一定程度まで痩せると体重の減少はストップし、比重の軽い脂肪が重い筋肉に置き換わっていくでしょう。
そうすれば基礎代謝もアップして、ある程度食べても太りにくい体が出来上がります。
見た目に関していえば、筋肉量の多い人の方がシルエットが引き締まっているため、筋肉が少ない人より体重が重くても痩せてみえるはずです。
生活習慣に気をつけている
間食や甘い飲み物を控え、適度に運動すれば痩せますが、それ以外の生活習慣もボディラインには大きく影響しています。
寝不足になると身体が休まらず、身体がむくんで太く見えることもあるので要注意です。
そして背筋が曲がっていると、内臓がおさまるべきところにおさまらず腹が出たり、フェイスラインが崩れて二重顎になることもあります。
バランスの良い食事、十分な睡眠、背筋を伸ばすことによって、ある程度は健康的な痩せ形の体型を手に入れることができるでしょう。
それでもなお太っているのであれば、運動量を増やすか、食事の量を見直す必要があります。
成長期が終わって食欲が減退
成長期が終わると自然と食欲がおさまってくる人が多いです。
成長に使っていたエネルギー分を摂取する必要がなくなるからで、それとともに痩せて行く人も多くいます。
消費するエネルギーが少ないなら食事が減ってもどっこいどっこいのはずですが、食欲というのは必要以上に出ることがあって、成長期はわりと食べ過ぎなことがあるのです。
それがおさまれば痩せるのも頷けます。
この場合の食欲減退は体調が悪いわけではないため、とくに心配いりません。
何らかの疾患がある
さて、問題はこれです。
何らかの疾患によって痩せてしまうことがあります。
必要以上に食べているのに痩せる場合は甲状腺の機能が過剰になっている、糖分をエネルギーとして利用できない糖尿病を指摘されるかもしれません。
食欲すら出ない場合は胃腸や精神的な不調、癌なんてことも。
理由に思い当たる節もないのに急な痩せかたをしたら病院へ行きましょう。
体重は下がったのに見た目が太った
BMIだけを参考にすると、体重が下がれば痩せたことになってしまいます。
しかし、対う十は減ったのに見た目は太ってしまう人がいます。
ここで気を付けたいのは、人体の重さが、骨は体重の20%、脂肪以外の筋肉や骨と脂肪の体積比が0.8:1.0であるということです。
筋肉量の低下
10代の頃運動部に入っていた人は筋肉量が多いです。
しかし、進学や就職によって運動する機会が減ると筋肉は鍛えられることなく衰えていきます。
脂肪との体積比が0.8:1.0ということは、仮に100gの筋肉が全て脂肪に入れ替わったとすると、体積が91立方センチメートルから111立方センチメートルまで増えます。
つまり、筋肉量が低下しても体重が変わらないのであれば、脂肪が増えているということ。
言い換えれば、見た目が太るということです。
比率によっては、体重はむしろ減っているのに見た目はデブなんてことになりかねません。
骨密度の低下
骨そしょう症などによって骨密度が低下すると、本来は20%程度なければならない骨の重さが軽くなるため、見た目は変わらない、または太ったのに体重だけ減ったりします。
一般的に歳を重ねてなる症状だと思われていますが、低栄養状態が続けば若い人でもなるので注意しましょう。
日々の食事にカルシウム、タンパク質、ビタミンD、ビタミンKが少ない人は気を付けなければなりません。
若い内は気にしなくても、20代も後半に差しかかれば何かと健康不良が出てくるので栄養バランスの良い食事に切り替えるべきです。
水分量の低下
減量中のボクサーが計量の時には水分を抜くという話を耳にしたことはないでしょうか。
とりあえず計量で基準の体重をクリアし、試合までに戻せば有利になるため、このような手法をとります。