就職活動をする上で、必ず通過しなければならないのが「面接」です。

採用担当者の前で、短時間で上手に自己PRをすることが出来なければ、せっかくペーパーテストに受かっても、面接で落とされてしまいます。

面接において有利な自己PRとは、リーダーシップを取れる積極性以外に、「縁の下の力持ち」として周りのサポートが出来るかどうか、ということです。

もしもあなたが縁の下の力持ちのタイプであれば、面接でそれを上手にアピールすることで、就職には有利に働きます。

具体的にどう有利に働くのかを、3個のケースでご紹介します。

縁の下の力持ちとは?

縁の下の力持ちとは、辞書によれば「他人のために陰で苦労や努力をすることや、そのような人のこと」とあります。

つまり、自分のためではなく、誰かのために一生懸命に苦労や努力を惜しまない人のことを言います。

身近な例ですと、母親がよくそのような立場にいますよね。

いつもこちらが意識していない内に当たり前のように家事をこなし、夫や子ども、また自分の両親の介護の手助けもしています。

家族が困った時にはさりげなく助け船を出してくれますし、本当にどうしようもなくなった時にも、こっそりと陰で支えてくれています。

父親が一家の大黒柱であるとすれば、母親こそまさに縁の下の力持ちの存在なのです。

とはいえ、家族のために親身になることは、ある意味当たり前かもしれません。

しかし、時には家族や特別親しい間柄の人でなくとも、他人のために陰で懸命に努力して動き回る人もいます。

母親は他人というよりも、家族のために苦労や努力をしますが、ことわざ通りで言えばまさに「他人のために苦労や努力をする人」こそ、本当の意味での縁の下の力持ちかもしれません。

見えないところで頑張る

縁の下の力持ちに例えられる人は、いつも人から見えないところで頑張っています。

本当ならば誰も気づかないようなところで努力しているところを、たまたま誰かに見つかってしまうことで、そのように例えられるのです。

わざわざ人目につく場所で頑張っている姿を見せる人は、他人から良く思われたい人か、サボっていると思われたくない人の場合が多いです。

また、承認欲求や自己主張が強い人も、一見皆のためにと動きますが、本心からの行動ではないため、直ぐに飽きてしまうか、行動と言動に矛盾が生じてしまいやすいです。

承認欲求は誰にでもありますが、それがあまりにあからさまでは周りからは引かれてしまいます。

けれども、誰しも持っている承認欲求を抑えて隠れて努力をする人は、目立ちたがりの人が多い分、周囲からは余計に評価されやすいです。

人のために努力する

縁の下の力持ちは、いつも人のために努力します。

もちろん自分のためにも努力しますが、他人のためであればより頑張れるタイプの人が、縁の下の力持ちになりやすいです。

誰かのために何かをしてあげたいという気持ちは、多かれ少なかれ誰にでもあります。

しかし、そういった気持ちからくる行動の大半は、何かをしてあげたことで、その相手から自分を良く思われたい、という感情が強いです。

その場合、その人のためにする行動は、その人の目にも留まる、または第三者を通してその人に伝わるようになっていることがほとんどです。

それは相手に感謝されるかもしれませんが、決して縁の下の力持ちというわけではありませんよね。

縁の下の力持ちに例えられる人は、その人のためになる行動を取りつつも、自分の存在はアピールしようとはしないのです。

また、縁の下の力持ちは、同じ仲間内で大いに発揮されますが、まったく関係のない人たちに対しても行われることが多いです。

例えば震災時、多くの人が困ってどうすれば良いのか分からない時にも、縁の下の力持ちは頭で考えるよりも先に行動します。

困っている人を見つければサッと助けに入り、自分のことよりも周りの人の手助けを優先します。

非常時にこそ、縁の下の力持ちはその頼もしさを大いに発揮するのです。

支えたりサポート役に回る

縁の下の力持ちになるタイプの人は、自分でリーダーシップを取ったり、人を動かそうとしたりはせず、もっぱら周りの人のサポート役になることが多いです。

自分から何かを始めることは苦手としていても、いざ始まったら周りをよく観察して、困っている人や足りない部分があれば、積極的にそちらの支え役に回ろうとします。

例えば体育祭や文化祭などの行事ごとの時に、皆がそれぞれ自分の作業に集中している中で、その人は自分以外にも目を向け、気を配ります。

もちろん自分の作業はしながらなので、ある意味では皆を引っ張るリーダーよりも広い視野を持っていると言えます。

そして、リーダーが気付く前にこっそりと事を済ませておいたり、リーダーとなる人物だけでは手に負えないような部分を積極的にサポートしていきます。

そして周りを支えながらも、自己主張は控えめにします。

困っている人に対してアドバイスをする際などにも、「こうするべきだ」とは言わずに、「こうしたらどうだろう?」と、あくまでも提案という形で助言をしていきます。

そうすることで最終的な決定権は相手に与えるのも、縁の下の力持ちに多いやり方です。

みんなのためなら苦労できる

縁の下の力持ちのタイプの人は、自分のためだけに動くよりも、誰かのために動くことに喜びを感じることが多いです。

困っている人を見つければ、頭で考えるよりも自然とその人の元へと足が向かいます。

無償のボランティア活動に精を出す人も、この手のタイプが多いです。

誰からも分かるような手助けをしたがる人の場合はただのポーズで行っていることも少なくありませんが、誰にも気づかれずとも一生懸命に頑張る人は、本心から「助けたい」という気持ちを持っています。

そして、誰に認められなくとも、自分が誰かのためになれたと実感出来れば、それで十分に満足し、喜べるのです。

仕事においてもそんなふうに周りの人のために頑張っていれば、積極的な行動性とは裏腹な謙虚さに、気付いた周りの人たちからは高い評価を得ます。

縁の下の力持ちは、自分の仲間のためならどんな苦労も厭わないどころか、さほど親しくなく、関係性の薄い相手でも困っていればつい「力になりたい」と思ってしまう、ある意味ではお人好しな一面も持ち合わせているのです。

しかしそのお人好しは、誰からも愛される一面でもあります。

縁の下の力持ちが就職で有利になる3つのケース

誰にも見えないところで努力を重ね、また誰からも評価が高い縁の下の力持ちは、就職の際にも有利です。

どう有利かというと、会社や企業への面接の時にそれを上手に自己PR出来れば、会社側からは関心と期待を得ることが出来ます。

会社や企業が求める人材は、積極的にリーダーシップを取っていける人のほかに、周囲の人のサポート役に回り、上手に仕事をまとめて進めていける人も必要としています。

社会に出てから、会社や企業で働く際には、組織内の協調性が重要視されます。

その中で自己主張の強いリーダー向きの人材ばかりたくさん集めていては、意見がぶつかり合い中々上手くまとまりません。

しかし、リーダーや周りの人たちを上手にサポートして、支えて行ける人材はどの会社や企業でも強く求められています。

そのため、日頃は自己主張を抑えている縁の下の力持ちも、この時ばかりは自分を強く売り込んでいく必要があるのです。

1.自己PRに使える!

目立ちたがることもなく、人目につかないところでひっそりと努力して周りを支える縁の下の力持ちは、会社や企業へ就職してからも必ず役に立ちます。

それを面接の時の自己PRで前面に押し出して、自分をアピールしていきましょう。

とはいえ、普段は自己主張をしないタイプですので、面接の際に声を大にして「私は縁の下の力持ちです!」なんて言いにくいと思います。

しかし自分の長所を堂々と口にすることが、面接では求められます。

そして「この人材を雇えばきっと自分たちの役に立つ」と、会社や企業に思わせることが出来れば大成功です。

もし相手にそう思わせることが出来たなら、必ず合格出来るでしょう。

では、具体的にはどんなふうに自分が縁の下の力持ちであることをアピールすれば良いのでしょうか。

いくつかの例を以下に挙げていきます。

自己PRではエピソードを添えて

自分が縁の下の力持ちということを自己PRする際には、必ずエピソードを添えてアピールしましょう。

どんな場面で、自分がどんな風に周りの人のサポート役に回ったのかを、出来るだけ具体的に話します。

話をする際には、「〇〇の時に皆のサポート役に回りました」と短い内容だけを話すと、聞き手にはそこまで重要視してもらえません。

誰かの手伝いをすることは、誰にでも当たり前に出来るからです。

そうではなく、「私は〇〇の時に、〇〇が不足していることや、〇〇が必要なことに気づき、皆が困ることがないように裏で尽力しました」などと、自分が何をどうしたのかを細かく伝えます。

そうして「他の人では出来なかったことを自分が出来た」ことをアピールしましょう。

縁の下の力持ちは、意外と誰にでもなれるわけではありません。

自分のことをしながら周りの様子も観察し、今どこで誰に何が必要なのかを咄嗟に気付ける判断力が必要とされます。

せっかくそんな優れた能力を持っているのですから、面接の際にはぜひそれを前面に押し出してアピールしていきましょう。

学園祭

学園祭では、規模の大小に関わらずクラスで何かしらの出し物があります。

タコ焼きやクレープなどの屋台を始め、お化け屋敷や占い、喫茶店など定番のものから目新しいものまでさまざまです。

学園祭ではクラス中が協力してひとつのものを作り上げていきます。

その中心となるのはクラス委員長であったり、実行委員長であったりします。

しかし、目立たないところで縁の下の力持ちも一生懸命に動き回っています。

道具で足りないものはないか、作業で困っている人はいないか、休憩の際には全員に飲み物や食べ物が配られているかなどを細かくチェックして、何か足りないところがあればリーダー役が気付く前にさっと助け船を出します。

学園祭の話は内容も盛りだくさんなので、自己PRにはピッタリです。

合唱コンクール

合唱コンクールでの縁の下の力持ちは、主に実行委員がなることが多いです。

合唱といえば一人ひとりが歌うため、一見すると個人が頑張るほかは特別にすることはないように思えます。

しかし、実行委員になると、合唱する歌を決定したり、指揮者や伴奏者を募ったり、また自分たちの合唱以外にも会場の設営や片付けなどの力仕事もあります。

クラスの人たちは自分たちの歌だけに集中出来ますが、実行委員ともなると、先生と生徒の橋渡し役になったり、クラスでどの時間帯に練習するかなどを決めたり、やることは実にさまざまです。

実行委員がクラスの縁の下の力持ちになることで、学校全体の合唱コンクールが上手く回していけるのです。

それらの経験も、自己PRでは大いに役立ちます。

体育祭

体育祭では、実行委員としてクラス内での競技の決定をしたり、会場の設営や片付け、体育祭当日のマイク係などを受け持つ人が縁の下の力持ちになりやすいです。

一方で実行委員ではなくても、例えばクラス内で盛り上がるためにコスプレをするのなら、皆がその準備が進んでいるかを観察して、出来ていない人を手助けしたり、運動が苦手な人の練習に付き合ったりと、個人的にクラスのために動き回る人もまた、縁の下の力持ちと言えます。

体育祭では勝敗を競うため、他の行事に比べるとクラス内で一致団結して盛り上がることが多いです。

皆が思い切り興奮状態となって盛り上がることが出来るように、縁の下の力持ちは不安要素や足りない部分を自ら積極的に補っていきます。

体育祭でのことを自己PRするのなら、どんな場面でどんなふうに誰の手助けをしたのかを、当時を思い出しながら具体的に話すと良いでしょう。

行事の実行委員

実行委員はあらゆる学校行事において、最も縁の下の力持ちとして活躍出来る立場にあります。

皆の意見をまとめるのは主にクラス委員が行いますが、実行委員はクラスの人たちが見ていないところで行事が円滑に進むように何度も話し合いをしたり、必要なものを手配したり、また当日には会場の設営や片付けなどの力仕事にも積極的に取り組みます。

クラス委員は皆の中心となってクラスを引っ張っていくのが好きな人が多いですが、実行委員は雑用も多く、大変で苦労する立場のため、皆のために進んで頑張れる人でないと向きません。

そのため自ら実行委員に立候補する人は、縁の下の力持ちの気質が強い人でもあります。

部活のマネージャー

部活のマネージャーは一見華やかに見えて、実は大変なことが多いです。

部員たちが問題なく練習や試合に集中出来るようにタオルや飲み物、差し入れなどを用意したり、部員一人ひとりの体調やメンタル面を気遣ったり、監督やコーチについて他の学校の人たちに挨拶回りしたりと、やることは本当にたくさんあります。

バレーやバスケなど、個人的にスポーツが好きというだけでは決して務まることはありません。

誰かの手助けをすることに喜びを感じる人でなければ、どこかで必ず「辛い、きつい」と感じてしまうでしょう。

しかしマネージャーの仕事に喜びを感じられる人は、間違いなく縁の下の力持ちと言えます。

アルバイトでの経験

アルバイトをする理由は人それぞれです。

大半は「お金が欲しいから」ですが、お金が欲しくて始めたアルバイトでも、いざ働き始めて慣れてくると、人によっては縁の下の力持ちの部分が表れてきます。

新人に指導する立場になってくると、混雑時でも落ち着いて周りをよく観察出来るようになってきます。

そこで困っている人やお客が何かを求めているのを見つけて直ぐにフォローに入ることが出来る人や、例え自分も忙しくても人のためにさらに時間を割けるような人は、自然と縁の下の力持ちを発揮します。

本当なら自分は休みなのに、他の人が休みになれば進んで代わりに仕事に出たり、誰かのミスを被っても優しい対応が出来る人は、店長からの信頼も厚く、また自分のそういった経験を必要な時に自己PRとしてアピールすることが出来ます。

サークルでの立ち位置

大学に入ればサークル活動をする人も多いでしょう。

いろんなサークルがありますが、どのサークルでもさまざまな活動をしています。

そんな中で、目立たないところで誰かのフォローを入れたり、助け船を出したり出来る人は、まさに縁の下の力持ちと言えます。

登山やキャンプのようなアウトドアなサークルでは、へばっている人に声をかけて励ましたり、荷物を持ってあげたり。

また漫画研究会や茶道などの室内でのサークル活動でも、他の部員の様子を見て必要な時に必要な行動が取れます。

大人数では縁の下の力持ちは目立たず周りをサポート出来ますが、人数が少ないと、どうしても良い意味で目立ってしまいます。

しかし、サークル活動での自分の働きは、いざという時には必ず良い自己PRとなります。

副班長や副リーダー

縁の下の力持ちは、自ら進んで目立つ行動はしません。

また、周りの人のために走り回っても、皆を引っ張っていくようなリーダーシップは持ち合わせていないことも多いです。

そのため、仮に皆の代表になるとしても、班長やリーダーではなく、副班長や副リーダーの立場に収まることが多いです。

副班長や副リーダーの立場であれば、そこまで自己主張をすることなく周りの人を助けたり、班長やリーダーを支えたり出来ます。