もちろん自分の作業はしながらなので、ある意味では皆を引っ張るリーダーよりも広い視野を持っていると言えます。
そして、リーダーが気付く前にこっそりと事を済ませておいたり、リーダーとなる人物だけでは手に負えないような部分を積極的にサポートしていきます。
そして周りを支えながらも、自己主張は控えめにします。
困っている人に対してアドバイスをする際などにも、「こうするべきだ」とは言わずに、「こうしたらどうだろう?」と、あくまでも提案という形で助言をしていきます。
そうすることで最終的な決定権は相手に与えるのも、縁の下の力持ちに多いやり方です。
みんなのためなら苦労できる
縁の下の力持ちのタイプの人は、自分のためだけに動くよりも、誰かのために動くことに喜びを感じることが多いです。
困っている人を見つければ、頭で考えるよりも自然とその人の元へと足が向かいます。
無償のボランティア活動に精を出す人も、この手のタイプが多いです。
誰からも分かるような手助けをしたがる人の場合はただのポーズで行っていることも少なくありませんが、誰にも気づかれずとも一生懸命に頑張る人は、本心から「助けたい」という気持ちを持っています。
そして、誰に認められなくとも、自分が誰かのためになれたと実感出来れば、それで十分に満足し、喜べるのです。
仕事においてもそんなふうに周りの人のために頑張っていれば、積極的な行動性とは裏腹な謙虚さに、気付いた周りの人たちからは高い評価を得ます。
縁の下の力持ちは、自分の仲間のためならどんな苦労も厭わないどころか、さほど親しくなく、関係性の薄い相手でも困っていればつい「力になりたい」と思ってしまう、ある意味ではお人好しな一面も持ち合わせているのです。
しかしそのお人好しは、誰からも愛される一面でもあります。
縁の下の力持ちが就職で有利になる3つのケース
誰にも見えないところで努力を重ね、また誰からも評価が高い縁の下の力持ちは、就職の際にも有利です。
どう有利かというと、会社や企業への面接の時にそれを上手に自己PR出来れば、会社側からは関心と期待を得ることが出来ます。
会社や企業が求める人材は、積極的にリーダーシップを取っていける人のほかに、周囲の人のサポート役に回り、上手に仕事をまとめて進めていける人も必要としています。
社会に出てから、会社や企業で働く際には、組織内の協調性が重要視されます。
その中で自己主張の強いリーダー向きの人材ばかりたくさん集めていては、意見がぶつかり合い中々上手くまとまりません。
しかし、リーダーや周りの人たちを上手にサポートして、支えて行ける人材はどの会社や企業でも強く求められています。
そのため、日頃は自己主張を抑えている縁の下の力持ちも、この時ばかりは自分を強く売り込んでいく必要があるのです。
1.自己PRに使える!
目立ちたがることもなく、人目につかないところでひっそりと努力して周りを支える縁の下の力持ちは、会社や企業へ就職してからも必ず役に立ちます。
それを面接の時の自己PRで前面に押し出して、自分をアピールしていきましょう。
とはいえ、普段は自己主張をしないタイプですので、面接の際に声を大にして「私は縁の下の力持ちです!」なんて言いにくいと思います。
しかし自分の長所を堂々と口にすることが、面接では求められます。
そして「この人材を雇えばきっと自分たちの役に立つ」と、会社や企業に思わせることが出来れば大成功です。
もし相手にそう思わせることが出来たなら、必ず合格出来るでしょう。
では、具体的にはどんなふうに自分が縁の下の力持ちであることをアピールすれば良いのでしょうか。
いくつかの例を以下に挙げていきます。
自己PRではエピソードを添えて
自分が縁の下の力持ちということを自己PRする際には、必ずエピソードを添えてアピールしましょう。
どんな場面で、自分がどんな風に周りの人のサポート役に回ったのかを、出来るだけ具体的に話します。
話をする際には、「〇〇の時に皆のサポート役に回りました」と短い内容だけを話すと、聞き手にはそこまで重要視してもらえません。
誰かの手伝いをすることは、誰にでも当たり前に出来るからです。
そうではなく、「私は〇〇の時に、〇〇が不足していることや、〇〇が必要なことに気づき、皆が困ることがないように裏で尽力しました」などと、自分が何をどうしたのかを細かく伝えます。
そうして「他の人では出来なかったことを自分が出来た」ことをアピールしましょう。
縁の下の力持ちは、意外と誰にでもなれるわけではありません。