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たかをくくるとはどういう意味?難し...(続き6)

また、洗練された感性を身に付けるためには、様々な物事の上辺に捕らわれずに本質を見極める冷静さと繊細さを心掛けることが必要です。

こちらの思惑通りになること

「思惑通り」とは、自分と相手が競争関係にあるときに使われる言葉です。

こちらの思惑通りになることとは、相手の関心を惹き付けておくことで、自分の思い通りに物事が運ぶことを意味しています。

自分の思い通りに物事を進めたい時に、相手の考えと自分の考えが合わない場面で、相手の心を掴む作戦を立てることで、思い通りの結果を出せることを表しています。

仕事の場面では、競争相手の会社とシノギを削っている中で、自社の競争戦略が功を奏して期待通りの結果を出せたとき、「思惑通りに事が進んだ」と言います。

「思惑通り」の結果を出すためには、日々の仕事の中で、自分の職場を取り囲む競争相手などの動きに敏感になることです。

外部の経済環境などの動きを把握するためには、「アンテナを高く」して情報収集することを求められます。

日常の中で、適切な情報収集を心掛けることで、大切な場面でも、思惑通りの結果を出すことができます。

猫もまたいで通る

「猫もまたいで通る」とは、魚が大好物の猫でさえ興味を示さずに無視される魚を意味しています。

魚の大好きな猫は、本来であれば、魚を見つけるなり飛びついて食べるはずなのに、全く無視される魚の様子を表しています。

味の良くない魚であることを、強調したいときに使われる諺です。

ここで使われている「魚」とは、全く価値のない物事を指しています。

つまり、魚の大好きな猫にまで無視されるほど、存在価値のない物事であることを表しています。

日常生活の中で、全く役に立たずに存在価値のない物事を例えた表現です。

味の悪い魚のこと

「味の悪い魚」は、猫にまで無視されるものです。

本来であれば、魚を見つけた猫は、飛びついて食べ始めるはずなのに、猫にまで無視される味の悪い魚を例えています。

「魚」とは、役に立たずに存在価値のないモノを指しています。

猫にまで無視される「魚」は、救い難い価値の無さを例えとして使われています。

焼け石に水

「焼け石に水」とは、高熱の石に水をかけても熱が収まらない様子を表しています。

「焼け石」とは、重要な問題を持った物事を意味しています。

「水」とは、対策や解決策を意味しています。

「焼け石に水」は、重要な問題に直面したときに、立てた解決策が全く功を奏しない有り様を例えています。

つまり、全く役に立たない解決策であることを意味しています。

「焼け石」で例えている、問題の深刻度を全く把握しないまま、「水」で例えている「的外れの対策」を立ててしまい、解決できない様子を表しています。

問題を含んだ物事を解決するためには、問題点の本質をしっかりと捉えて、効果のある対策を打たなければ解決に至ることは無いという教訓を表した諺です。

問題の深刻さに比べて、対策がお粗末であることを例えています。

少しばかりでは効き目のないこと

問題の重要性に比べて解決の手段が軽薄なため、効果が全くない有り様であるとき、「少しばかりでは効き目がない」と言います。

重要な問題に直面したときには、安易に捉えることなく、問題点の本質を把握して、最も効果のあるポイントを突いた対策を企てることが大切であることを表しています。

ポイントを突いた対策により、問題を解決に導くことが出来る様子を教訓としています。

物事に取り組む際には、上辺だけを見て判断をすると、重要な点を見過ごしてしまい、期待した結果に至らないことを意味しています。

まとめ

「たかをくくる」とは、物事の本質を「観ず」に、上辺だけを「見て」安易に捉えてしまい、期待する結果を出せない様子を表しています。

人生経験が豊富でない人の中には、物事の重要性やポイントに気付かずに、的外れな手段を講じたことで、思い通りの結果を出せず仕舞いになることがあります。

特に、仕事の場面では、安易な判断でたかをくくることは避けなければなりません。

仕事を進める過程で、たかをくくったことで期待する結果を出せずに、大切なお客様や取引相手との信頼関係を損なう結果を招くことがあります。