「人災」という言葉を聞くと、あなたは最初に何を思い浮かべますか?

人生に災いは付き物で、自分たちの予期せぬときにそれは訪れます。

何かの災いが起きるとき、それが「人」が原因で起こるものか?「人以外」のもので起こるのか?それらの答えが、この「人災」という言葉の意味につながっていきます。

今回は「人災」がどういう意味なのかを詳しくこちらで解説していきます。

使い方や例文、対義語・類義語なども知って、より理解を深めていきましょう。

「人災」の意味や使い方を学ぼう!

人災という言葉は普段の日常生活ではあまり耳にしない言葉かもしれません。

しかし人災という言葉はあまり聞かないけれど「災害」という言葉には馴染みがある人という人もいることでしょう。

災害といえば、日本では台風や地震などの自然災害をイメージする人が多いかもしれません。

日本は台風や地震が多い国とされており、これまでに自然災害により被害に遭われた人もいるのではないでしょうか?

そんな災害という言葉にとても似ている人災ですが、似たような言葉にみえて実はまったく意味や使い方が異なるため注意が必要です。

間違って「この間の人災が…」なんて人に言ってしまったら恥ずかしい思いをしてしまうので、こちらでそれぞれの意味と使い方について学んでいきましょう。

そもそも「災害」とは?

災害は3種類に分類されています。

まず、多くの人に馴染みのあるのは自然災害がありますが、こちらの自然災害とは台風や地震、暴風、洪水、高潮、津波、噴火などを表します。

大雪が降って何らかの被害があったときも災害となりますね。

これらの多くは、人間の日常生活に影響を及ぼします。

また、天候による被害や地球の大気による変動などが原因とされているものについては、人間がいくら予防しても防ぐことができませんよね。

これらの被害のことを自然災害と呼びます。

また、自然災害は災害の種類のうちの1つになりますが、残りの2つのものを「人為災害」と「特殊災害」といいます。

こちらの2つの災害が今回ご紹介する「人災」に関係してくるものになります。

台風や地震などの自然災害は、どんなに人間が考えて対策を立てたとしても人の力では防ぐことができないものです。

このように自然と起こり、自然と終わるものが自然災害だとすると、「人災」と呼ばれるものに含まれる「人為災害」と「特殊災害」は人間が工夫をすれば防ぐことができたりするものなのです。

人間が関わることで起こる災害、人間が関わることで防ぐことが可能な災害ともいえる災害とは、一体どのようなものなのでしょうか?

こちらで詳しく人災について解説していきますので、しっかりと学んでいきましょう!

「人災」の読み方は?

人災という言葉を聞いても、一見あまりパッと思い浮かばない人も多いかもしれません。

こちらの「人災」は、じんさいと読みます。

馴染みがないかもしれませんがこれを機に覚えておきましょう。

「人災」の意味


人災は、災害の対義語として使われている言葉でもあります。

人災という言葉にはどんな意味があるのか?を詳しく解説していきたいと思います。

人災といえば、最近流行してたくさんの人の被害があったコロナウイルスのようなウイルス性の細菌感染なども人災に値するといわれており、台風や水害など、自然に起こる災害ではなく人の手によるもので起こる大きな災いのことをいいます。

自然災害は人がどんなに工夫し頑張っても防ぐことができませんが、人災ならばなんとか工夫をすればそれほどの被害を出さすに済むものなのかもしれません。

人間が原因により発生し、人間の力により防ぐ人災とは、なんだか人間社会において恐ろしいもののような気がしますよね。

人間の不注意や怠慢が原因で起こる災害

人間が何かしたことにより起こる災害も人災といいますが、逆に人間が何も対策をせず、不注意や怠慢をした場合も人災といいます。

人災と災害は違っているようで少し似ている部分もあり複雑でもあり、たとえば、自然災害が起きたとしても人間の過失や不注意によって人の犠牲が増えてしまった場合は、それは災害ではなく人災だといわれることもあるのです。

たとえば、雷雨により雷が山に直撃して火事になったとします。

この場合は雷の自然災害になるためこれは人災ではありません。

しかし、同じ山火事だとしても人間がタバコを捨てたりしてそれが引火して山火事になってしまったら、これは人災となるのです。

どんなに注意して日常生活を送っていても、人はふとしたときに失敗をします。

それによって他者が傷つくこともあり、気をつけていても防げないものです。

人間のちょっとした不注意や怠慢から引き起こされる災害は「人災」になってしまうので、私生活の中でみんなが気をつけないといけないものかもしれません。

不十分な対策が原因で起きてしまう災害

災害の対策が不十分なために起こってしまったことを人災と呼ぶこともあります。

本来災害には、水害や地震など自然の力によって起こるものが多いと思いますが、人間のちからで雨を止ませたり、地震をコントロールすることは困難ですが、それらの対策をとることはできますよね。

かつての阪神淡路大震災や、東日本大震災のように、多くの人が亡くなるような大きな災害があることを知って、それらが起きたときのための対策を各自の家庭で始めた人も多いことでしょう。

ある程度の対策がしてあれば、人の被害を未然に防ぐことも可能だったりしますが、それが不十分だった場合は、思わぬ被害を生んでしまうこともあります。

それにより、人が怪我をしたり亡くなったりといった被害が起こることを「人災」というのです。

「人災」の使い方


人災の意味がご理解いただけたところで、日常生活でどんなときに「人災」という言葉を使ってよいのか?を解説していきます。

間違った使い方をしてしまわないように、それぞれのパターンごとにわかりやすくご紹介していきますね!

人間の行動が原因であること

人々の行動のせいで、何らかの被害が生まれることを人災と呼ぶのですが、それには一体どんなケースがあるかを解説していきます。

たとえば、近年流行しているウイルス性疾患であるインフルエンザやコロナウイルスですが、このようなウイルス性の病気による被害の場合はまさに「人災」だといえるでしょう。

ウイルスによる被害の場合、人が持っているウイルスが空気感染により、人にまた感染していき、うつされた人は同じ病気を患い苦しみます。

自然災害とは異なり、人が行動をしたことにより起こってしまう被害なので、これはとてもわかりやすい「人災」だといえます。

そのため、ウイルス性の病気が流行したときには「ウイルスによる人災でたくさんの人が辛い思いをした」「今回のコロナウイルスは想像を絶する大きな人災となった」等の使い方ができます。

もしかするとニュースなどでもすでに言われている可能性もあるので、今後このような事態が起こった時にはニュースキャスターの言葉もチェックしてみてくださいね。

大規模な事故や災害であること

人災という言葉は、災害という言葉と紙一重でもあります。

たとえば、大規模な事故や水害や地震などの自然災害があった場合、それがただの災害なのか、それとも人災なのかは、そこに人が関わっているかどうかによって決まってきます。

もしも水害により土砂崩れが起きたとして、その土砂崩れが人が乗っている車に衝突してしまい、中に乗っていた人が怪我をした場合は、「災害により怪我をした」という表現になります。

しかしこれがもしも、車が数台並んでいるところに土砂崩れが起こり、車同士が接触して怪我をしたとします。

するとこの場合は、災害ではなく「人災」になるため、「土砂崩れにより車同士が接触するという人災が起きた」という表現になります。

このように土砂崩れによる被害の場合、大雨が続いていたので土砂災害の可能性を考えて、車との車間距離をしっかりとっていたり、何らかの対策をとっていれば未然に防げる事故もあります。

人災とは、対策が不十分だったばかりに起きてしまう事態のことをそう呼ぶため、大規模な事故や災害が起こったときにとくに起こりやすいものなのです。

人間による犠牲が大きい場合は自然災害でも使用

災害と人災の違いについて、これまで解説してきましたが、じつは「自然災害」で人間による犠牲がとても大きすぎる場合はそれを人災と呼ぶこともあります。

なんだかとても難しいですが、この見極めは被害が大きいか小さいかになります。

たとえば、自然災害によって大きな被害を受けているのは世界のなかでも貧しい国だったりします。

そのような国は、十分な対策がとれるだけの物資がなく、怪我をしてからそれを治す医療もなかったりもします。

すると、自然災害ではありますがそれによって多くの人間が苦しむことになりますよね。

辛い思いをしている犠牲者がこのように多い場合は、はたして「災害」なのか「人災」なのか?と問われれば、それは人災のような気もします。

このように判断が難しいボーダーの場合は、どちらでも間違いではありませんが、このようなケースで人災という言葉を使うときには語り手の感慨深いものを感じます。

「人災」の具体例

ニュースや新聞などでは使われることのある「人災」という言葉は、あまり日常生活で一般人が使うケースは少ないことでしょう。

具体的に一体どんなときに使うのが正解なのか?きちんと使い分けられる自信のある人はあまりいないかもしれませんよね。

日々の生活で、私たちが使うタイミングが少ない言葉だからこそ、突然そのチャンスが訪れたときにしっかりと正しい表現ができるよう、ここで学んでいきましょう。

人災という言葉を使う具体例からご紹介していきたいと思います!

化学物質の汚染や流出

化学物質とは、たとえば原子や分子など自然の力で生み出されたものをそう呼びます。

また、人間が実験をして人工的に合成したり、人間の手により化学反応を起こさせたものもそう呼びます。

これらの化学物質が、たとえば何らかの環境の変化により汚染してしまったり、人間の手によって流出させてしまった場合には、これは紛れもなく「人災」となるでしょう。

それほど、化学物質とは取り扱いに気をつけなくてはなりません。

たとえば、化学物質には安全なものもあれば、流出により人に害をもたらすものもあります。

それを知らずに、対策を何もとらなかった場合には人間のほうに過失があります。

さらに、化学物質と携わりを持つ研究者の中には、危険を知っていてもそれを回避するだけの技術は持たない者や、危険を知っていても回避する行動をとらない人もいます。

化学物質を取り扱う人間がどんな携わり方をしても、化学物質による汚染や流出が起きた場合には「人災」となってしまいます。

そのため、化学物質は誕生したときから何らかの危険がいずれあることを考え、それに対しての対策をきちんと考えて行動しておかないといけないのです。

人災を起こさないためには、なんと言っても人の力が必要不可欠なのでしょう。

交通機関の事故

交通機関の事故も、人災にあてはまります。

交通機関といえば、道路はそもそも人間の手で作り出したものですよね。

また、車以外の交通手段といえば、電車や飛行機などがありますがそれらは人間が運転をしています。

それらの操作の誤りがあったとしてもまぎれもなく人災になりますが、たとえば電車の脱線事故や飛行機の内部の機械の故障などもときにはあると思います。

しかしそれらはすべて人間が作業して作ったものになるため、整備不良は立派な人災となってしまいます。

故障や事故の可能性を考えて作り出さないとならないため、交通機関を作るということはとても大変なのかもしれません。

物が原因で起きたとしても、その物を作り出しているのがそもそも人間なので、このように考えると世の中には意外とたくさんの人災が潜んでいるのかもしれませんよ。

爆発事故や火災

工場の爆発事故や、火災も人災にあてはまるとされています。

なぜこれらが人災になるのかというと、工場の爆発事故の場合、工場製品自体がもともとは人間の手によって作られていますよね。

そのため爆発のほとんどの原因は、人間が製品を作る過程で問題に気がつけなかったことが原因となります。

もしも、作る時点で「この構造ではいずれ爆発が起きるかもしれないから、改善しよう」と考えることができていたら、爆発事故は防げたかもしれないのです。

また、火災の場合は火災が起こる原因には2パターンがあります。

1つ目は、火災が山火事などの自然災害によって起こった場合です。

風や摩擦によって起こった火災は自然とできた炎になるため、これは人災とは言いません。

しかし同じ山火事でも、もしもそれが人間がタバコのポイ捨てしたことでそれが移り火となり家事が起こってしまった場合、これは人災となります。

自然現象で起きたものか、人間の行動が原因で起きたものか、それらの理由について言葉の使い方が異なるため気をつけましょう。