「ワンオペ」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?
日常会話で使われる例としては、「今日の勤務はワンオペだから大変そうだ」という仕事に関してのものだったり、「旦那が長期出張だからしばらくはワンオペ育児になるの」という母親の育児に関するものだったりしますよね。
今回はこの「ワンオペ」という言葉についての意味について詳しく解説していきます。
また、主婦が気になるワンオペ育児を一人で乗り越えるためのコツなども合わせてご紹介していきたいと思います!
「ワンオペ」とは
ワンオペといえば、近年ではブログやSNSなどで度々使われている言葉です。
しかし、その表現はどれもポジティブな印象のものではなかったりします。
「ワンオペだから疲れる」「また今日もワンオペだと思うと辛い」など、ワンオペと聞くと大変というイメージが強いと思います。
日常で当たり前のように使われている言葉ですが、そもそもこのワンオペとは一体どんな意味があって使われるようになったのでしょう?
また、ワンオペという言葉を使っている用途がいくつかあるのでそちらについても詳しくみていきましょう。
「ワンオペレーション」の略
ワンオペという言葉は、正式にはワンオペレーション、またはワンマンオペレーションの略語です。
ワンは人間の数でいう「ひとり」を表し、オペレーションは「作業」のことを意味しています。
すなわち、もともとは人が一人で仕事を従事していることを表す言葉だったのです。
従業員が一人で仕事をこなしている状況
会社といえば、組織なので複数の人間が一緒に1つの仕事を協力しながら行うというイメージが強いと思いますが、ワンオペというのはこの場合の仕事をすべて一人きりで行うことを意味しています。
もちろんそれぞれに自分が任された仕事をこなすという意味ではなく、職場自体に一人しか出勤していないというケースをワンオペと表現することが多いようです。
職場に誰かしらいれば、わからないことを相談できたり、緊急時にどうしても間に合わない場合など助けてもらったりすることができますから、この場合はワンオペとはいいません。
職場にたった一人しかいなくて、すべての作業をこなすとうのはかなりのプレッシャーがありとても大変なことです。
コンビニや飲食店の深夜でよく見られる
従業員が一人で仕事をこなしているといえば、一番に思い浮かぶのは深夜のコンビニや飲食店などではないでしょうか?
昼間の時間帯には2人か3人くらい従事していても、なぜか深夜になると片方のレジにしか店員さんはいなくて、作業もすべて一人きりで行っていますよね。
まさにこの状況を「ワンオペ」といいます。
深夜の時間帯は、多くの人が寝ている時間でもあるのでコンビニや飲食店に出かける人が少ないですよね。
そのためお客さんがあまり来ないので、従業員は人件費削減のためにも少なく配置するところがあるようです。
しかし、様々なお店で取り入れられているワンオペですが、なかには問題視する声もあります。
たとえば2014年に話題となったすき家では、ワンオペによる影響により、一人の従業員が月に500時間も労働をすることになったり、ワンオペによる過労によって居眠り運転を起こしてしまったことがあるようです。
このように職場で起こるワンオペには、その個人への大きな負担があることを忘れてはいけないのかもしれません。
「ワンオペ」は仕事だけではない
従業員がたった一人で作業をこなすワンオペ勤務の場合、他の従業員がいないためその従業員がまともな休憩がとれないまま勤務をしたり、ワンオペで手薄になっているところを強盗に狙われたりと、何かとワンオペ勤務には問題やデメリットもあったりします。
これにより、ワンオペ勤務がいかに大変であるかが分かるかと思いますが、他にも日常でワンオペが当たり前のように行われている問題があります。
仕事以外で使われているワンオペという言葉で真っ先に思い浮かぶのは最近ニュースなどでも話題となっている「育児」です。
「ワンオペ育児」という言葉を日常で耳にすることはないでしょうか?
自分の我が子はとても可愛いものですが、可愛いだけではやっていけないのが育児です。
大人とは違ってまだ何も分からない赤ちゃんから子供を育てるというのはとても大変なことです。
しかしなかにはそんな大変な育児を夫婦で協力するのではなく、ママさんがたった一人で行っているケースもあります。
その場合に「ワンオペ育児」という言葉が使われています。
ママさんの負担が大きいワンオペ育児
ワンオペ育児では、ほとんどの負担は母親であるママさんにあります。