基本的なことですが、一度聞いて学んだことは、経験として蓄積し、自らできることの幅を広げていく努力をしなければなりません。
まずは「次はなにをすればよいでしょうか?」を聞くことから、求められていることを察知する能力を身につけ、
ゆくゆくは「次はこれをすればよいでしょうか?」というように主体性を持った聞き方へと変化させていくと良いでしょう。
自分の意志をしっかり持つ
主体性を持つということは、自分の意思や感情をきちんと表に出すことにも繋がります。
集団行動の中で、自らの意思を提示して意見を仰いだり、議論することはより深い考えや選択肢を得るために必要なことです。
失敗を恐れて意思を隠すようなことはせず、どのように自分の意思をアウトプットするかという方法を考えましょう。
考えをそのままひけらかすようなことをすると、反感を買ってしまうこともあります。
主体性を持つということは、時と場合に応じて賛同することも否定することもあるということ。
他人と異なる考えを出すということは討論が必要になることもあるでしょう。
しかしそこで、自分の意思に根拠を持たせていかに相手を納得させるトークができるかというのは非常に重要なことです。
自分の意見を押し通そうとするのではなく、あくまでも理論的に、具体性を持った話し合いができるように努めましょう。
最初は難しさや疲弊を感じることがあるでしょうけれども、その経験と大変さこそが成長のための礎となるんです。
多数派に入ろうとしない
自分の意思があるにも関わらず主張をすることなく、その場の雰囲気や流れに身を任せているのは、結局のところ保守的な自衛行為です。
折角、主体性を持って、自分の考えや意思ができたとしても小心者であるがゆえに積極的になれなかったら意味はありません。
そのままだと、いわゆるサイレント・マジョリティー(物言わぬ多数派)となりあなたの意見はどこにも反映されません。
こういった人が増えていくとノイジー・マイノリティ(声高な少数派)が優勢になってしまいます。
このノイジー・マイノリティは積極的な姿勢の人が多く、過激な行為が目立つことの象徴ともなっているので反論したり、異議を申し立てることは勇気のいる行動です。
しかし優勢な力に屈するばかりでは、何も変化が起きません。
自分の中で編み出した意見がきちんと筋が通っていて正しいと思うことなのであれば、口に出してみましょう。
それがもし否定されたとしても、その否定を覆すための次の手を投じるなど行動的な姿勢を崩さないようにしましょう。
自分の意見をしっかり通す
自分の意見をしっかり通しぬくためには、それ相当の根拠が必要になります。
仕事に関する意見交換の場で発する考えというのは、根拠もなく押し通せるような簡単なものではありません。
どうしてその意見が生まれたのか、その裏付けとなる根拠や仮設を確かなものにしておけば自信を持って考えを述べられるでしょう。
人を納得させる意見というのは、一筋縄ではいきません。
相手からどんな質問が投げかけられるか、どんなリスクが想定できるかというのを予め予見して対策を練っておくことが大切です。
さらに、意見は根拠はもちろん伝える順序や話し方などのプレゼン力がカギになります。
根拠が足らず自信なさげに持ち掛けられた意見と、きちんと根拠が整っていて自信を持って持ち掛けられた意見では同じ内容でも印象が大きく異なります。
自信を持って提示できるように事前に抜かりなく準備しておきましょう。
人の意見に左右されない
人が発信した意見をそのまま鵜呑みにしたり、自分の意見に投影させたりすることはできるだけ避けましょう。
人の意見に賛同することや、その意見に寄せることは簡単です。
しかし、社会では簡単な道を選ぶのではなく、正しい道を選択することが求められます。
人の意見に簡単に左右されない、意思の強さを持てるように精進していきましょう。
最初から、うまく自分の意見を伝えて形にできる人はほんの一部です。
主体性が薄く、いざこれから変わっていこうという時期は、思考の巡らせ方や意見のまとめ方がまだまだ未熟の場合が多いですし、
それまでの経験やセンスというものも関わってきます。