自分をわきまえているから、自分が何をすべきかも分かるんです。
14.「ありがとう」を忘れない
謙虚な人は“「ありがとう」を忘れない”人でもあります。
謙虚な人が謙虚なのも、根底には人に対する感謝の気持ちがあるからなのでしょうね。
素直に学べる気持ちがあるのも、偉ぶったりしないのも、感謝の気持ちがあるからです。
気遣い上手なのも、人の痛みが分かるのも…全部、人に対して感謝があるからですよね。
ですので、謙虚な人の「ありがとう」からは、素直で純粋な気持ちが伝わってきます。
人に対する感謝の気持ち、「ありがとう」という言葉。
これって大事だと、よく言われますよね。
でも実は、筆者はこの“感謝の法則”的な話があまり好きではありません。
この法則を知って使っている人からは、どうしても下心を感じるし、ありがとうの気持ちは伝わってこないからです。
でも謙虚な人からは、純粋なありがとうを受け取ることが出来ます。
控え目で言葉数も少ないけど、自分の気持ちを発信するのがちょっと下手だけど…でもそんな謙虚な人が言ってくれる言葉だからこそ、心からの感謝の気持ちが伝わってくるものです。
15.素直に自分の非を認める
謙虚な人はもちろん、“素直に自分の非を認める”ことが出来る人ですよね。
自分を偉いとも思わず、素直に人に学べる謙虚な人にとって、当たり前のことです。
何度も登場している筆者の元部下の子も、非は非で素直に認められる人でした。
筆者は立場上、よく怒ったり注意したりしていましたが、彼女が面白くなさそうな顔をしたり、反論したりしてきたことは一度もありません。
一度言えばちゃんと改善し、難しいことは陰でちゃんと努力が出来る人でした。
あまりに反論が無いので萎縮しているだけかと思い、ある時「私怒ってばかりでこわいよね。ごめんね。」って言ったことがあるんです。
そしたら「こわい時もあるけど、チーフは理不尽なことで怒ったりしないので、納得しかありません」って言われたんです。
良かった…と思うと同時に、本当に素直なんだな~って思ったものです。
それに、怒りに任せて注意をしていても、ちゃんと内容を聞いてくれているんですよね。
「怒ってるからそっとしておこう」ということではなく、きちんと言われている内容を把握し、自分の非は非で認めることが出来る。
謙虚な人は、そういう人なんです。
16.「誰かのために」という意思
謙虚な人には“「誰かのために」という意思”もあります。
自分が自分が…と、自分しか見えていない人と違って、自分も周りもちゃんと見ている謙虚な人は、誰かのために動ける人でもあるんですよね。
かといって、自分を犠牲にして誰かのために…と思っているのではありません。
自分も誰かも、同じように大切だと思っているのです。
誰かのために何かが出来る人は、よく自分を犠牲にしているようにも思われますが、本当に謙虚な人は、誰かのために行動していても、自分を犠牲にはしていません。
周りから見た状況的に、犠牲になっているように見えても、本人は犠牲を払ってやっているつもりはないはずです。
どこまでも謙虚。
それが謙虚な人というものです。
️おとなしく控えめ、謙虚な人
ここまで、謙虚な人の特徴を16個、余すところなく解説してきました。
謙虚な人への理解は深まったでしょうか?
謙虚な人は、おとなしくて控え目ではあるのですが、決して自分を犠牲にしているわけではなく、自己卑下しているのでもありません。
謙虚と似ている言葉で、謙遜なんてのもありますが、謙虚な人は謙遜しているのとも違います。
謙遜する人を、謙虚な人と捉える人もいますが、筆者はまったく別物だと思っています。