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「人災」とはどういう意味?使い方や...(続き2)

この場合は雷の自然災害になるためこれは人災ではありません。

しかし、同じ山火事だとしても人間がタバコを捨てたりしてそれが引火して山火事になってしまったら、これは人災となるのです。

どんなに注意して日常生活を送っていても、人はふとしたときに失敗をします。

それによって他者が傷つくこともあり、気をつけていても防げないものです。

人間のちょっとした不注意や怠慢から引き起こされる災害は「人災」になってしまうので、私生活の中でみんなが気をつけないといけないものかもしれません。

不十分な対策が原因で起きてしまう災害

災害の対策が不十分なために起こってしまったことを人災と呼ぶこともあります。

本来災害には、水害や地震など自然の力によって起こるものが多いと思いますが、人間のちからで雨を止ませたり、地震をコントロールすることは困難ですが、それらの対策をとることはできますよね。

かつての阪神淡路大震災や、東日本大震災のように、多くの人が亡くなるような大きな災害があることを知って、それらが起きたときのための対策を各自の家庭で始めた人も多いことでしょう。

ある程度の対策がしてあれば、人の被害を未然に防ぐことも可能だったりしますが、それが不十分だった場合は、思わぬ被害を生んでしまうこともあります。

それにより、人が怪我をしたり亡くなったりといった被害が起こることを「人災」というのです。

「人災」の使い方


人災の意味がご理解いただけたところで、日常生活でどんなときに「人災」という言葉を使ってよいのか?を解説していきます。

間違った使い方をしてしまわないように、それぞれのパターンごとにわかりやすくご紹介していきますね!

人間の行動が原因であること

人々の行動のせいで、何らかの被害が生まれることを人災と呼ぶのですが、それには一体どんなケースがあるかを解説していきます。

たとえば、近年流行しているウイルス性疾患であるインフルエンザやコロナウイルスですが、このようなウイルス性の病気による被害の場合はまさに「人災」だといえるでしょう。

ウイルスによる被害の場合、人が持っているウイルスが空気感染により、人にまた感染していき、うつされた人は同じ病気を患い苦しみます。

自然災害とは異なり、人が行動をしたことにより起こってしまう被害なので、これはとてもわかりやすい「人災」だといえます。

そのため、ウイルス性の病気が流行したときには「ウイルスによる人災でたくさんの人が辛い思いをした」「今回のコロナウイルスは想像を絶する大きな人災となった」等の使い方ができます。

もしかするとニュースなどでもすでに言われている可能性もあるので、今後このような事態が起こった時にはニュースキャスターの言葉もチェックしてみてくださいね。

大規模な事故や災害であること

人災という言葉は、災害という言葉と紙一重でもあります。

たとえば、大規模な事故や水害や地震などの自然災害があった場合、それがただの災害なのか、それとも人災なのかは、そこに人が関わっているかどうかによって決まってきます。

もしも水害により土砂崩れが起きたとして、その土砂崩れが人が乗っている車に衝突してしまい、中に乗っていた人が怪我をした場合は、「災害により怪我をした」という表現になります。

しかしこれがもしも、車が数台並んでいるところに土砂崩れが起こり、車同士が接触して怪我をしたとします。

するとこの場合は、災害ではなく「人災」になるため、「土砂崩れにより車同士が接触するという人災が起きた」という表現になります。

このように土砂崩れによる被害の場合、大雨が続いていたので土砂災害の可能性を考えて、車との車間距離をしっかりとっていたり、何らかの対策をとっていれば未然に防げる事故もあります。

人災とは、対策が不十分だったばかりに起きてしまう事態のことをそう呼ぶため、大規模な事故や災害が起こったときにとくに起こりやすいものなのです。

人間による犠牲が大きい場合は自然災害でも使用

災害と人災の違いについて、これまで解説してきましたが、じつは「自然災害」で人間による犠牲がとても大きすぎる場合はそれを人災と呼ぶこともあります。

なんだかとても難しいですが、この見極めは被害が大きいか小さいかになります。

たとえば、自然災害によって大きな被害を受けているのは世界のなかでも貧しい国だったりします。

そのような国は、十分な対策がとれるだけの物資がなく、怪我をしてからそれを治す医療もなかったりもします。

すると、自然災害ではありますがそれによって多くの人間が苦しむことになりますよね。

辛い思いをしている犠牲者がこのように多い場合は、はたして「災害」なのか「人災」なのか?と問われれば、それは人災のような気もします。

このように判断が難しいボーダーの場合は、どちらでも間違いではありませんが、このようなケースで人災という言葉を使うときには語り手の感慨深いものを感じます。

「人災」の具体例

ニュースや新聞などでは使われることのある「人災」という言葉は、あまり日常生活で一般人が使うケースは少ないことでしょう。

具体的に一体どんなときに使うのが正解なのか?きちんと使い分けられる自信のある人はあまりいないかもしれませんよね。