
言葉選びの上手い人がやっているテクニックの最後の6つ目は「本を読む」です。
人がいかにして自身のボキャブラリーを豊富にしてゆくか。
それは本を読む手段以外、右に出る物はないでしょう。
本を読む習慣を身につけ、1日1冊ペースで毎年、読み続けていった人の言葉の在庫の多さがそうでない人のそれを圧倒するのは至極、当然の事と言える訳なのです。
本を読むのと読まないのとでは言葉や知識に大きな差が生じます。
本はまさに人生の生き字引。
終生の友として本を手放せない人生を送りたいものです。
本を読んで様々な言葉を覚える
本の著者というのは同じ思想、同じものの考え方といった事はまずありません。
つまり仮に世の中に1億冊の本があったとしたら、その読み手は1億人分のものの考え方に接することになります。
そうなれば当然ながら1億人の人が使った「言葉」と接するという訳です。
何度も申しあげますが、「言葉」というものはそれを使う人の考え方一つで大きく意味を変えてくるものです。
Aという人の考える「趣味の世界」とBという人の考える「趣味の世界」は違っていて当然です。
「趣味」という言葉一つとっても全く同じ意味で解釈される事はないという事なのです。
そういった意味でたくさんの本を読むということは、それだけたくさんの言葉の用い方を知る事になるわけです。
それはひとえにあなたの知識となり、自然と言葉のボキャブラリーが豊富になる事を意味しているのです。
辞書などを活用して言い回しを覚える
また、本を読んでゆけば自分の知識だけでは解読不可能な言葉や単語、漢字といったものが現れます。
よって本を読む際は片時も「辞書」を手放さずにしておきたいものです。
人間というものは、分からない時に素早く手短に調べる行為を行えないとその調べること事態をすぐに忘れてしまうものです。
だから手元に辞書を用意して本を読んでいくことをお薦めするのです。
手元に辞書があれば分からない意味の言葉や単語・漢字などをすぐに調べることができますよね。
この習慣があなたの言葉選びの上手さをワンランクもツーランクもアップさせてくれる秘訣なのです。