先ほども触れましたが、「自己愛が強すぎる」ことが弱さのひとつの原因です。
自己愛が強いということは、自分を好きな状態なのですが…自分を弱いと思い、強くなりたいと願う人の場合、自分の愛に歪みが生じていることが多々あります。
いわゆる、自己愛性パーソナリティ障害です。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分を特別な存在だと思っている傾向があります。
自分を弱いと思うのとは真逆の思考ですが、これが過剰な弱さを引き出してしまうことがあるのです。
なぜなら、その特別な自分に欠点があることを受け入れられないからです。
叱られて泣いてしまいやすいのも、失敗して落ち込み続けてしまうのも、他人に何でも合わせてしまうのも…「非難や否定される自分=弱い自分」を過剰に拒むからです。
自己愛が強すぎる結果、恐れるものが生まれてしまうわけですね。
それが、自分を弱いと思ってしまう人の、弱さの原因です。
ですから、強い自分になりたいのなら、「自分の全てを受け入れて好きになる」ことがポイントになってくるのです。
2.他人と自分を比べない
強い自分になるためのポイントその2は、『他人と自分を比べない』ことです。
自分を弱いと思う瞬間の解説の中でも触れましたが…自分を弱いと感じるひとつの原因に、他人と自分を比べてしまうことがあります。
他人と自分を比べると、たくさんの差を感じてしまいます。
成績、スポーツ、容姿、頭脳…それらの差で、自分が劣っていると感じると、相手が強く、自分は弱い立場だと思い込んでしまうのです。
そして、強い人と弱い自分がいたら、強い人のほうが立場が上で、弱い自分の立場は下。
そう思ってしまいますよね。
自分は弱い立場の人間だと思ってしまったら、自分に自信を持つことなんてできません。
弱い自分を、好きになることもできないと思います。
弱いから強い人の言うことを聞かなければならないし、弱いから人に意見は言ってはいけない。
弱いから叱られる、弱いから嫌なことをやらされる…。
他人と比べて自分を弱い人間だと思い込むことで、自ら弱い人間として振舞う道を選んでいるのです。
でも、成績が良い人が強い人?容姿が優れた人が強い人?
スポーツには勝ち負けがありますが、人としての強さと弱さには、まったく関係のないことです。
他人と比べて劣っていると感じるのは、あなた自身。
あなたは弱いのではなく、他人との優劣で自分の強さを図ろうとすることが問題なのです。
強い人は、他人と自分を比べません。
比べないから、優劣で自分を弱いと感じたり、強いと思ったりすることもありません。
強い人は、強さや弱さとは全く違う次元で、物事を判断しているのです。
他人と比べれば、違いや差があるのは当然です。
人は、ひとりひとり違うのですから。
それを比べて、優劣を決めようなんてナンセンス。
あなたはあなたを、自分で好きになってあげることが、強い自分になるということです。
3.深く考えるのをやめる
強い自分になるためのポイントその3は、『深く考えるのをやめる』ことです。
深く考えないというのは、強い自分の人が、強くいるためのちょっとしたコツのようなものです。
たとえば、失敗が続いて気持ちに負けそうなとき、一時的に深く考えるのをやめ、嫌な物事を受け流すという方法です。
強い自分を持っている人って、どんなことがあっても潰れない、強靭な精神力を持っているようなイメージがありますよね?
きっと、強くなりたい人は、そんな強靭な心を手に入れたいと思っているでしょう。
でも、強い自分を持っている人の心が、そんなにも強いわけではありません。