しかし、同居人がいればそのぶん家事を自分1人で背負わなくてよかったり、金銭的な面でゆとりができたりします。
どちらも親元を離れての生活という面では同じなのに、とても似ているようでじつは大違いだったりもします。
こちらでは、同居ってようするにどういうこと?とよく理解ができていない人のために詳しく解説していきたいと思います。
同居人の定義
同じ一つ屋根の下で共同で暮らしている相手のことを同居人といいますよね。
しかし、そもそも同居人とはいったいどんな存在なのか?
理解できているようで、なかなか難しい同居人の定義についてを、こちらで詳しくご紹介していきます。
一緒に住んでいる家族以外の人
同居人とは、家族以外で一緒に住んでいる人のことをいいます。
実家に住んでいた頃は一緒に暮らしている家族のことを「同居人」とは言わないものですよね。
実家に住んでいる場合は、育ての親である両親にはあなたを扶養する義務がある家族関係に値するため、この場合は「家族」「親族」であり同居人ではないのです。
しかしそれが一歩家を出て、実家ではないところで暮らし始めた場合はどうなるでしょう?一歩家を出れば、これから一緒に生活をする相手はもちろん家族ではない他人になります。
すると、そこで一緒に暮らす相手のことを初めて同居人と呼ぶのです。
この場合は親族関係に値する叔父や叔母などの家に住まわせてもらう場合でも、それを「同居」と呼びます。
親戚なのに叔父叔母だと同居になるのは、自分には別に家族がいる場合に限ります。
もしも、両親が他界していて、親戚である叔父叔母に育ててもらっているという場合はその叔父叔母が扶養者になるため、その場合も同居とは呼ばないでしょう。
同居の定義のボーダーは少し厄介な部分もありますが、把握してしまえばとても簡単なことなので簡単に頭に入れておくようにしましょう。
居候と同じ
同居人のイメージでいうとルームシェアやシェアハウスなど、最近の流行りである他人との共同生活というイメージが強いと思いますが、これが仮に仲の良い友人の家などに居候をさせてもらう場合でもそれを「同居」と呼びます。
たとえば海外に留学をする人が、海外先にホストファミリーと呼ばれる家族の家に長期的に住まわせてもらうケースがあったりしますよね。
この場合も「同居」になります。
同居とは居候とも似た意味合いを持っているので、実家で家族と暮らしている以外にほとんどの場面で同居という言葉を使うことができるのです。
居候という言葉を言い換えて同居とも呼ぶことができるので、同じような意味であると理解しておけば良いでしょう。
住民票は移さなければいけないのか?
同居をする場合、今の家の住所が新しい転居先に変わりますよね。
その場合は、日本人の義務として必ず住民票を移さなくてはなりません。
住民票の居住先によって、日本では税金の請求や、パスポートなど重要書類の管理などがされているので、住民票の住所が異なってしまうといろいろな場面で面倒なことになってしまいます。
「短期間だけだからいいかな?」「どうせバレなそうだからいいかな?」と思う人もいるかもしれませんが、どんなに短い期間でも住民票の住所変更はきちんと行っておきましょう。
同棲との違いは?
同居も同棲という言葉も、誰かと同じ家に住むことを一般的にいいます。
同居という言葉は親族や恋人関係に限らず使える言葉でもあるのですが、現代では友達同士やまったくの他人同士が同じ家に住む場合のことを「ルームシェア」や「シェアハウス」とも呼ぶようになりました。
そのため「同棲」と「同居」では言葉の使い分けにより意味が異なるように受け止める人が現代では多いようです。
同居と異なり「同棲」という言葉の意味合いで現代で強く残る印象としては、恋人と同居することだと思います。
主に、まだ婚姻関係にない男女が一緒に暮らしている状態のことを同棲と呼ぶ人が多いでしょう。
結婚前のお試し期間で同棲をする人が多いですよね。
若者の同居率は高い
近年の日本では、若者による同居率がだんだんと高くなっている傾向があります。
それは、若者の仕事が正規雇用されずにアルバイトや契約社員など、雇用形態が不安定になっていることが原因であることが考えられます。
他人と同居するメリットとして家賃が同居人同士で折半できたり、まずはお金の節約に繋がることから、安定していない職業の人が同居生活を望む傾向にあるのでしょう。
また、現代の日本では未婚率・晩婚率も上昇傾向にあります。