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「割愛」とはどういう意味?誤用され...(続き3)

公務員などで使用する場合やされた場合にはこの意味も一緒に考えて頂くと間違った意味としてとらえてしまい恥ずかしい思いをしなくて済むようになります。

この意味を知らずに省くという意味だけで考えていると何を言ってるの?使い方間違っているよ?なんて思ってしまいます。

場合によってはその使い方違うよなんて指摘してしまい恥をかいてしまうなんて事にもなりかねません。

割愛の別の意味も正しく認識しておいて下さいね。

公務員でなくても知っているということは無駄ではありません。

いつどこでこの意味でつかわれるか分かりませんよ。

移籍するという意味で使われる

教員、特に大学の教員の間では割愛するという言葉をこの移籍という意味として恒常的に使われている場合も多いです。

例えば今いる大学から他の大学へ移籍する(籍を移す)場合に割愛を使用します。

他にも大学に教員をやめて民間の企業へ移籍(入社)する際に割愛人事と使用する場合もあります。

この場合の割愛も先の省略の付随する意味と同じように惜しいという意味が付随します。

本当は大学に留まっていて欲しい、手放すにはとても惜しくて勿体ない人材なのですが、やむを得ず手放してしまう場合に割愛人事等と使う事があるのです。

本当は手放したくないと惜しい場合に割愛と使うのは省くという意味合いとして使う場合と同じですね。

人事異動の際に本当は惜しいという場合にも割愛は使う事が出来ると覚えておきましょう。

教員等でなくても移動の際に割愛を適切に使う事が出来ると語彙力に優れる人物として評価されるかも…しれませんね。

公務員などもこの意味を使う

大学の教員以外にも公務員の間でも恒常的に使用する言葉でもあります。

所謂社交辞令…という場合もありますよね。

本当は異動になって清々するという場合でも上司やお世話になった人に対して割愛を使用するケースも多いですよね。

大人の事情として大人の対応に割愛を使う場合も正直多いですね。

大人になると思ってもいないことでも言葉ではその場面に合った適切な言葉で対応しなければいけないケースも多くありますよね。

割愛もこのケースに該当するのかもしれませんね。

割愛の意味を正しく理解して大人な対応と言葉使いができるようになって下さいね。

例1.「割愛願い」など

一般的な異動願いとはその意味や使い方が異なりますので間違えないように注意して下さい。

異動願いと言うと自分からする願いなのですが、割愛願いというのは異動先から異動元へお願いをする為の書類になります。

多くの場合は大学の教員を他の大学が欲する場合に現在所属している異動元の大学へ欲しい(異動先の)大学から割愛願いを届け出ます。

この割愛願いが届いた大学はその教員の異動を教授会で了承を受けることによって割愛願いに対する返答書類として承諾書を移動先の大学へ送ることになります。

この割愛願いから教授会での了承を得て承諾書が届くことで正式に教員の異動が受理されるのです。

割愛の意味が分かっていないとこの割愛願いも全く逆の意味にもなってしまいます。

正式な意味合いとしては「現在在籍中の教員はとても優秀で貴重な人材であることは承知しておりますが、余人を持って代えがたき人材です。

どうか私共の大学への異動を許可いただけないでしょうか?」などといった意味合いになりますよね。

しかし、間違った解釈の省略となりますと…「現在在籍中の教員は今の大学には不必要ですよね。

私共の大学では必要な教員ですので異動をお願いできますか?」なんて内容となってしまいます。

少し乱暴な言い方をしてしまうと「あなたの大学ではその教員を上手に扱えないですよね?私共の大学では上手に扱えますので譲って下さい。」等の意味にもなりかねませんね。

割愛の本当の意味が分かっている人であればとっても惜しくて手放したくないのは重々承知しておりますがどうか譲って頂けないでしょうか?と捉えることが出来ます。

言葉の本来の意味を理解していないと全く逆の意味にもなりかねません。

送る側は勿論ですが受け取る側も本来の意味を理解していないとトラブルになってしまうこともあります。

人事異動はとてもデリケートな事ですので割愛願いの届けはもちろんですが、割愛届を贈る前に異動元の学部長などへ事前に直接お電話などをしてご挨拶をする事も重要になります。

大学以外でも人事異動や転職など様々な異動があるかと思います。